どんな状況でも必要な月イチ訪問

ケアマネは「ケアプランの実施状況の把握」として少なくとも月1回以上「モニタリング訪問」ということをしなければいけない決まりがあります。

しかも「利用者の居宅で面接」と介護保険法に記されています。

例外はあるのですがそれは本当に例外で基本的にはご自宅に伺います。

「在宅生活が難しくなり緊急避難的にショートステイを利用して次の長期療養先を探しているから自宅での面接はできない」「訪問する事が利用者さん本人の強いストレスになりケアマネ訪問自体が悪化傾向に導いてしまう。」などが例外となります。後者については例外も1~2回でずっとそれでいいかと言ったらそうではありません。解決策に模索する期間になるでしょう。

訪問のお約束をしていてた日に利用者さんが体調を崩されたり急用が入った場合は訪問日を同月内で調整しなおします。

最近心苦しいケースがありました。

利用者さんの同居するご家族が可愛がっている猫ちゃんが癌になってしまって抗がん剤の内服治療を行うことになりました。利用者さんと娘さんは実の親子なのですがもともとあまり仲良しではなくて娘さんは猫ちゃんにかかりきりとなりました。

私がお伺いするとしても娘さんと約束をしておうちに入れてもらう必要があるご自宅です。娘さんから利用者さん本人も落ち着いているし今月のモニタリングは電話で済ませられないかとお話がありました。
変わりのない毎月訪問のケアマネ相手に時間を取られたくない気持ちは理解できました。他人が来るとなれば環境も気持ちも準備しなければいけません。

迷いました。でもケアマネの仕事として訪問が必要なことは明らかです。かといって「介護保険法でコレコレと決まっていまして。。」なんて説明されたら誰でも腹が立ちますよね。

「申し訳ないです」と謝りながら玄関先での本人との面会と5分程度で良いので娘さんともお話がしたいとお約束を取らせて頂きました。

ケアマネとして担当しているのは利用者さん本人ですが背景にあるご家族の状況・生活スタイルなどにも寄り添う事が大切だと思っています。

余談ですが私自身も犬と暮らしていて可愛がっています。なので余計に感情移入してしまい思わず「では今月の訪問モニタリングは電話で大丈夫です。」と言いそうになり急いで考え直しました。

寄り添い方を間違えないような行動や言動が大切だと思っています。


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