休業のお知らせと、新米カレー屋として今回考えたこと
数あるお店の中で、ムムポンドのカレーに興味を持ってくださり、いつもありがとうございます。
ムムポンドは、新型コロナウイルス感染拡大を受け、当面の間休業させていただくことに致しました。
実は、先週1週間ずっと悩んでおりました。何名かの顔なじみのお客様とも色々お話させていただきました。
「店を開けるなら食べに来るよ」
「冷凍パウチとか作ってくれたら買いに来るよ」
「シェフの思う通りにすればいいよ」
様々な視点から応援・アドバイスのお言葉を頂き、店主も何とか提供継続できる方法はないかと考えたのですが
・パウチの提供には設備投資と食品製造許可が必要
・当店のカレーは無油のため、テイクアウト容器では味が落ちてしまう
ことから、休業を決めました。
15分以内にお届けできる近隣を対象としたフードデリバリーサービスの活用も悩んだのですが、肉の原価率が高い当店では手数料を払うと利益確保が困難で、大幅な値上げが必要なため断念しました。
(もたれない健康カレーがテーマにしており、無油・無化調・砂糖不使用カレーが主力なため、油などの旨味がない分、和牛・宮崎SPF豚など上質な肉を大量に入れることで旨味を補完しています。)
(※生姜を1人1個入れたアホ生姜カレーは、生姜の辛味を包み込むため、バターのみ)
このような状況から
前向きな意見・応援を沢山頂きながら、ご期待に添えない決断をとなり申し訳ありません。
また、休業にご高配くださった本町コンセントカフェ様、中崎町のオーナー様、本当にありがとうございます。
実は
私自身、半年前まで、淀屋橋の食品会社でサラリーマンをしていました。
当時のお小遣いは2万円で、妻からは
「節約のために弁当を持ってけ!」と言われても、頑なに外食ランチを続けていました。
(サラリーマン当時、月2万円のお小遣い制でいつもチェーンや安い中華屋さんのランチのお世話になっており、メタボ検診に引っかかったため
無油・無化調で、しかも700円台から食べられる健康カレーを提供したいという想いで脱サラし、4ヶ月前にムムポンドをOPENしました。)
サラリーマン時代、昼時にビルを一歩出て、気のおけない同僚と
ときにはゆっくり一人で
「今日はあそこに行こう」と街を歩くのは、貴重な癒やしであり、午後からの活力でした。
今回のコロナで何人かのお客様にお話をきいたところ
交代制の遠隔勤務であったり、会社には何人かは行かなければならず当番制だったり
店舗商売の方は、店を閉めればキャッシュが止まる、政府支援がない今は開けるしかない
など、様々な理由で、外出・出勤せざるを得ない方も多くいらっしゃることを知りました。
本来なら、そのような方に「今日はムムポンドへ行くか」と思っていただける場を提供し続けることが、カレー屋の本分だと思います。
しかし、仮に自身が無症状で感染し、お客様へうつしてしまう可能性を考えると
本来、自分が目指していた「安心・安全・健康で、楽しいランチ」の提供は困難との考えに至り、休業を決めました。
現時点での再開の予定は
2020年5月7日(木) コンセントカフェ様(本町)です。
※状況により、休業の延長・短縮の可能性があります。その際は、改めてお知らせさせていただきます。
最後に、先週までの営業期間中、妻と一緒に調べてお店で実施していたコロナウイルスの対策をいくつか共有します。(論文なども調べ、科学的なエビデンスのあるもののみを抜粋しています)
※既にご自身や身近な方々罹患されていたり、こういった情報自体みたくないとお感じの方もいるかもしれませんので
具体的な情報を知りたい方のみ
以下、スクロールなさってください。
4/7(火)23:21更新
画像・事例・使えそうなモノなど加筆した記事を、書き直しました。
(昨日はじめてnoteを作ったので、画像など足せることを知りませんでした…)
最新の加筆記事→新米カレー店の、科学的根拠に基づく感染対策、模索の道のり
(以下は、古い記事です)
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以下、お店で行ってきた新型コロナウイルス対策は、いずれもなんらかの形で効果ありと科学的エビデンスを確認できている方法ですが
