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フィンランド人が、日本人に似てると思われる理由

英語圏の記事を読んでいると、フィンランドはヨーロッパに含めない。と思っている人がいる。

これは知ってる人も多いかもしれないけど。ちょうど1年前くらいに英語のレッスンを1年くらい受けていた生徒さんともよく話題になった話。

彼女はブラジル人なのだけど、日本人の旦那と子供と一緒に暮らして、日本語は上手、しかもサーミ語(後で触れる)も勉強しているという、変わり者。。。

さて、モスクワに行った時も東アジア人の顔をした白人も何人か見たが、サンクトペテルブルクの目と鼻の先であるフィンランド人はなぜモンゴロイド系と思われているのか。

ってことをダラダラと書いていきたい。


①言語グループ的な意味

言語的な意味ではやはりヨーロッパでは、ウラル語族フィン・ウゴル語派のフィンランド語を話すフィンランド人として、ヨーロッパには含めない。

とか、北欧には含めないという声がある。

バルト三国のエストニア語や、ハンガリーのハンガリー語なども、フィンランド語と同じ系統の言葉なので、これらも西ヨーロッパ人からみると、彼らは純粋の白人じゃないよ。扱いになることがある。

そもそも言語系統で分けてしまうのは、危険。

それは、トルコなんかを見ればわかるのだけど、トルコ語は現在の西モンゴルあたりに住んでいたキルギス人などが話していたチュルク語族の言語がもとになっているが、中央アジアのキルギス人などがトルコの方に向かって現在のトルコにその言語を持ってきたと考えられているが、

多くの人がキルギス人のようなモンゴル系の顔立ちになったわけではなく多くの人は、やはり中東系の顔立ち(骨格はモンゴル系を引き継いでいる人も多い)なのであり、これは上にあげたフィン・ウゴル語派を話す3カ国の人たちにも言えると思う。


②外見的特徴

www.reddit.com

https://www.reddit.com/r/Finland/comments/18veycn/why_do_finnish_people_look_asian/

こちらで議論されていたのは、やはりフィンランド人だけアジアっぽいということだ。

※ヨーロッパでアジアっていうと東アジアであり、日本人や韓国人、北方中国人を指す。

西ヨーロッパ系や北欧(スウェーデンを中心とした)などでは、こういう、つまり、東アジア系の顔立ちに白人の肌が混ざった人たち(ロシア国籍の中にも結構多い)は、見下しの対象となるというか、自分たちより下のもの。と見ている感がある。

面白いことに、南ヨーロッパのアラブ人が少しかかったヨーロッパ人を、フランスやドイツ、イギリスを中心とする西ヨーロッパ人は、白人と認めないことも。。。


③サーミ人の存在

サーミ人とはフィンランドだけでなく、北欧の北部に昔から住んでいるとされている先住民だ。

おそらく上の写真もサーミ人と思われる。

外見的特徴が白人の皮膚や髪の毛、瞳の色+モンゴル系の顔立ちということになる。

昔、2017年ころサーミ人に関する記事を multilingirl.com でも書いたことがあり、その時に、日本のアイヌとサーミ人には関係があるのだよ。という長々としたメールが、現地の人から来たことがあった。

とはいっても、フィンランドは他国に支配された歴史も長いため、特にスウェーデン系(こっちは本当の北欧人=ドイツ系の言語を話す)の血もかなり強く、フィンランドの中でも同じフィンランド語を話しつつ、いろいろな外見の人がいるようだ。

でも共通しているのが、やはりフィンランド人はヨーロッパの中でも日本や韓国に対する関心が強く、それはやはりそういう形質的なものからきているのかもしれない。


④フィンランドでサーミ人が差別の対象?

サーミ人はフィンランド北部にもいるが、フィンランド人の祖先とも言えそうな、顔の薄い白人であるサーミ人がフィンランドでは割と差別の対象となっていて、ノルウェーではちゃんと扱われているということらしい。

以下、サーミ人の人口。

ノルウェー 37,890–60,000
スウェーデン 14,600–36,000
フィンランド 9,350

ノルウェーではサーミ人はちゃんと扱われていてフィンランドでは見下されているというのはとても興味深い話ではある。

私はまだフィンランド語は基本1000語を触ったに過ぎないレベルだが、この辺の話題に関心があるので、徐々にレベルをあげていこうと思う。





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