見出し画像

新米カレー店の、科学的根拠に基づく感染対策、模索の道のり

こちらは、昨日UPした ムムポンド休業のお知らせ 記事の後半に記載した、お店で行ってきた新型コロナウイルス対策を抜粋したものです。

一部、画像を追加・事例を追加し、読みやすくしました。

いずれもなんらかの形で、効果ありと科学的エビデンスを確認できている方法ですが

「新型コロナウイルスに有効か」という検証までは行われていないません。あくまで参考知識として必要な方に届けばという思いで掲載します。

【目次】

1)アルコールが売り切れで確保できない場合

2)21%菌が減る、科学的な手洗いの方法

3)免疫力を高める方法(42℃入浴15分/NK細胞について)


1)アルコールが売切で確保できない場合
いくつかの代替品・方法があります。

そもそも、アルコールが有効とされている理由は

新型コロナウイルスがエンベロープウイルスで、外側のタンパク質の膜を破壊することで、ウイルス本体を破壊できるとされているからです。

画像1

画像引用元:東洋経済https://toyokeizai.net/articles/-/197611?page=2

一般的なエンベロープウイルス(のタンパク質の膜は)
・80℃以上のお湯で10分
70%以上の消毒用アルコール
・0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(ハイター薄め液)
で破壊ができるため

アルコールが売り切れている場合は
食器であれば煮沸消毒、煮沸できないものであれば、200円程度のキッチンハイターを薄めた液をご活用ください。
参考:厚生労働省発表:新型コロナウイルスの感染防止ポスター

※ハイターはアルカリ性で刺激が強く、手のタンパク質を溶かします。(触ると手がヌルヌルするのはそのせいです)

高濃度では使わないようにし、もし確保できるならゴム手袋を使っていただけると手が荒れにくいです。

(震災時の話ですが、過去にアルコールなどで手を消毒しすぎて手荒れが発生し、液剤が手にしみるのが痛すぎて、だんだん消毒できなくなっていったというケースがあるためです。)


2)手洗いの方法(洗い方で菌が21%減)
手洗いに関する研究で「こうすれば完璧」という論文は中々ありません。その上で…にはなりますが、カナダの大学が行った手洗いの実験を元に、当店では43秒の手洗いを徹底してきました。

この手洗い実験は、2種類の手洗い方法で検証されました。

・CDC方式(アメリカ疾病管理予防センター)
・WHO方式(世界保健機関)

結果、43秒弱かけて洗うWHO方式のほうが、21%菌の残存率が少なかったそうです。(あくまでウイルスでなく菌ですが)

WHO方式をザックリ言えば
・手を6つのパーツにわけ

・1箇所7秒かけて
洗います。

手のひら→手の甲→指の間→指の甲(節)→親指の付け根→手のひら側面

画像2

参考:You've Been Washing Your Hands Wrong - The New York Times
(英語です ニューヨークタイムズ)


ここまでが、ウイルス対策です。

次に、かかりにくい体を作る
すなわち免疫力を上げる方法です。


3−1)42℃以上のお湯に15分以上浸かる
ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法と呼ばれるものです。免疫力を高める効果が明らかになりつつあり、各種治療に採用する病院があります。
心臓に負担がかかり体力も使うため、なんらかの疾患をお持ちの方や高齢者の方、体力が不安な方は実施前に必ずかかりつけ医にご相談ください。

参考:HSPプロジェクト研究所

参考:ヒートショックプロテイン研究 国立がん研究センター

我が家は、45℃でお湯はりしています。(浴槽の冷たさで冷めるので45℃で張ると42℃くらいになります)

入浴後の体温測定で、37.1℃〜37.2℃くらいまできちんと体温が上がるのを目安にしています。(体温を上げることが重要です)

上がったあとは、暑いので全裸でフラフラ歩きたくなるのですが、すぐに水分を拭き取り、湯冷めしないようにしてください。(でないと逆効果です)

この入浴は週2程度が望ましいと言われています。お風呂に入るタイミング(時間)は、我が家でもまだ模索中です。

というのも、寝る前に入ると一時的に体温が上がるため眠気を誘う(体温が下がる時に眠気は起きやすい)のでスムーズ入眠できるという面がある一方で

42℃以上だと交感神経が活発になってしまうので寝付きが悪くなるという一面もあります。

体力や個人差などもあるので、ご自身で試しながら、よい塩梅を見つけていただけると嬉しいです。

ーー4/8(水)14:31追記

「ウイルスが生存できないよう、体を温めたり日光浴を温めればいい」という巷の説には、科学的根拠はありません。ウイルスがいったん体内に入ると、殺す方法は無いので、自分の体で退治するしかありません。

HSP入浴法は、あくまで体が自力でウイルスを退治する作用を強める効果があるとされているだけです。

ーー4/8(水)14:31追記ここまで

3−2)よく笑う
近年の研究で、笑うことにより、免疫を高めるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されることが解明されつつあります。
参考:笑いとNK細胞活性の変化について(論文)

そのほかにも、笑うという行為は、

・糖尿病患者の血糖値が低下(漫才)

・リウマチ患者の痛みが軽減(落語)

など、ストレスホルモン(コルチゾール値)を下げたり、脳内の幸福物質(エンドルフィンなど)を増やしたりと良い作用があります。

こんな時勢ではありますが、ぜひカラダを守るためにも、お笑いやYoutube、笑えるテレビ、アニメ、落語など、お気に入りを探されてみてください。(おすすめもあればTwitterで教えてください…!)

ちなみに現在(4/7時点)だと、ジャルジャル公式チャンネル(Youtube)で10800円のライブネタ108本が無料公開されているようです。

(3月時点では、よしもと公式チャンネルにて、吉本新喜劇などの無料公開もあったのですが、4/7時点では見れませんでした…)


現在、様々な情報が入り乱れ、不安な日々を過ごされていることと思います。我が家もそうです。Amazonの消毒商品は先月から1.5倍〜2倍値上がり、スーパーではトイレットペーパーなど各種品切れも続いており、便乗商法と思えるようなものも増えています。

今後ますます、情報の錯綜や、日常品の暴騰が予想されます。入手できなければできないほど、不安も募る一方です。


しかし今回、お客様の感染リスクを下げる一環で色々調べた中で

手洗い、入浴、笑うなどといった、お家で出来ることでも、少しやり方を変えるだけで予防率をあげられそうな手段もあるのだと知ることができました。

ぜひ、元気な姿でまた皆さまとお会いし、美味しく楽しくカレーを召し上がっていただきたいです。


お客様はもちろん、医療従事者の方、物流・配送・交通機関・各種インフラを担ってくださってる方、飲食店の方、お勤めの方、ご家族がいる方、一人暮らしの方、店舗を貸していただいていたオーナー様…あげればきりがなく、皆さまも大変な時期かと思いますが、このパンデミックを何とか耐え忍び乗り越え、元気な皆様とお会いできるのを心から楽しみにしています。

※こちらに載せた情報は、しがない新米カレー店主が素人ながらに調べたものであり、これらの対策をすれば罹らないと保証できるものではありません。あくまで参考程度にとどめていただければと思います。また誤った情報があれば、加筆・修正しますのでご指摘ください。