「新型コロナウイルスに有効か」という検証までは行われていないません。あくまで参考知識として必要な方の参考になればという思いで掲載します。
・アルコールが売切で確保できない場合
いくつかの代替品・方法があります。
アルコールが有効とされている理由は
新型コロナウイルスがエンベロープウイルスで、外側のタンパク質の膜を破壊することで、ウイルス本体を破壊するからです。
一般的なエンベロープウイルスは
・80℃以上のお湯で10分
・70%以上の消毒用アルコール
・0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(ハイター薄め液)
で破壊ができるため
アルコールが売り切れている場合は
煮沸消毒や、200円程度のキッチンハイターを薄めた液をご活用ください。
参考:→厚生労働省発表:新型コロナウイルスの感染防止ポスター
・手洗いの方法(洗い方で菌が21%減)
手洗いに関する研究で「こうすれば完璧」という論文は中々ありません。その上でにはなりますが、カナダの大学が行った手洗いの実験を当店では43秒の手洗いを徹底してきました。
この比較実験は、2種類の手洗いの方法
・CDC方式(アメリカ疾病管理予防センター)
・WHO方式(世界保健機関)
で行われています。
結果、43秒弱かけて洗うWHO方式のほうが、21%菌の残存率が少なかったそうです。(あくまでウイルスでなく菌ですが)
WHO方式は
・1箇所7秒かけ
・手を6つのパーツにわけ
洗います。
手のひら→手の甲→指の間→指の甲(節)→親指の付け根→手のひら側面
参考:You've Been Washing Your Hands Wrong - The New York Times
(英語です ニューヨークタイムズ)
ここまでが、ウイルス対策です。
次に、かかりにくい体を作る
すなわち免疫力を上げる方法です。
・42℃以上のお湯に15分以上浸かる
ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法と呼ばれるものです。免疫UP効果が明らかになりつつあり、各種治療に採用している病院があります。
※心臓に負担がかかり体力も使うため、なんらかの疾患をお持ちの方や高齢者の方、体力が不安な方は実施前に必ずかかりつけ医にご相談ください。
参考:HSPプロジェクト研究所
・よく笑う
近年の研究で、笑うことにより免疫を高めるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されることが解明されつつあります。
参考:笑いとNK細胞活性の変化について(論文)
情報は以上です。
現在、様々な情報が入り乱れ、不安な日々を送られていることと思います。我が家もそうです。Amazonの消毒商品は先月から1.5倍〜2倍値上がり、スーパーではトイレットペーパーなど各種品切れも続いており、便乗商法のようなものも増えています。
今後ますます、情報の錯綜や、日常品の暴騰が予想されます。
しかし今回、お客様の感染リスクを下げる一環で色々調べた中で
手洗い、入浴、笑うなどといった、お家で出来ることでも、少しやり方を変えるだけで予防率をあげられそうな手段もあるのだと知ることができました。
ぜひ、元気な姿でまた皆さまとお会いし、美味しく楽しくカレーを召し上がっていただきたいです。
お客様はもちろん、飲食店の方、お勤めの方、ご家族がいる方、店舗を貸していただいていたオーナー様、皆さまも大変な時期かと思いますが、このパンデミックを何とか耐え忍び乗り越え、元気な皆様とお会いできるのを心から楽しみにしています。
末筆にはなりますが、改めて今回の休業について様々ご高配くださった
本町コンセントカフェ様、中崎町のオーナー様、本当にありがとうございます。
4/6月 ムムポンド 店主
※こちらに載せた情報は、しがない新米カレー店主が素人ながらに調べたものであり、これらの対策をすれば罹らないと保証できるものではありません。あくまで参考程度にとどめていただければと思います。また誤った情報があれば、加筆・修正しますのでご指摘ください。