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職場選びの基準

職場選びは「貴重な経験ができる」よりも、「自分の長所が活かせる」が大切だという話です。

職場を選ぶ際に、選択基準はたくさんあると思います。
決まった正解はなく、何を基準にするかは人それぞれです。
なかでも、「貴重な経験ができる」ことを選択基準にする方も多いのではないでしょうか。
貴重な経験を詰めば、個人としてのスキルアップに繋がります。
さまざまなフィールドで活躍できるため、転職などでも優位になるでしょう。
個人的にも「貴重な経験ができる」は重要な選択基準の一つだと思います。
しかし、私は自身の経験から「自分の長所が活かせる」ということが、最も優先すべき基準だと感じています。

私はリハビリ職として就職する際に、大きな総合病院ではなくひとり職場の地域に就職しました。
当時は「まずは病院で経験を積んでから地域に」という考え方が主流であり、私には非難の声が聞かれました。
ただでさえ新人のわからないことだらけの中、そういった声が聞こえることで、精神的にかなり堪えました。
転職を考えて、実際に活動したこともあります。
でも、今ではこの選択をしてほんとうに良かったと思っています。
誰に何を言われても、気持ちが揺らぐことはありません。
なぜなら、今の職場は自分の強みを最大限に活かすことができているからです。
私の強みは、ゆっくりと相手の話を聞いて共感できることです。
病院は治療をするところなので、患者の話をゆっくり聞く時間はありません。
地域では比較的時間がとれますし、生活全般を見据えて関わるため、相手の話を聞くことはとても重要です。
病院実習で「ゆっくり話を聞きすぎだ!」と指摘されていた短所は、地域では長所になったのです。
もちろん病院でしか得られない貴重な経験がありますし、そういった経験があれば地域でも活かせたでしょう。
しかし、それとは反対に地域でしか得られない経験もあります。
それであれば、自分の強みを活かして気持ちよく働けたほうが良いと思うのです。
結果的に、良い成果にも繋がります。

今回は職場選びは「自分の長所が活かせる」が大切だという話でした。
社会にとって役に立つ人間になることもいいですが、人生の主役である自分に選択基準をあわせてみてはどうでしょうか。

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