秒速1秒で私と通り過ぎたあなたへ
いまこうして、しがないわたしのノートに来てくれて本当にありがとうございます。
突然ですが、
私は、あなたの顔も知りません。爪の形がどんなのかさえもわからない。あなたが何色を好んでいるかももちろんわからない。初恋の人も知らない。
だけど、このノートに来てくれてそれも縁があると思って、この時代にノートを手紙がわりにして
あなたに手紙を書きます。
拝啓、いまこのノートを読んでくれている愛おしいあなたへ。
こんな時代に、手紙かよって?
もちろん私もちょっぴり思う。
今更そもそもなんでわざわざ郵便局にまで行って切手を買って封筒と便箋を用意して時間とお金がもったいないじゃんって言う人ももちろんいる。そんな人いるのって?
でも正直ここにいる
私は幼少期から、遠く離れた祖母と文通をしていた。
祖母は目が悪いから、大きな字で綺麗な字で書いてあげなさいと、毎回母に怒られて後ろからまた怒られないかドキドキしながらも、祖母と以外は文通を定期的にしていなかったため胸躍らせて筆を走らせていたよ。
その名残からか、毎回毎回私はバイトでお世話になった方へ手紙を書いてしまったり、たまにLINEではなく田舎の母に手紙を送ったり、もちろん当時お付き合いしていた人にも手紙を書いていた。笑
突然なのだけど、
あなたには手紙になにか思い出はありますか?
あるとしたらそれは誰からで、どんな嬉しい内容だったんだろう。
わたしは、正直好きな人からは手紙を2度しかお返事をもらったことがない。
だからちょっぴり寂しかった。
だけどその分お返事が返ってきたときはどきどきして、わざわざ紅茶をいれて一息ついて封筒をきったのを今でも覚えている。
(その人の思いを断ち切るために、泣きながら手紙をゴミ箱に入れたけど、やっぱり無理だと思って取り返そうとゴミ箱から引っ張り出そうとした時には、もう可燃物に出されていて苦い思い出が私にはあるしね笑)
あなたの初恋は何歳だったんだろうか?
その、当時好きだった彼もしくは、彼女はいまなにしてるんだろうってたまに考えるのだろうか
わたしは正直、初恋ってよくわからないし正直甘酸っぱいのかもわからかった。
あなたは、何味のフレーバーティーを好むのだろうか?
もしくは珈琲が好きなのかもしれない。
正直どっちでもいいのかもしれないよってね。
珈琲と紅茶の論争は続くのだろうか。
その真相は、イルカの泳ぐ海へときっと溶けていくのだろうけど、結局どっちでもいいよねって
イルカは笑いかける気がするわたしは。
話が逸れたねごめんごめん。
あなたは
最近コロナでどんな休日どう過ごしてるんだろうか?
どんな本を読み、どんなYouTubeをみているのだろうか。
わたしは去年になり、やっとyoutuberという方たちの動画を見るようになって、時代は変わっていくのだとちょっと、キョトンとした目でたまにみてしまう。
あなたはどんな人たちに囲まれて生活をしているのだろうか?
あなたの大事な人はどんなに素敵な人なのだろうか
正直私は、ノートを読んでくれているあなたの
人生の中であなたの人生の数秒もしくは
0.00001秒ぐらいの人間であり、
街で一度すれ違っただけのただの通行人にしかすぎないのかもしれない。
本のページをめくるほんの瞬間でしかない。
だけど、こんな変なノートにきてくれたあなたがとても愛おしいし、なんだか申し訳ない気持ちにもなる。
またおいでよって麦茶を出す近所の昭和のおじちゃんぐらいな人間になりたいと思う今日この頃だよ
長くなったからこの辺で
あなたに幸せが桜の花びらのように降りますように🌸
むむより
おわり。
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