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コロナ禍のベトナム学生交流プログラムに合格した学生たちがすごい!ことについて

大瀬「毎年、プログラムの参加者集めはアシスタントメンバーが試行錯誤をしながら頑張っていますよね。私も毎回のプログラム集めには相当苦労したことを覚えています。プログラムの中身がどれだけ良くても、世の中には様々な国際系のプログラムが飽和している。その中でこのプログラムを選んでもらうのは容易いことではないです。
しかし、今回は初のオンラインプログラム。集客では何か戦略があったのですか?」

今回のプログラム集客は日本もベトナムも例年以上に力を入れて頑張ったんだ。手法は例年と変わらず、学生自身でポスターを作成して、FacebookやInstagramなどSNS上での宣伝だったんだけど。日本では最近アシスタントメンバーが増えて、SNSの運用も一生懸命やってくれているでしょ?その甲斐もありながら、応募期間、毎日宣伝のための投稿を頑張ったんだ。

ベトナムでは、例年はプログラムがホーチミンのため、ホーチミン在住の学生が集まってたんだけど、今回はベトナムの全国各地から応募が殺到。獲得シェア数300以上。これには僕もびっくりしたよ。

大瀬「シェア数も驚きですが、オンラインプログラムにすることでベトナムでも各地から応募してくれる学生がいるのですね。では、今回はベトナムメンバーも各地から選ばれた優秀な学生なのですか?」

実は、結果プログラム参加者として選ばれたメンバーは全員ホーチミンの人たちだったんだ。

大瀬「そうなのですか!?何か深い理由があるのですか。」

これはベトナムのオーガナイザー側の意向ではあるんだけど。この前も話したけど、コロナウィルスに関して、日本では今でも不要不急の外出にして自粛傾向があるけど、封じ込めに成功したベトナムでは当たり前のようにオーガナイザーは集まって準備を進めることができていたんだ。つまり、プログラム自体はオンラインでも参加メンバーは例年同様に直接会って準備を進められるようにホーチミンのメンバーを集めたってわけなんだよ。
日本とベトナムの学生の交流ももちろん大事だけど、このプログラムを通して出会うベトナムメンバー同士の友情もとても大事だからね。オンラインとオフラインによる壁はベトナムオーガナイザー自身とても感じていることが伝わってくるよね。

大瀬「ベトナム各地から集まったら面白いだろうなとは思いますが、オーガナイザーの気持ちも理解できなくはないですね。私も、昨年のネパールプログラムのメンバーは日本各地から集まったメンバーだったため、出発までに参加学生が全員揃ったのは0回。私も参加できないプログラムだっため、内心相当ヒヤヒヤしながら空港でお見送りしたのを覚えています。結果、参加者全員はプログラムを通して親睦を深めていたのでよかったですが、出発前に国内メンバーの親睦が深められていた方が、現地に行ってから相手国学生との交流時間が格段に増えますね。
一方の日本人メンバーはどんなメンバーが集まったのですか。」

そうだね。信頼関係の構築は短期間でできるものではないから、難しいところもある。異文化での柔軟性や適応能力はもちろんのことだけど、同じ国のメンバーでさえ育ってきたバックグラウンドは異なるから。
 それで、日本人学生メンバーを集めるにあたっては、例年以上に妥協を許さなかった。ベトナムプログラムに関しては毎年、日本人の英語力不足や準備力不足がプログラムの課題になっていた。それでも満足度が高かった背景はオフラインで直接交流してたからなんだ。去年の論文でも触れたように、彼らは言語部分だけではなく、非言語での交流によってお互いの信頼関係を深めることができていた。
しかし、今回はオンライン。英語を話せるのは大前提で、身振り手振りでは気持ちを通じさせることはできない。ここがオンラインの課題で、なかなか心の共有は難しいんだよね。だから、今回のプログラムでしっかりと知識を得た上でさらに感動で締め括られるためには、言葉が通じることが必須ポイントだったんだ。
それに加えて、アシスタントメンバーたちもどのようなメンバーが必要とされているのか、経験的によく理解していた。自分たちが実際にプログラムに参加したことがあるからこそ、このプログラムをより盛り上げるために必要な参加者像を全員が意識できるようになっていた。


大瀬「確かに。心を通わせるためには、何よりも言語が通じないとオンラインでは意思疎通が難しいですね。
それに、学生アシスタントのメンバーも集客に対して例年以上に戦略的かつ、自分たちのネットワークを使用しながら集客を進めていましたね。数年前まではできなかったことを、AAEEのプログラムの進化と、ハイスペックなアシスタントメンバーが全力で動いている証だと感じます。」

そうだね。選考フローも過去にないほどハイレベルだったよ。応募してくれた学生は、まず現学生アシスタントリーダーの葉奈と桃花(いずれも大学2年の英検1級ホルダー)による30分間全て英語のオンライン面接。あれほどの厳しい面接な日本にはそうないと思うよ。
このオンライン面接を切り抜けた学生が最終面接で、代表理事である僕と再び面接するんだ。そして本気度を念押しのように伝える。
結果、集まった学生は英語レベルも学力レベルの超優秀なハイスペック集団。
僕は面接時から、やる気に満ちた異次元のスーパー軍団が集まってドキドキが止まらなかったよ。

このようなメンバーが集まった背景には、もちろん学生アシスタントの賢明な努力はもちろんだが、コロナウィルスも影響している。コロナ渦によって海外プログラムがほとんど中止になった。当然、ほとんどのプログラムは急遽オンライン化がされることもなく、夏は海外プログラムに参加したいほとんどの学生が日本国内にとどまることとなった。その結果、やることがなくなってしまったが、活躍の場を求める学生が応募してくれたんだと分析している。

大瀬「オフラインでのプログラムができないとなった時に、諦めずにオンラインに切り替えた結果がメンバー集めでも功をそうしたのですね。
実際、プログラムの準備はどのように進められているのですか?」

結論から述べると、やはり彼らは今までにも増して超ハイスペックな集団。
今までの2週間のプログラムが1週間に短縮されただけでなく、全く会うことができないオンラインプログラム。ネットワーク不良も頻繁。破綻する要素満載の中でも日本参加者の頑張りは図場抜いていた。実は、今日はプログラムの2日目が終了したばかりなのだけど、彼らが準備した作品には驚かされた。そういうと、すごくアカデミックな事に聞こえるかもしれないけど、そうではない。恋するフォーチュンクッキー、ラジオ体操、ソーラン節など、テーマである「教育」とはほぼ無関係のものばかり。正直僕が参加者だったら、「こんなことをするために参加したんじゃない!」とやる気を削がれてしまうかもしれない。それなのに、彼らは運営者やベトナム学生の気持ちに応えようと最強のパフォーマンスで応じた。ベトナムの学生もしかり。「すごい!」の一言に尽きる。話始めるとたくさんの人の思いがあり、様々なストーリーがあるから、次回はこのことについて話していこう。

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