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制服買取被害その6

4月2日

この日、お昼過ぎに突然、スクユニからのメールが届きました。

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急になんだろうと思い、どうしようかと思っていると、続いて通知設定をしておいた簡易書留の配達完了のメールが届きました。


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スクユニが届いた書留の中身を確認し、焦ってすぐにメールを送ってきたのでしょう。

被害者の方の体験記を読んだ中でも簡易書留の郵送をしたというようなケースは見かけなかったので、スクユニ側も驚いたのかもしれません。

「制服を返却してください」に対する返事は「最速オプションのキャンセルについて」「ご利用規約に則りましてご納得いただきお申込みいただいている為記載の通りキャンセルは不可となります」というものでした。

もちろんこんな対応に納得なんてしていませんが、スクユニがいう「最速オプション」について、見返してみることにしました。

メールの申し込みフォームを見てみると、確かに私は「最速オプション」を申し込んでしまっていました。

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正直なところ、自分の中で「最速オプション」を申し込んだという意識すら持っていませんでした。ホームページの確認をしてみると、


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たしかに「最速振り込みオプション」というものがありました。はっきりと覚えてはいませんが、「振り込みは早い方が良いな」というような思いでチェックを押したのでしょう。このような書き方だと誰もが「早く振り込んでくれるんだな」「だったら早いほうがいいよな」そう思うと思います。

ところが、横の小さいはてなマークを押してみると

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よくよく見てみると「査定金額の確認連絡を省いて最速でご入金いたします」「※利用する場合、詳細問い合わせ・価格交渉・キャンセルはできません」とあります。

あまり気にせず申し込んでしまった私が言うのもなんですが、めちゃくちゃですよね……。

「最速振り込みオプション」というのは「ご利用の場合、連絡は一切返しませんし、交渉も受け付けませんし、いくらで買い取られたとしても文句言わないでくださいね」ということです。

スクユニ側からしたら、「だからいったでしょ」ということなんでしょう。LINEの既読無視も、一方的な態度もメールも、納得がいってしまいました。

完全に私の落ち度ではありますが、こんなことになるとわかっていたら絶対に申し込みませんでした。

どうか同じように「早い方が良い!」「最速振り込みオプション」にチェックをしてしまう人がいませんように、と願うばかりです……。

この日はそれから消費者センターの担当の方にお電話をし、スクユニ側からメールが来たこと、簡易書留の配達完了通知が届いたことをお伝えしました。

「こちらの方からスクユニにお電話をして交渉してみます」ということになり、「またどうだったか連絡しますね」と、職員さんからの連絡を待つことになりました。


4月4日

この日、担当の消費者センターの職員さんからお電話がありました。

なにか進展があったのだろうかと少し期待しながら電話に出ると、伝えられた内容は、私から職員さんにお伝えしたスクユニの連絡先と思われる電話番号に電話をかけた結果についてでした。

なんと、あんなにかけて出なかった電話に、応答があったというのです。

ですが、電話は繋がったものの、相手の「はい、○○(会社名と思われる)です」と名乗った際に名前を聞き取ることができなかったそうで、「株式会社ススメルさんでよろしいですか?」と尋ねたところ、一言「違います」と言ってそのまま乱暴に電話を切られてしまったとのことでした。

職員さんは、たった一言交わしただけでも電話越しの応答態度や電話の切り方の印象がとても悪いことが感じられたそうで、「電話が繋がらないことに加えて、繋がったとしてもあのような対応をするとなると、ますます悪質な組織である可能性が高いですね」とおっしゃっていました。「そもそも、はじめから申し込んだ利用者とやり取りをする気がないのかもしれません」とも。

電話に応じないとなると、消費者センターからできることは、もうほとんどないといっても過言ではないようです。

指導課という上の課の方に報告をし、動いてくださることになりましたが、そちらはすぐに調査や指導ができるというわけではない、とのことでした。

最終的な消費者センター職員さんからのアドバイスは、警察署弁護士相談すること、もしくは簡易調停を起こすことを検討してみたらどうか、ということでした。

「簡易調停」というのも、ここで初めて耳にする言葉でした。

簡単に説明すると、

簡易調停というのは「民事調停」と言われるもので、裁判のように勝ち負けを決めるのではなく、話合いによりお互いが合意することで紛争の解決を図る手続のことをいうそうです。調停手続では、一般市民から選ばれた調停委員が、裁判官とともに、問題解決にあたる。(引用元:裁判所ホームページ

手続きが簡単であり、費用も低額非公開の席で行うため第三者に知られたくない場合も安心して利用できる、というのも特徴なようです。


「警察署」「弁護士」「民事調停」

またしても、私が今まで生きてきた中で一度もお世話になったことのないようなところです。

ここまででも、私なりにできることをやってきたつもりではありますが、なかなか事態は好転しません。

自分の中で、「消費者センターに相談したらもう安心だ」と思ってしまっていたところがあったことも事実です。

またしても未知の領域に踏み込むことはとても勇気がいることでした。

また長くなってしまったので、続きの話は次回の記事に書こうと思います。

お付き合いください。


続く






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