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国公立姉妹

この度、高校3年生の次女が公立大学に合格した。次女の場合、共通テストを課さない推薦入試 、いわゆる「なし推」での合格である。
共通テストの点数に関係なく合格なんてラッキー!とか、本当の実力は?とか周りからの意見もありそうだが、合格は間違いない事実だし、この型の試験を用いてるのは大学側なのだから、胸を張っていい。

今年は特別?

昨年までのセンター試験とは違う共通テストというものになった。が、結局従来と同じ試験方法に落ち着いた。(過去問と比べて多少の出題傾向の違いはあったらしいが。)
そこにきて、昨年3月の緊急事態宣言。
次女の高校も2ヶ月近く休校となる。
その間、次女は1日10時間学習を掲げる。
「studyplus」アプリで時間管理。毎週火曜日だけは友人と勉強する。という方法。
また、件の友人とは昼夜関係なく、各々の勉強内容、時間、進路についてLINEで独り言として報告しあうという事も行っていたようだ。
この時点で私は満足していた。
見えない目標のために自分で考え、行動した娘たちを美しいと思ったから。
そして、もう大丈夫だ!とも思った。

ドラマのような塾講師


親として子どもの背中を押してあげたいというのが常である。
教育ママと言われたってしょうがない。本人も必死ならママも必死だ。
非常識なわが家のスタイル。ここから入塾となる。遅いのである。(ここ5月)
次女は、先輩から勧められた塾に入る。(その先輩からは参考書を譲っていただきました。スタバカードでお返し☕️)
ここで、ひとりの男性講師と出会う。
この講師というのが、ユニークかつ自由な経歴の持ち主。熱心、肯定、独自のスタイル。
次女は盲信する。
成績も上がり、気持ちも受験へ素直に向いていく。
週3コマ、2ヶ月ほど経ったころ突然、氏は塾を退職する。理由は今でもわからない。体調不良やコロナのせいでもないらしい。そこもまた彼の魅力、人生なのである。
…ここで次女戦闘力を失う。

夏休みは大切だけど

高校の補修授業や、一応通っている塾(ユニーク講師はもういない)意外、次女は家にいる。
夫は単身赴任、長女も県外の大学に通っているため、わが家は実質ふたり家族だ。
いやでも次女の行動を追ってしまう。
どうやら勉強している様子はない。tiktokの音だけが聞こえる。
休憩は大事だけど、今年の夏はちがうのよ🥺
…と言いたいのをグッと堪え、ただただ塾の送迎をする。
勿論、塾の夏期講習も受けなかった。というより休校のせいで夏休みが短かった。
!ここで3者面談が入る。適時とはこのこと、学校はよくできていると思う。

次女、勉強不足を自覚しているようで、担任の先生の言葉をありがたく聞いている。根が真面目なのだ。
相談の結果、志望校を決める。
この時点で次女は腹をくくった。
ここからの次女は凄かった。
放課後友人と学校での自主勉強。(励まし合い、悩みを打ち明けていたようです。)
その後、深夜まで塾通い。
これまた遅いのだが10月にもうひとつ塾に通う。誰もが知っている大手の塾。授業料もびっくりする程だが、私に迷いはない。勿論次女にも。
気付けば週6コマの塾、学校も2学期が早足で過ぎる。
模試の得点が6割近くなっていた。

推薦入試本番まで

今までの学校の評定をクリアして、推薦を貰わなければ何人も試験を受けることはできない。
その点、次女は定期テストは大得意!かつ全ての授業において高校3年間居眠りしたことはないとのこと。ここは本当に褒めたい。

志望校の試験は小論文のみ。
これがなかなか… 誰だって小論文で大学に合格できるのなら受験したいでしょう?
高倍率になるのは明らか、また次女のこころが折れる。
次女、学校一怖い国語教師の元に入信する。
理解出来ず全く書けなくても、過去問を解きまくる。ある日、どんな題材でも書けるピアノ教室での体験という鉄板ネタを見つける。
次女、無敵状態に。

そして、入試本番。
公共交通機関で前日移動した。
次女は、黒スウェットの上下にスニーカー。
令和の武士である。
当日は、いつも通りに書けたらしく、充実した顔をしていた。
そして、10日後。合格🌸

私にできることは何だろう?

何もできないのである。

ただ、入試までの手続きやスケジュール管理は早めに作戦を立てた。
あとは体調を整えること。

そして私の秘伝🤫
・掃除の徹底(気持ちいいし、運気が上がりそう)
・志望校にこじつける(スーパーで大学の産地のものがあれば買う。テレビ等に○○県とあれば縁があると信じる。出身の有名人を崇める)
・お守りはひとつ。(よそ見せずに本命まっしぐら感)

ふざけてなんかない。
大真面目である。
これが次女の合格までの道程。
どこが国公立姉妹?って?
次女には3つ上の姉がいる。
長女もなし推での国立大学合格者である。


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