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1/11「キチンと償った人がやり直せる社会」(13日目)

■概要。 

「小出恵介さんのように、”過ちと向き合い切った人”への姿勢を示すお話。」

※この記事は、2020年01月11日にオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」に投稿された過去記事の再掲載です。中崎雄心なりの「サロン記事のしるし書店」としてお楽しみ下さい。   

太字と網掛けが「中崎のしるし」(感想)です。

■本日の提供枠。 

この記事は、「太陽のような人を表現してみました。by中崎雄心」の提供でお送り致します。 

※この記事の”広告枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。 

1月11日(土) ※1月13日以降は『いいね』を押さないでください。
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薄々お気づきかもしれませんが、3日前に稽古の見学に行ってから舞台『えんとつ町のプペル』に激ハマリしているキングコング西野です。

さて。

そんなこんなで、自分の中で『えんとつ町のプペル』熱が高まっております。
東京公演を観るだけでは我慢ならずに、追加で神戸公演(1月21日)のチケットも取っちまいました。
新幹線に乗って、神戸に行きます!!

さてさて。。

今日のお話は話そうかどうか迷ったのですが、僕たちの挑戦する意味(その根元)に関わることだし、なかなか表ではお話しできないことなので、僕の独断でお話ししたいと思います。

今年の秋にオフブロードウェイで上演を予定しているミュージカル『Pouplle of Chimney Town』の件です。

 
実は、このミュージカルの主演には、俳優の「小出恵介さん」の名前があがっていました。

ご存知の方も多いかと思いますが、大阪府青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検され、後に不起訴となったわけですが、イメージダウンは免れず、所属事務所との契約は解除。
かれこれ3年近く、表舞台からは姿を消しています。
 
個人的な付き合いは一切ありませんが、「ニューヨークで語学の勉強をしながら、俳優として再起をかけて頑張っている」という話は聞いています。
もう言っちゃいますが、プロジェクトリーダーの小野さんが通っていた演劇学校の友人なのだそうです。
再起をかけて頑張る小出さんの姿を見て、「小出さんでやりたい!」と小野さんから申し出がありました。

これに対して、大人(特に吉本興業)が煙たい顔をするのは容易に想像がつきます。
それは「やり直しをかけている人を見捨てる」といったイジワルな理由ではなく、「小出恵介さんを器用することで始まるであろうネガティブキャンペーンから、『西野亮廣』と『えんとつ町のプペル』を守る」という優しさからです。

同意。守る為に排除するのは大人の責務。世間の為に子供を売る親には愛がない。

とくに、今年は(もう何年も準備をしてきた)映画公開の年でもあります。
「ネガティブなイメージが付くのは、なるべく避けたい」という判断は責められるものではないと思っています。

しかし、これは本当に僕個人の考えなのですが…

たしかに、小出恵介さんは本当にたくさんの人に迷惑をかけてしまいました。
被害者の方、被害者のご家族、ファン、スタッフ、それこそ吉本興業にも迷惑をかけたでしょう。

ただ、現在進行形の犯罪者ではありません。

不起訴にもなり、社会的制裁も十分すぎるほど受けて、罪を償い、再起をかけて頑張っています。
一度過ちを犯したら帰ってこれないような「許されない社会」を僕は望みませんし、何より、「臭い臭い」と忌み嫌われながらも上を見ている今の姿こそが「ゴミ人間・プペル」そのものじゃないかと思っています。

既に反省し、ちゃんと贖罪を済ませている以上は良いと思う。理念が合致する以上はむしろ良し。

いつまでも鳴りやまない世間の批判は、俳優であれば、板の上で見せたもの結果で黙らせればいいと思っています。
その為には「チャンス」が必要です。

スタッフさんから「小出恵介さんの名前があがっているのですが…」と渋い顔で相談された時に、「いいじゃん」と返しました。
心配したのは英語の方で(ミュージカル『Poupelle of Chimney Town』は全編英語)、僕や作品のネガキャンに関しては何の問題もありません。

僕は、そんなもので潰されるほど弱くないです。

勿論、小出さんが仲間に害を与えないだろうという信頼ありきで。(再犯すれば流石にアウトだとは思う。)

ミュージカル『Poupelle of Chimney Town』においての僕の役割は「原作・脚本」であって、僕がトップでハンドリングしているプロジェクトではないので、この後、キャスティングがどうなるかは知りませんが(蓋をあけてみたら、別の人が主演になっていることもあるでしょうが)、舞台制作の裏側で、こういったやりとりがありました。

キチンと罪を償った人がやり直せる世界が好きです。 
これは、今回の作品に限った話ではなくて、僕が仕掛ける全てのプロジェクトに共通する理念なので、こうして皆様にお話しさせていただきました。

現場からは以上でーす。

 

【追伸】
ブロードウェイミュージカル『Poupelle of Chimney Town』は全編英語です。
ブロードウェイまで観に来られる方は、その前に、日本語版の舞台『えんとつ町のプペル』を観て、事前にストーリーを入れておくことをオススメします。
この舞台、本当に、メチャクチャ最高なんです(何回言うねん)。

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■私のしるし。(当時のコメント) 

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当然ながら、過ちを犯したと言う過去が消えるわけじゃあない。死者0人のワクチンAと死者が出たワクチンBであれば、全員がワクチンAを選ぶように。

ただ一方で、一度罪を犯せば復帰できない社会になってしまうと…例え偶然のかしつだとしても、「もうどうせ極刑だし、折角だから今のうちに悪虐を尽くしておくか。」と思いつく人が出てしまう可能性も否定できない。

罰が重すぎると、肝心の防犯率が下がって本末転倒なのは間違いない。

どのタイミングで許すか、誰の後ろ盾で譲歩出来るか。

コレは、今でも難しい。

■今振り返ってみて。 

果たして偶然か、はたまた必然か。

丁度昨日、こうして社会復帰されている姿が無事にアップされた。

アレから色々やらかしたりもしたかもだが、「誠実に償えば、まだ最悪には至らない」という証明は社会に必要だろうなぁ。

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