「スピーチや会話のえーっとがなくなる本」を読んでスピーチ上手になろう
近年、人前でプレゼンをする機会が増えてきた。
といっても社外向けではなく社内向けではあるが。
人前で話すと、どうしても「えーっと」や「えー」などの言葉をつなぐための意味のない発声をしてしまうのがずっと前から気になっていた。
まずこの「えー」とか「うー」とかいうのは専門用語で「フィラー」と呼ぶらしい。
これは日本に限った話ではなくて外国語にも存在するようなのだが、このフィラーが出てしまう原因は、
・話す準備ができていない
・緊張している
・恥ずかしさを感じている
・本音と違うことを話そうとしている
・質問者の意図がわからないまま回答しようとしている
であると分析している。
確かに、普段しゃべっているときはあまり出ないのに、人前で話すときや上司と話すときに出やすい印象がある。
ここでちょっと話題を変えるが、このフィラーを見事に克服している人たちがいるのだが誰だかわかるだろうか。
そう、テレビでよく見るアナウンサーだ。
彼ら彼女らはどんな場面でもフィラーを出すことなく、淀みない言葉をつなぎしっかりと人に言葉を伝達できるスキルを持っている。
アナウンサーは元々話すことが上手な人がなるのではなく、練習することで話すスキルを高めている。
この徹底的に練習を重ねる過程で、フィラーが出なくなるようにしているので、アナウンサーはフィラーを出すことなく、話し続けることが可能なわけだ。
つまり、一般人においても同様の訓練を受ければフィラーが出なくなるという理屈になる。
ということで、この本ではフィラーを出さないようにするための準備や心構えについて教えてくれるとともに、具体的な練習方法についても丁寧に書かれているので、これを実践すればフィラーがなくなるどころか、アナウンサーにも負けないスピーチ力がつくだろう。
ただ、ひとつ残念なところは本書を読み進めるだけではフィラーがなくなることはなく、あくまでも本書に書かれていることを練習する必要がある。
たとえばフィラーを出さないようにするために、鏡の前で1分間原稿なしで話し続けるというものがある。
単に1分間、話すだけではなく、必ず自分の目を見ながら1分間話し続けることがミソで、1分間目をそらさずに話すことができるようになると、時間が増えても話ができるようになるようだ。
こんな感じで「えーと」などが出てしまう理由から、スピーチがうまくなるための練習法まで紹介しているので、これを実践すればスピーチがうまくなること間違いなし。
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