流れ星をもって生まれた娘
1歳の娘のかかとには大きいホクロがある
皮膚科の先生には癌などの心配はないよ
でも、大きくなる前に早めにレーザーで消してあげても良いかもねぇと言われた
※不妊治療の事を書いています。不快な方はそのまま画面を閉じてください
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不妊治療で顕微受精をした
卵子をまず何個も作り、凍結させる
沢山の時間をかけてようやく4つの受精卵がやってきた
細胞分裂し胚盤胞になるまでに
私の身体にはホルモン調整の薬や注射の日々
滅入って来そうなメンタルを奮い起こして取り組んだ
まだ見ぬ我が子のために子宮にふかふかのお布団の準備をするためだ
うん。そろそろお腹に戻せそうだねと
先生と処置日をと決めた
当日、処置室で培養士さんから
今からこの子をお母さんのお腹に戻しますねと見せてくれた胚盤胞
『ここに流れ星があるんです。このスーッと流れてるやつね。これはとても良いんです。お母さん大丈夫だからね。100%なんて言えないけど、心配しないでね。』
そして培養士さんの言う通り
ありがたいことに妊娠した
生まれた瞬間にオギャアと大声で泣き、
赤黒くしわくちゃでホカホカな彼女のかかとにはすでに真っ黒なホクロがあった
31時間の陣痛から解放された安堵と高揚感で
はぁぁあーと深呼吸なのかよく分からない声を出して私も泣いていて、かかとはまだ見てなかった
出産すぐにふわりと胸元に助産師さんが寄せて
くれた
とてつもなく小さくあたたかな命のかたまりは、今やベッドを縦横無尽にすやすや寝ている
かかとのホクロ
流れ星のようにぴゅーんと
私のお腹に着地したときの跡なんじゃないか
私の娘は流れ星を持っている
めちゃええやん
今朝、娘からかかと落としをくらい起こされ、芸術的な寝相コレクションを本にしようと作業していて、ふとストンと気づいたから書き留めました
さーて、本気で起こしますかね!
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