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「抜ける音」ってなんだ?

です。

日頃音楽とかベースとかあれこれを検索してたりするとよく出てくる言葉、「抜ける音」。

自分もアマチュアの時そこ凄く気になってアレコレ試したり、その度に上手くいったりいかなかったり。

スタジオでは良かったのにいざライブだとベースの音の評判が悪かったり、はたまた思ってたより良かったり。

ベースの音作りって沼ですよね。その中の割と濃い部分を形成してるやつ。そう、「抜ける音」。

みんな正解が分からないし、検索するよねぇそりゃ。なんて思いました。

そんな中良く例えで出てくるものとして多いのが「かまぼこ型」と「ドンシャリ」。

わかる人にはわざわざ書くことでもないんだけど、イコライザーの変化をグラフィック(グライコ)なんかの状態で見た時の形の呼び名で

かまぼこ型はミッドにかけて盛り上がってる形

ドンシャリはドンがロー、シャリがハイ(プレゼンス)が上がってる所謂谷型。

大体がこの言葉での論争が起きている気がします。傾向としてはかまぼこ型は抜けて、ドンシャリは抜けない。

抜ける抜けないに関してはこの話はおおよそ間違ってないと思います。

ただ。

本当に「抜けない音」が悪で「抜ける音」が善なのかということ。ここによりフォーカスしてほしいなぁなんて思ったので今回記事を書いてみました。

そもそも「抜けない」って状況は他の楽器や歌に対してベースの音が聴こえない、演奏してる自分がベースの音を感じられないって事だと思うんだけど。

演奏してる側が自分の音を認識出来ないのは問題だとしても、世の中の音楽、そんなになんでもベースめっちゃ聴こえるか?ってとこだと思うんす。

例えば大雑把にくくっちゃうとメタルなんかは音楽のミックスバランス的にベースは目立ちづらい(聞き取りづらい)と思います。それはモノにもよるけれどメインが歌とギターとドラムのキックに比重があるからだと俺は思っていて。音の全体像の話ね。

これが逆にベースがめっちゃ抜けて誰よりも前に音があったらメタルとしてあまり認識出来ない気がするんすよね。(初期アイアンメイデンなんかはベースがかなり大きいけど、ベーシストがリーダーだし割とサウンドもハードロック・パンクな印象)

それとは別にファンクやブラックミュージック派生の音楽、クラブ派生の音楽、ジャズなんかはベースが比較的聞き取りやすいよね。ていうかミックスバランスがでかい。

これがベースが小さかったりすると踊れないって状態になるんだけど。

つまり何が言いたいかと言うと、ベースが抜ける抜けないは全てその音楽の形式によって左右される所が大きいと言えると思うんだ。

方法論として抜ける音抜けない音の作り方ってのはOK。それによってイコライザーの使い方も勉強になるし。

ただしただ単純に抜ける音ばかり目指そうとするとジャンルに合わないなんかミッドばかりポコポコしたベース音になるから気をつけよう!というお話でした。

じゃあどうすればいいんだ!はごもっともな話なので具体的な音の作り方、考え方なんかをまた記事にしようと思います。気長にお待ちくだせい。

でもそれより右手の鳴らし方が何より1番大事だから、そこを習得したい人はレッスンに来てね。唐突のあからさまな宣伝でした。それでは。

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