乳がん?日記1
2021年11月26日。
初めて感じた違和感。
夜中に、右の胸が焼けるように熱く感じた。
痛いような、気持ちが悪いような、乳首から分泌物が出ているような、そんななんとも言い表しようのない感覚に苦しんだ。
痛い。
いや、痛いというよりに授乳中になった乳腺炎のような搔きむしりたいような感覚。
眠れずに何度も寝返りを打った。
そのうち、乳頭から何か毒のようなものがどろっと出ていくような夢を見て「あ、そういうことか」と妙に納得してようやく眠りについた。
目が覚めた日は、福岡の介護福祉士専門学校での講義を控えていた。
講義自体はとても楽しく、あっという間に終わった。
そして、その帰路に「乳腺クリニック」という看板を見つけ、ふと、そのまま受診しようかと思って、何度か前を通り、駐車場にまで入った。
でも、急に怖くなり、その時は受診を思いとどまった。
きっと、大したことない。
きっと「これくらいで病院に来るなんて」と笑われる。そんな気がして仕事へ戻ることにした。
そして次の日。
次の日は佐賀で、朝からセミナー動画の撮影。
そういえば佐賀にも乳腺クリニックがあったな、と思い出し、行きがけの車の中から無理やり予約を入れてもらった。
あとで看護師さんが「普段は木曜の午前中には診察しないんですけどね。特例ですね」と教えてくれた。
11時40分の予約で診察。
クリニックは明るくきれいで、すぐに更衣室に通され、上半身だけレントゲンとかを撮るときに着るガウンみたいなものに着替えた。
まずは視診触診。
男の先生だけど、もう今更恥ずかしいとかはほとんどなく。
気になっていた右の胸を診てもらう。
「あ~、しこりがありますね」
と、すぐに言われた。
自分では、授乳が終わって使われなくなった乳腺が退化しているのだろうとか思ってたけど、そうではなくしこりだったよう。
そういえば、いつからか乳首が陥没してきたのには気づいてた。
でも、そんなもんかと思って放置していたんだよな。
まさか、それが乳がんのサインだったなんて気づくわけもなく。
「しこりが皮膚を引っ張って、陥没しちゃってるんですね」と先生が教えてくれる。
とても親切で丁寧な先生で好印象。
そのまま、マンモグラフィー、エコーと続いた。
マンモグラフィーは、痛いと聞いていたけど、全然痛みも感じず、両胸、2方向から撮影。
その後、そのままエコー。
2.2cm×1.8cmとか言われてたかな。
四角っぽい黒い影が映ってる。
あとで調べたら悪性のものは黒く映るらしいね。
「がんだとしたら、ステージ2くらいと思います。腋のリンパを調べたところリンパに腫れはないようですが・・・」と。
そのまま「鉛筆の芯くらいの針を刺して、組織を検査しましょうね。遠いところから来られているようなので」と。
そして、局所麻酔をかけられバチン!バチン!と2回ほど針を刺される。
さほど痛くはなかったけど、止血に20分かかると言われ、看護師さんが20分間手で押さえてくれた。
この辺りから、なんだか大事になってきた気がする…と自覚しだす。
「結果が出るのは10日後くらいなので、そのころご家族と一緒に来てください」と言われる。
10日後と言えば、次の新規事業所むくん家の棟上げではないか。
その次だと月曜日または火曜日。
月曜日は小規模多機能のプレゼンの日。
きっと結果が気になって仕方がないからできるだけ早く聞きにきたい。
そこで、無理やり棟上げの日のお昼に予約を入れてもらった。
夫は棟上げで大工仕事の真っ最中だから母にお願いしよう。
結果がどうあれ、餅まきには参加する!
その方がすっきりして投げられる気がするから。
先生に母と来ると伝えたら「お母さん何歳?旦那さんの方が結果をちゃんと聞きたいんじゃないかな、ま、お任せしますが」と言われた感じがなんかもう、悪い結果が待ってるかのようだったな。
針生検も組織を調べて、その後の治療法までわかるものだからって言われたし。
エコーとマンモでほぼ確定なのかなと思って覚悟を決めたよ。
そういえば、右胸の四つ葉のクローバのTATOO。
「これは、MRI大丈夫な奴ですか?」って先生に聞かれた。
そっか、TATOOって、MRIに影響するのね。
今更だけど、若気の至りのTATOOも、もういらなかったなぁと後悔(笑)
結果を聞くまであと1週間。
無駄にスマホで「乳がん 画像」とか検索して、ほぼ確定だなって思ってる。
でも、やっぱりどこかでちょっとだけ「良性でした!」って結果を期待してたり。
さぁ、これからどうなるのか。
一番気がかりなのは仕事。
むく2号店も準備真っ最中なのに、これから入院だ手術だ抗がん剤治療だってなったらどうなるのよ。
スタッフにも心配をかけたくない。
もちろん、家族も不安にさせたくない。
でも、私の人生は昔から波瀾万丈なのよね。
また新しいネタができるな。
人生いろいろですね、ほんと。
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