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【元フレンチサービスマンが伝える】西洋料理のテーブルマナー

皆様、こんにちは。
Takeuchiです。

前の記事ではテーブルマナーの
基本中の基本を書かせて頂きました。

今回はもう少し深掘りしていきます。


■ナイフ・フォークについて

・複数並んでいる場合、外から順番に使う。
・フォークは左手、ナイフが右手。肘は張らずにリラックスした姿勢で持つ。
・食事中はナイフとフォークをお皿の上に「ハの字」になるように置き、ナイフの刃を内側に、フォークは背を「上」にする。
・食後は揃えて置き、ナイフの刃を内側に、フォークは背を「下」にする。

下2つのナイフとフォークを揃える向きは英国式、米国式、フランス式があります。

それぞれのスタイルで異なる点もありますが、
『絶対にこの型を行わなければいけない』
ということは絶対にありません。

大切なのは知識としてインプットしておいて相手に合わせることで、
相手がフランス式で食事をしているのであれば、同じようにフランス式で食べる。
英国に行った時は現地の型やスタイルに従うといった具合です。

■ナプキンについて

・ひざに置くタイミングは『コース(料理)やドリンクを注文し、ファーストドリンクのサーブが終わる頃まで』
※目上の方が同席しているケースは、その方がナプキンを取るのを待ってから自分が取ります。
・半分に折り、折り目を自分の方に向けて太ももの上に置く。
・口や手を拭く時は、汚れた部分が見えないように『折った内側で拭く』ことを意識する。
・席を立つ時は『背もたれ又はひじ掛けにかける』ことが基本。

食後にナプキンは綺麗にたたんで、テーブルに置くことはないようにしましょう。
綺麗にたたむことは、【元フレンチサービスマンが伝える】西洋料理のテーブルマナー
ナプキンをたたむ余裕があるくらい暇な時間だった
料理やサービスが気に入らなかった
という強い意志表示に繋がります。

「簡単にたたんでテーブルの左側に置くこと」がスマートなマナーです。
ナプキンの端と端をずらしておくとなお良しですね。

いかがでしょうか?
恐らく上記のマナーは自然とできている方が多いかと思います(笑)

ここからはレストラン勤務時で特に多かった

『NGマナー5つ』

をあげていこうと思います。
ちょっと気を付けるだけでも改善できる内容ですので、
もしかしたら自分にも思い当たる節が…そんな方はすぐに直しましょう。


NGマナー

・ナイフを外側に向ける

食事中及び食事終わりに多いです。

最初にあえて太字で書いていたのですが、ナイフを外側に向けている人は多いです。別に周りの人に刃が当たってケガをするわけではないのですが、これが親戚のお子様だったら…?
そんなこと考えないかもしれませんがちょっと考えると危ないですよね。

はい、カトラリーを持ったまま身振り素振りもやめてください。
話ながら刃を向けることもとても失礼ですね。
せっかく大切な方と食事しているにも関わらず敵意表明になってしまいますよね。

※テーブルマナーが出来た当初は王宮内の暗殺防止でもありました。当時のナイフは包丁並みに切れるものだったので、安心して食事が出来なかったらしいんですよね。食べ終わりの合図としてナイフの刃を内側にすることで貴方に危害は加えません、食事を引き続き楽しみましょう。という意思表明になったそうです(諸説あります)。


カトラリーを持ったままナプキンで口を拭いたり、グラスを手にしたりする

何気これが一番多かったです。

本当に多かったんです。前職の勤務地が代官山と赤坂だったのですが、
せっかく長い時間かけてお洒落な街に来ているのに、街の雰囲気の合わないちょっと残念な子だったなんて思われたくないじゃないですか???
これは老若男女問わずいえる事なんです。

基本的に何を持ったまま別な何かを持つのはマナー違反です。これは和食にも通用しますね。知っている方も多いと思いますが、箸を持ちながら器を持つのもNGとされています。


和食の話になったのでそのままお話しますが、手を皿のようにする「手皿」、一見上品に見えるのですがあれも立派なマナー違反です。


落としたカトラリーを自分で拾う
以前も書かせて頂きましたが、落としてしまった際に自分で拾うのはマナー違反になります。店舗スタッフが忙しくて全く対応できなくて、、、という時は普通に拾っちゃって大丈夫です。

同席者に一言お詫びをしてからスタッフに声をかけて新しいカトラリーと取り換えてもらいましょう。


食事中にお互いの料理をシェアする
日本人ではやりがちな事ですが「食事中にお互いの料理のシェア」。これも実はダメなんです。シェフは一つの料理で世界を作っているので、その世界を崩してほしくないんです。


どうしてもメインの料理で選べなくてどちらも食べたい場合は、コースを頼む時に分けられるかどうかをスタッフに聞いてみて下さい。レストランによっては対応可能です。


席を立つ時に椅子ではなくテーブルの上にナプキンを置く
食事中に席を立つ時に、椅子ではなく、テーブルの上にナプキンを置いてしまうと、食事は終わりました。という合図になります。

戻ってからの楽しみで一口だけ食べたかったのに、料理を下げられてしまった…。

なんて悲しいことにならないように気を付けましょう。

皆様、改めていかがでしょうか?
ほんの少しだけ和食の話まで脱線しましたが、
根本的なところは変わらないですね。


それではまた。

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