オリキャラ徹底解説&紹介①渡辺茂

無名人です。定期的にTwitterで#無名人のウラばなしでオリキャラ紹介しています。このnoteでは不定期でTwitterでは載せきれなかった紹介をやっていきたいと思います。


『怪奇小説家・渡辺茂』

概要

『死出山怪奇譚集』に登場する闇深太郎というペンネームで活躍する怪奇小説家。27歳、既婚者で息子が一人居る。志手山(死出山)出身で、その地の事件や伝承を集めた小説を書いている。

 目が隠れる程長い前髪と、緑の着物が特徴。一人称は「私」で、落ち着いた口調で話す。飄々として掴みどころのない性格だが、好奇心旺盛で、興味があるものに関しては異様な執着を見せる。

 茂が死出山の物語を集め続けている理由、それは、小学5年生の時に拾った呪われた本によるものだった。その本に興味を持った茂は、呑まれるようにその本に執着するようになる。その結果、幼なじみで妻の志保や息子の優太にも関心を持たなくなってしまった。

本を拾って以来、茂は長らく狂気に陥っている。髪に隠れた目は赤く光り、霊感を持つ瞬でさえも恐れを見せるほど。

(死出山怪奇譚集本編)https://ncode.syosetu.com/n9052eq

(茂と志保の特別編)https://ncode.syosetu.com/n3316ey/

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(以下ネタバレ注意!!!)

 茂が完成しようとしている本は、江戸時代に圭ノ介という武士が作ったものだった。死出山で恋人のお初を亡くした圭ノ介は、その想いや死出山で起きた事件をまとめた本を書こうとする。圭ノ介は、寝食を捨ててその本を完成させようとしたが未完のまま亡くなってしまい、その怨念は本の中に妖として残存したのだった。その一方、お初は腹の中の妖に喰われ、妖に乗っ取られた状態で霊になり死出山で彷徨っていた。


 茂が本に手を出した理由は、圭ノ介と同じように大切な人を亡くしたからである。小学3年生の時に好きだった父方の祖母を亡くしてしまう。そこから人の死に異常な興味を持った茂は、死出山の調査を始める。

 圭ノ介は、実は茂の前世の姿だった。圭ノ介の意思に身体を乗っ取られた茂は、ある日を境に緑色の着物を着るようになる。一見、本を完成させようとしているのは圭ノ介の意志のように思われるが、茂の意志も残っており、二つの意思が茂の体を乗っ取っていたのだった。


 瞬の力により、圭ノ介とお初を出会わせる事で茂と圭ノ介を分離させた事により、茂はようやく狂気から覚め、本は役目を終えて灰になる。

 そして、茂と志保の前世の姿が圭ノ介とお初だった事を知った茂は、志保と、優太を大切にする事を決意し、今まで別居していたが共に青波台で暮らすようになった。

狂気から覚めて

 狂気から覚めた茂は髪の毛を切り、本来の姿に戻った。しかし着物や性格は相変わらずで、今までと同じように小説を書いている。しかし、本以外にも人を大切にするようになり、瞬を始めとして様々な人との出会いを大切にしている。

 趣味は旅、写真撮影、苦手なものは電子機器全般、家事。小説は万年筆で書いている。

 大人になった現在、肉親は皆亡くなっている。父親の優介を産まれる前に亡くした為、その顔を知らない。また、母親の絵理は狂気に陥っている最中に亡くなってしまう。

 優介に関しては志保の両親と親しくしていた事もあり、後にその話を聞く。

https://ncode.syosetu.com/n1901hb/

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 狂気に陥る以前の幼少期は大人しいがいたずら好きで、寂しがり屋だったらしい。志保とは産まれたばかりの頃から兄弟のように親しくしている。

 霊などの怪奇案件に興味があるが霊感はない。ところが、狂気から覚めたあと、その代償として霊が視えるようになってしまった。


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その後の茂

 そして、瞬やその息子の卓、それから優太の息子であり孫娘である玲奈の良き理解者であり、死出山の事を知る存在として、年長者として支える事が多くなる。小説の方も順調だった。

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 そして、玲奈が大人になった頃、茂はこの世から旅立つ。そして、志保を待ち続け、ようやく死後に出会えた茂は、志保と手を結び、次の世でも一緒になると誓うと、光の中へと消えてしまった。



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