深海の雪、地上の雪

深い深い

青く暗い雪降る海の底

わたしは一人孤独に渇く

どんなにこの腕を伸ばしても

光る水面のあなたに届かない

もしもできる事ならばあなたと絡み合って

一つに溶け合うまで愛したい

だけどあなたとわたしは

全て違う世界に生きている

わたしは一人情愛に渇く

どんなにこの心焦がれていても

この身体はあなたにどう映るかわからない

もしもできる事ならばあなたを一口にして

わたしの一部にしてしまいたい

だけどあなたとわたしは

出逢うべきではない存在だから

わたしのこの涙は

魂を潤すことなく海に還る

今も海の底には雪が降り続く

あなたの見る雪はもっと綺麗だって本当かな