無意識のパワーをあなどることなかれ

書籍:なぜかうまくいく人のすごい無意識
著者:梯谷幸司
評価:★★★☆☆

理解するのに2回読み直したが、この本には人生を変えるための重要な考え方が書き記されている。

本のタイトルの通り、無意識部分をコントロールすることでよりよい人生にするための方法が書いてある。

具体的にどんなことが気になったかというと、「脳は逆に動く」という内容だ。

たとえば「お金がほしい」という願望があったとする。

「お金がほしい」という欲求を持ち続けるためには「お金がない」という現実があるからお金がほしくなるので、お金がない状態をキープしなければならないから、脳は「お金がない」状態を保つための情報を集めて行動させるようにするというのだ。

では「お金がほしい」という願望を満たすためにはどうすればいいのかというと、「さらに稼ぎたい」「もっとお金を手に入れたい」など発展的な言葉にすることでようやく脳が今よりももっとお金がほしいということを認識して、お金を増やすための情報を集めだすというわけなのだ。

とにかく脳は発展的なこと以外はすべてネガティブに捉えるという性質があるので扱いには注意が必要だ。

もうひとつ例を挙げると、テストで80点をとったときに、「なぜ80点だったのか」と考えると原因を探るために意識は過去へと向かうが、「なんのために80点だったのか」という問いかけにすると、理想像に向けてとった点数だったと解釈して、脳は未来を向く。

この「なぜ」を「なんのために」と置き換えるだけで脳はネガティブ思考からポジティブ思考に切り替わるわけだ。

脳、つまりは無意識をプラス方向に変えてやることで人生をいい方向に向かわせる方法がこの本にはつまっている。

最初はわかりにくいところがあるかもしれないが、考え方の幅を広げるという意味では良書と言える。



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