今週の日経ビジネス(9/7)

今週号で気になった記事は駿台予備校の記事だ。

駿台予備校と言えば超大手、超メジャーどころで頭の良い学生しかいないイメージがあるが、そんな大手予備校でも例外なく変革を迫られている。

今後の人口減にも備えて偏差値の高い学生だけではなく、幅広い学力層の受講生を獲得するための動きを加速させるため、AIを活用したデジタル技術を駆使して「個」に照準を合わせた取り組みを進めている。

自分が浪人生だった20年以上前とは予備校も様変わりしているようで、コロナの影響もありデジタル化が一気に進んでいるようだ。

そんな駿台が今年度に始めたのは「徹底サポートコース」と呼ばれる講座で、通常のライブ授業とAI講座が組み合わさった内容となっており、AIが個人の理解度を測定して苦手部分の克服を助けてくれる仕組みだ。

また2019年から「プライベートティーチャー」というスマートフォンを使ったサポートを開始し、わからないところをチャットや電話でサポートしてくれる仕組みも確立した。

さらに今年の8月からは「駿台プレミアムリモート学習」と呼ばれる遠隔指導講座も開始しており、デジタル化の推進はとどまることを知らない。

これらのデジタル化が加速した背景には、駿台が独自で構築したシステムを揃えているのではなく、これまで課題となっていた社外との連携を加速させたためだ。

特に昨年9月から業務提携を決めたアタマプラスとの連携が功を奏し、基本部分をアタマプラスの講義動画で補い、応用部分を駿台のライブ授業で解説していくというスタイルが確立したことは大きい。

大手予備校といえども立ち止まったら生き残ることが難しい時代に突入している。

それは予備校業界に限る話ではないが、いつの時代も変化についていける集団が生き残るのだ。

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