トレイルブレイザー

セールスフォースドットコムの創業者であるマーク・ベニオフが書いた自叙伝となる。

この本では、オラクルで順風満帆な社会人生活を送っていたマーク・ベニオフが、どのような経緯でセールスフォースを立ち上げることになったのか、その経緯と想いが目一杯詰め込まれている。

また、セールスフォースという大企業を運営していく上での経営者としての苦悩を包み隠さず話していて、企業の成長過程において経営者が社員、または彼らを取り巻く社会からどのような判断を求められるのか、そのときの心境を交えて告白しているところがおもしろい。

経営者もやっぱりひとりの人間なんだなと、妙な親近感を覚えた。

またマーク・ベニオフが自国のアメリカの次にこの日本という国を重要視することになった経緯についても触れられていて、さらにトヨタとの取り引きをはじめるときにはまるで子供のように喜ぶマーク・ベニオフの姿が浮かんでくるような話が綴られている。

現在のセールスフォースはまさにBtoBの世界では巨人となっており、我々一般人の想像が及ばない世界を突き進んでいるわけだが、大企業ならではの問題点というものもいろいろあるんだなとはじめて知った。

今後、仕事でセールスフォースを扱うものとしては、一度その思想に触れておいたほうが良いのではと思って読んでみたので、そういう意味ではよかったのだが、実務に生きてくるような話は一切なかった。

なので、実務の参考に読む本ではないが、セールスフォースという企業を知る意味では参考になる一冊ではある。

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