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poem 疼きの果てに

いつしか人は
変えられていく
悲しみにより

いつしか人は
変えられていく
苦しみにより

私がこの峰越える頃
夕日は何処へ沈むだろう

私がこの海渡る頃
月は何処へ浮かぶだろう

時は流れて私を運ぶ
時は流れて私を運ぶ

いつしか人は
変えられていく
喜びにより

我が身に疼くこの傷も
いつしか癒える日が来よう

私は待とう
その時を

今は堪えて歩めども

私は待とう
その時を

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。