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消したい記憶

これはグチでしょうか。医療業界の闇の話でしょうか。

みなさんの医療不信を招かないためにも、今までずっと書かないでいたのですが、ごめんなさい、書きます。

私がICUにいたころ。最悪でした。いまは派遣で、その直前の話なのですが、まず、私はICU未経験にも関わらず、フォローなし。業務的なフォローはありましたが、申し送りされてるうちに段々、業務すら、ちゃんと10割やっている人は半分いるかいないか程度だと気づく。まあ、自分だけは真面目にやってればいいやと思ってました。でも、シンプルにICU未経験者に業務だけのフォローしかないって、無理です。

だって、人工呼吸器のモードの確認の仕方から分からない。分からないというか、画面見れば分かるんだけど、「どこにモードが書いてあるか」知らないから、確認するのも超遅い(笑)まあ、普通に考えたら医師指示以外で変える事なんてないから「確認しなくてもいい」という意見も出てくるのか?まともなICU看護師ならそんな意見言わないと思うけど。

だがしかし!医師指示以外で人工呼吸器のモードを変える看護師がいたのだ。ちなみにその人は点滴の速度も医師指示なしで変えてた。私が目撃&関わったのは点滴の速度の方だけど、さすがにまずいだろ、と思って上司に報告したものの、聞くと「人工呼吸器のモードも変える人」だそうで、点滴の速度なんてかわいいもんだと言われた。

え、、、、、。常識って本当にないんだなと実感した。もはや何が正しくて何が間違ってるのか分からない。

もうその人は放っておいて、、、、

知識面のフォローが一切ないのなら、業務は皆がちゃんとやってて欲しかった。なぜなら、私が最初に働いていた病院が本当に忙しくて、日勤だけで緊急入院7件(うちの病棟だけで)、夜勤で最大5件(こちらもうちの病棟だけ)とかあったのだ。だから先輩たちも一年生の教育してる暇なくて、業務は教えられたけど、知識は「家で勉強してきたところで分からないところを時間があるときに自主的に聞く」という形だった。たまーに宿題も出された。

まあ、それでも一年生だし病態生理は教えてくれなくても、「ここ観察するんだよ」くらいは教えてくれた。

あと、自分で勉強してきたところを先輩に聞いたときに、ちゃんと答えてくれた。

でだ、知識がないのになぜ私がそこで医療ミスを起こさなかったか、だけども、「業務をみんな先輩たちが手を抜かずにやっていたから」だと思う。一年生のうちは「なぜその業務があるのか」わからないまま、先輩たちのように「ちゃんとこなしてた」だけの業務もあった。(それでも医療ミスは起きないのだ。)だけど、2年生になって、病態や医療職種との連携から「なぜこの業務があるのか」がわかった。こういう経験があるから、「本当に忙しければ」業務だけちゃんとやる後姿を見せるという戦略もありだと思う。

だけども、私が初めてICU経験した場所では、先ほど述べたように「業務」も半分くらいの人しかちゃんとやってなかった。その状態で知識面のフォローもないと、「どれが本当に必要な業務」なのかが分からなくなってくるし、その状況って、私がいつ医療ミスを犯しても全く不思議じゃないんですよね。その不安もきつい。

自分だけは手を抜かなければよい。教えてもらった業務すべてを自分だけはちゃんとやってればいい。「この人はここまで細かくチェックするんだ」と思えば、その前に教えられた、それよりも雑なチェックはせず、自分は教えられた中で一番細かいチェックを行えばいい。それはそう。

でも、私が最初に経験した病院ほど忙しくもない、なのに私の知識面のフォローをしないとなると、私には手抜きにしか見えなかった。

そして持病があって、家族に障害持ってる人もいて、という環境で育ってきた私には「命」を前にして手抜きする、というのは許せなかった。これは私の価値観の押し付けかも。

【でも!もう一つ病院経験があったけど、最初の病院ほど忙しくはなくても、手抜きをしている人はいなかったし、業務だけでなく知識面でも指導をしてくれることはあった。仕事のやり方は違っても、最初の病院と次の病院で共通するもの(考え方・仕事の姿勢・その他もろもろ)はあったから、「私が最初の病院のやり方」に固執しているわけでもない。ちゃんと馴染もうとしなよって話でもない。】

