映画「ロストケア」

「ロストケア」という映画を見ました。                                                                                       長澤まさみが検事、松山ケンイチが介護職で殺人犯役でガチでぶつかり合う、とても見ごたえのある問題作でした。

親の介護という誰にでも起こりうる時代のテーマに対し、真正面から向き合った上での解決策として殺人(松山は救いと呼ぶ)により法律で極刑として裁かれる作為の罪と、目を背けていた結果無惨な孤独死を目の当たりにするが法律では裁かれない不作為の罪との、比較することができない問題について、観るものに強烈に問いかける映画です。

とりわけ、松山ケンイチと父親の柄本明の心をえぐられる圧巻の演技は涙無くしては見ることはできません。
犯罪者である松山の言葉の一つ一つに込められた想いと凄みは、徐々に検事である長澤まさみを逆に追い詰めていき、介護する息子と介護される認知症の父親との絶望的に救われない状況下で法の守ることの残酷さを見るものに突きつけます。

「お前の顔がまだ判るうちに死にたいんだ」という父親の望みを叶えた息子に対し、ずっと会っていない父親の死に際からの連絡に応じず結果として無残な姿で死なせてしまった娘(長澤)が検事として極刑を与え、それが正義とされる世の中の不条理。

そして、最後は長澤が、目を背け真正面から向き合っていなかった罪に自分を責めることとなるのです。

この映画はもっと多くの人がみて、自分事として考えるべきものですね。
「PLAN75」という、国が75才以上に安楽死を推奨する制度を作り運営する映画と共に、高齢化社会に向き合う全て の人が観て「自分だったら」と考えるべき映画だと思いました。

ReBornでは、ライフシフトコンェルジュがそれぞれの方の人生に寄り添います!

#ロストケア #介護



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