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白か黒か区別してるのは人間たち

人は「右脳か左脳か私はどちらだろう」と当てはめたくなったり、「単元学習か経験主義かどちらが優れているか」と決めたくなったりします。
でも、本当に単純にどちらが選べるものなのでしょうか?

今、「科学の女性差別とたたかう」という本を読んでいます。

世の中のほとんどは釣鐘型の正規分布に従います。例えば、男性の平均身長が175センチで、標準偏差が7.6センチとする。このとき、大勢の男性集団では、その三分の二以上が175±7.5センチ、つまり168~183センチの間となる。

女性は共感能力が高く、男性はシステム化が得意というイメージがあるが、この性差をデータで示すと、標準偏差の二分の一になるという。よくわからないので簡単に表現すると、男女の平均身長差が3.8センチになるようなものだそう。これは性差より個人差の方が大きそうですね。

あらゆるものが正規分布に当てはまるはずなのですよね。
身長、体重、IQ、...この辺はイメージしやすいですが、男女(性、ジェンダー、これはホルモンが関わるため、ホルモン量を軸にとると科学的にも考えられるのでは?)自閉症スペクトラムなど障害も連続的でグラデーションになっていると思います。グレーゾーンとか言いますし。

人は正規分布になっていて、平均値に近い人を「普通」と呼ぶ。遠い人は差別されることもありますが、その人たちは種の存続に必用だと考えられます。
種の存続に必用な人たちを切り離す社会でありたくないですね。

会社を辞める人を見て、社内で悪口を言っていませんか?
その人が悪いから辞めるのですか?
集団の方にも非があるかもしれません。

こっちの教育方法がいい、とぶつかっていませんか?
本当にどちらか一方が優れているのでしょうか。
バランスよく取り入れるのが一番良いこともあります。

自分に嫌な態度をとってくるけど良いところもあるのに、という人。
その人も「いい人」か「悪い人」かに分けられません。
その人の今までの人生経験、考え方からそんな嫌なことをするのかもしれない。
自分が気づかずに相手の心をちくちくさせているのかもしれない。(自分が悪いこともあれば、相手が勝手に嫉妬心を刺激されていることもあれば...)
どっちが悪いというより、もう相互作用で仕方のないことが多そうです。
そう考えるといちいち悩んでないで、「種の存続のため合わない人も必用」という大義名分の元あまり気にせず過ごすのが健康に良く、自分の存続にも繋がるのかも...なんて変なことを考えていた日曜日の朝。

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