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poem 月満ちて

月満ちて
花を摘む

夜露が濡らす
ひとひらを

月満ちて
花を摘む

香りは辺りを
妖艶に

私は踊る
密やかに

時は静かに
移りゆく

一夜の宴の
儚さよ

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。