50歳からの独立に備える方法

書籍:50歳からの幸せな独立戦略
著者:前川孝雄
評価:★★★★☆

年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられ、少し遅れて企業の定年についての見直しも行われているが、基本的に60歳定年後は嘱託という扱いになるので年収は大幅にダウンすることになる。

そうすると、現実的には60歳までにしっかりと蓄えを行い、年金が支給されるまではその蓄えをできる限り減らさないように働きながら生活し、年金支給開始後は経済的な破綻を招かないよう死ぬまで怯えながら暮らしていくというジリ貧の生活が待っていることは容易に想像できる。

となれば、今の会社にしがみつくだけではダメで、選択肢を増やしながら自身で希望する道を選べるようにしておく必要があるわけだ。

この本にはその選択肢を増やす方法が書かれている。

選択肢を増やすというと「起業」というキーワードが頭をよぎるが、「独立(フリーランス)」という選択肢もあるのだと著者は話していて、できるだけリスクを最小限におさえた独立方法について説明している。

独立する前の思い込みであったり、誰に相談すべきか、なにで独立すべきかというようなことから、独立後の心構えであったり陥りやすい失敗談の紹介までしてくれているので、独立のイメージがつかみやすい内容となっている。

また、独立を意識したサラリーマン時代の過ごし方についても触れられているため、今すぐ独立を考えていなくとも準備を進めることができる内容になっているところもよい。

ゆくゆくは独立して成功をつかみたいなら読んでおいて損のない本だ。

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