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道具を使わない「編み物」が人気のわけ

道具を使わずに「手で編む」という、本当の意味での手作りの編み物が、今とても人気です。簡単なのに、手作りとはわからないようなかわいらしい仕上がりにできることが人気のひみつです。それでは、実際にどんなふうに作るのかを、今回はご紹介したいと思います。

こんにちは、記者のカミュです。連載「村松啓市の仕事」では、世界で活躍するデザイナーの村松啓市さんの魅力や、その作品について、ご紹介しています。今回のテーマは「道具を使わない編み物」です。

■道具を使わない手軽な「編み物」

「編み物を始めてみようかな」と思っても、まずは専用の道具をそろえなければならないことが、少し大変だなと思いませんか? 実は今、道具を使わずに簡単に「手で編む」ことができるニットが、とても人気になっています。

今回はここで先に、村松さんに伺ったお話をご紹介します。

「編み物」って、実は多くの方が考えている以上に、とても「手軽」なものなんです。その一番の理由は、場所をとらないこと。例えば、大きな机に大きな型紙を広げて、布を裁断して……といったようなことは必要ありません。おそらく、肩幅くらいのスペースがあれば、膝の上にすべての道具を乗せてできてしまうくらいです。その上で、もし一切道具を使うことなくできるとなれば、やってみたいという方は多いのではないかと思います。

村松さんは、「編み物」はとても手軽で簡単だということを、「手で編むニット」を通して伝えています。

■「手で編む編み物」を動画で紹介

村松さん率いる「AND WOOL」では、言葉ではなかなか伝わりにくい「編み物」のやり方を、映像で具体的に見せていくという動画制作も行っています。確かに、実際にどんなふうにやればいいのか見せてもらえるというのは、わかりやすいですよね。

↓「AND WOOL」YouTubeチャンネル

この中に「手で編む編み物」動画がいくつかあるので、ご紹介したいと思います。

まずは、腕で編む「ブランケット」です。

毛糸さえあれば、道具もいりませんし場所もとりません。初心者にも簡単ですし、時間もかかりません。本当に手軽にできて、しかもかわいいですよね。。。

そしてこちらは、指で編む「毛糸の袋」です。

指で編むことは、初心者の方にとっては、もしかすると編み棒を使うよりも簡単かもしれません。そしてこちらも、指で編んだとは思えないような仕上がりになっています。

そしてもう1つ、「手で編む」ではないのですが、ちょっと変わった道具を使う「編み物」をご紹介します。それは、物干し竿で編む「ニットラグ」です。

こんなものでも「編み物」って、できてしまうんですね。このような楽しい発想は、いったいどこから出てくるのでしょうか? 村松さんに伺いました。

『手を動かすことにより生まれるデザイン。』があると信じておりまして、手を動かしながら、どうやったらニットを身近に感じてもらうことできるかな?って、スタッフと話ながら、考えています。

■手で編んでも仕上がりがかわいいひみつ

「手で編む編み物」のすごいところは、仕上がりがとてもかわいいということです。簡単に短時間で作ったとは思えないような印象になっています。このひみつは何なのでしょうか?

1つのポイントは「太い糸」を使っているということです。ふんわりとした仕上がりになるので、技術の有り無しによるムラが出にくいんです。完成までの時間がかからない理由も、この「太い糸」にあります。

ひみつは毛糸にあるんですね。そういえば、「素材」がテーマだったこちらの記事でも「いい糸を使うことでシンプルな編み方でもいいものができる」というお話が出てきていました。

どんなに簡単なものでも、1つ物を作り上げることができると、とてもうれしいものです。村松さんは「編み物」の最初のハードルを下げることで、よりたくさんの方に「編み物」を楽しんでもらえるような工夫をしているのだな、と思いました。

(記者:カミュ)


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