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マーヴェル・シネマティック・ユニヴァースに出てくる時代を表すTシャツ達

スターウォーズが切り開いたSF冒険活劇が子供だましに終わらない大ヒットを生むというという映画の常識をひっくり返すほどの大事件でした。
また、映画を2時間の枠の中だけで完結するものではないという見せ方を当たり前にしたのもスターウォーズシリーズのヒットによるものだと思います。
なのでマーベル・シネマティック・ユニバースなんていうのもスター・ウォーズがなかったら生まれなかった発想かもしれません。このMCUではそれぞれ一つの単体の作品としても成立するヒーローものの映画が同一の世界観の中でクロスオーバーするといった新しい発想の映画表現です。
今回取り上げる映画とTシャツはマーベル・シネマティック・ユニバースから、そのユニバースに登場するTシャツについてとなります。

■アイアンマンの70年代

2008年と言えば最近のような感覚ではあるんですがもう10年以上も前の話なので、やっぱり昔の映画になってしまうんだろうなとは思うんですが、『アイアンマン』という映画がありまして、やんちゃな天才大金持ちが事件をきっかけに正義に目覚め、知力と財力を使ってスーパー・パワードスーツを作って悪いやつらを懲らしめるという痛快な映画で、主役もいかにもやんちゃな天才大金持ちが似合う、ハリウッドの問題児だったロバート・ダウ二―Jr.この役者、アリー・マクヴィルという海外ドラマに出ていて結構おもしろい役者さんで好きだったこともあり、また何と言っても映画のタイトルがヒーロー、『アイアンマン』言わずとしれたブラックサバスの名曲から来ているのがいちわかりでしたから、もちろん曲も使われていますし、結構面白く映画をみたら、あれよあれよとシリーズ化され、例のマーヴェルヒーロー大集合でもほぼ中心として描かれるくらいのビッグ・タイトルになって
いました。
ヒーロー大集合映画の大ヒットを受けて、アイアンマン単体で主役の映画3が作られ、これが大集合ものの後の映画としてはもの凄く良くできていて好きなのですが、この3の中でロバート・ダウニーJr.演じる主役のやんちゃな天才大金持ちトニー・スタークのプライベートのシーンで着用しているTシャツがこちら、ブラックサバスの75年ツアーTシャツです。
これ、ブラックサバスの”Never Say Die”というアルバムのジャケットに写っている戦闘機のパイロットをプリントしたものなのですが、このパイロットのマスクがまるでセミのようで、ちょっと不気味でかっこいいんです。それもそのはず、このジャケットの写真はピンクフロイドの回でも紹介したヒプノシスのストーム・トーガスンが作っているんです。
映画の中で使用されているのは70年代当時のヴィンテージものではないと思うのですが78年当時、実際にこの柄がプリントされたTシャツを着用したサバスのメンバーの写真を見たことがあります。
もちろん、今回紹介するのも復刻ものです。映画アイアンマンの人気もあってこの柄のTシャツは今でも簡単に入手することができますので気分はトニー・スタークな方はいかがでしょうか?

■超人ハルクの80年代

トニー・スタークという人物像が熱血ヒーロー的でなく、やんちゃな天才大金持ちなので、わりとチャラい感じにも描かれたりしています。
そんな暑苦しくない感じも現代的でウケたのかもしれませんが、このMCUの中には1960年代からマーヴェルコミックで描かれているアメリカではスーパーマンやバットマン級にしられた超人ハルクも登場します。超人ハルクは天才物理学者であるブルース・バナーが怒りの感情で変身してしまう制御不能の無敵の超人なのですが、ハルクになると身体も大きくなるので、着ている服がビリビリに破れてしまうんでうね。プロレスラーのハルク・ホーガンの名前もこの超人ハルクから来ているのでハルク・ホーガンのパフォーマンスは入場して来てシャツをビリビリに破いてそれを客席に投げるってなるわけです。
それくらい、ハルクと言えば服ビリビリイメージで、MCUのシリーズの中でもハルクがブルースに戻った時の服がお約束のようになっていたりするのですが、シリーズの『マイティ・ソー バトルロイヤル』にクロス・オーバー出演時、着る服がアイアンマンのトニー・スタークのものしかなく、まじめな物理学者がチャラい天才大金持ちの服、いつもと様子の違う服を着るみたいなシーンで使われるのがこのいかにも80年代の軽い感じのTシャツ柄にジャケットというスタイルでクスッと
笑わせてくれます。
これパトリック・ナゲルというアーティストが描いた大きな耳飾りをつけた女性の絵です。
パトリック・ナゲルというアーティストの絵はいかにも80年代といった感じで時代を想起させる素晴らしい素晴らしい芸術だなぁと思うのです。ルネサンスや印象派やキュビズムといった時代と様式を大きくくくる様なものは色々とあると思うのですが、ピンポイントで時代を感じさせる絵ってなかなかないと思うのですがパトリック・ナゲルが描く女性にはそれがあると思うのです。
そんなに美術に詳しくないので、そんなことないのかもしれませんが、
そういった視点よりもこの絵はデュランデュランの82年の傑作アルバム”Rio”のジャケットに使われたことの方で知られている方の方が多いかと思います。
映画の中でハルクことブルース・バナーがきているのはこちらのリオのジャケット版ではなく、パトリックのイラスト版だと思います。

■キャプテン・マーヴェルの90年代

MCUに出てきたTシャツも70年代、80年代と微妙に時代を象徴するゆな雰囲気のものだったりするのは何かしら狙いがあるのかと思ってしまうのは、わざわざ90年代のTシャツもわざとだろうと思うくらいに見せているからなんです。MCUの脚本や構成もしかしたら衣装に重要な決定権を持っている人物はロックファンであつTシャツ好きなのではないかと思うくらいなのが、キャプテン・マーベルの主役キャロル・ダンバースこの全然強そうに見えない記憶を失くしている地球人女性が宇宙規模で争奪戦が繰り広げられているスーパーパワーを手に入れて最強になって宇宙へ旅立っていくという物語なのですが、その舞台が1990年代だったりするのです。
なので、このキャロル・ダンヴァースが着ているTシャツがこのNINと胸に入ったタイプのナイン・インチ・ネイルズのTシャツでした。キャロルは白地にグレーで文字がプリントされているタイプでした。これをレザージャケットの下に着ていてジーンズにキャップを被ったトーンの落ちたスタイリングはいかにも90年代風に見えます。
このTシャツシーンはけっこうアップになったりしているので、気になって良く観たのですが、どのボディメーカーのものかはわかりませんでしたが、この時代にはあまりない襟首の仕様だったりするので、やはり90年代当時物ではなく、2018年当時の現行ものを使っているんだと思置います。
このシンプルなロゴのパターンは人気で色々なプリントのパターンがあります。私の持っているのは黒地のボディに白いインクでプリントされています。文字の大きさもキャロルのものより少し小さいです。

ただ、バックにもプリントがあり、このバックプリントは以前シーズン1で紹介したアクセルローズ愛用のナインインチネイルズのTシャツのバックプリントと同じデザインが色違いでプリントされています。
私の持っているのは90年代当時もので、襟ぐりの仕様、コピーライトも付いています。
フロントはシンプルですが、バックのこのプリントがやっぱり好きで購入しました。

MCU関連の映画たくさんあるので、私の気づかなかったところでもTシャツが登場していると思います。
もし気になるものがありましたら、コメントなどから教えてください。


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