え?おしゃべり(悪口)してる暇あるなら教育すれば?こんな想いがずっとあった。

おかしいな、と思うことを上司に言っても、上司はこの病院しか知らないから、この現状が「常識」。私の方がおかしいらしい。

ちなみに自分で勉強して質問しても先輩に「わからない」と自信満々に答えられたこともあるから、もしかしたら教えるだけのレベルが、先輩たち側になかったのかもしれない。何回か「この人ならいけるのでは?」と思う人に聞いても、私が「わかった!」と思えたことは一度もなかった。

あと感染対策も、「緊急入院が来た」とか「手術から帰室の人がきた」とかでもないとき(要は忙しくないとき)に、消毒するべきところをしなかったり。なんで???最初の病院では、緊急入院来ても消毒するべきところを消毒してない先輩って、一人しかいなかった(総勢スタッフ35~40くらいのうち)

でもそこでは、手抜きしてるところを見たことない人、二人.......

その状況で「私だけ手抜きしない」って出来なかった。「どうせ私がちゃんとやったところで、次の勤務帯の人が手抜きする」こう思いながら、出勤してた。「ここは手を抜いても問題ない」とかもそこまで見えてこないから、「ある程度手を抜いてそこそこに頑張る」ことも出来なかった。「私がちゃんとやっても、無意味だ」と思いながら、手抜き一切しないで業務出来たのは半年くらいかなあ。

たぶん私が一番辛かったのは「患者さんに、仕事に、誠実に関わってない自分を、自分が嫌ってたこと」。じゃあ自分だけちゃんとやれば良いじゃんって話に戻るのだが、「無意味」と思ってるから続けられなかった。

あと、こんな人たちに認められても意味なくない?って気持ちもあった。

それからそれから、リーダー消える。何に消えてるのか分からない。リーダーじゃなくても上の方の人で、休憩でもないのにタバコ吸いに院外に出たりとか。リーダーに助け求めようとか、分からないこと聞こうとしたときに、いない。え?これでやっていける人いるの?

業界の人が読んだら、びっくり仰天すると思う(笑)いや、びっくり仰天してほしい。冷静に「どこもそんなもんでしょ」とか言われたら更に更にショックを受けちゃう。

実際、私は「もうやめよう」と思ってほかの病院に見学行って、「もうやばい病院にはあたりたくない」という思いから「リーダーは現場からいなくなりませんか?」って聞いたら、「そんな危険なことしません」って言われ、だいぶ同情の目でみられた。

はあ~、記憶、消えないかなあ。今だに虚無感。映画のように「記憶を消す」装置があれば....

そんなこんなで、私は「病院」をだいぶ信用しなくなった。

「保健所がちゃんと取り締まれよ」とも思った。

一番危険な救急外来、ICUをちゃんと管理できてない病院を、成り立たせちゃダメでしょ。「監査の日」だけちゃんとやってるんだろうな。

あと、また別で思うのは、忙しくてもちゃんとやってる看護師さん、そういう人が心が疲弊していって、「本当は良い人」なのに患者さんにきつく当たってる、、、そんな医療現場を見るのも疲れてしまった。

はあ、記憶消えないかなあ(2回目)

同じ業界で働いてた母に話すと「ありえない」といって、「そんなところもう当たらないでしょ。忘れちゃえ」といわれたけども。

こんな感じで病んでったところに、+αで過去記事のハラスメント。

はあ、記憶消えないかなあ(3回目)

やった側は絶対大して認識してないというか、忘れてる。だから私も忘れちゃえば良いのだけど。

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