半年記念日(つば君視点)
あっくんと僕の出会いはネットでした。
僕の片思いから始まった恋でした。
控えめに行こうと、カッコつけていましたが、あっくんの容態が悪くなっていくのをネット越しに見ていた半年前の僕は、堪えきれず初めて自分から誰かに告白するということをしました。
「お気持ちはありがたいです」
と言われました。失恋でした。
しかし諦めませんでした。
もうどうしようもなく、好きでした。
これ以上、誰かわからない人から傷つけられていくあっくんを守れない立場から抜け出したかったし、全世界に公開するのも恥ずかしいほど、すっごく好きでした。
令和5年1月28日
僕はあっくんからOKを貰いました。
浮かれている暇はないほど、安心感が強かったです。
これで堂々とあっくんを守ることが出来る。
そこ事実を抱きしめて、僕は前に進むことを決めました。
誰からも祝福されない恋愛。
性別だけじゃない。色々な壁が立ちはだかっていました。
一つ一つ超えていくのに、どれだけの時間が必要か分かりませんでした。
疲弊していくあっくんと僕。
そして令和5年6月24日
僕は倒れました。
原因は、無意識の過量服薬でした。
僕は入院することとなり、それに際しては、あっくんがたくさんの配慮をしてくれました。
立場が逆転してしまった瞬間でした。
完全にお荷物だと自覚し、しばらく会うのを辞めるかと望んでもいない提案をしてしまうほどでした。
あっくんはそれでも、見捨てることはしませんでした。
僕の薬を全て調べてくれました。
僕の体の不調(過量服薬の後遺症)を治すための方法を探してくれました。
暖かく包み込んでくれました。一時期僕はあっくんを親だと認識していました。
愛着形成を築こうとしてくれたり、笑いのツボを提供してくれたり、悪いところは優しく指摘してくれたり、その時改めて、あっくんの素晴らしさを知りました。
半年ありがとうね、と、乾杯をしました。
死にかけた僕、死ぬ気でずっと頑張っているあっくん。
そんな2人でも、
いいえ、そんな2人だから、
ずっと一緒に居られるんです。
弱者同士の傷の舐め合い?そうではありません。
支えたいのです。どんなに弱かろうと、大事な人を守りたいのです。その人が大好きで、大切だから。
10年後も30年後も一緒にいることは、神様に祈ることでは無いと思います。
それは、僕がどれだけあっくんに相応しいパートナーであり続けられるか、そのため僕がどれだけ努力できるかだと思っています。
未来を切り開いて、あっくんに幸せになって貰えるよう、これからも身を引き締めて精進して参ります。
それと、あっくん。
あなたは世界中の誰よりも美しくて綺麗だ。
それは容姿だけでなく心や考え方の片鱗を見て感じたこと。
だから僕はその美しさを汚すことの無いよう、あなたを守りたい。
ウザったいと言われてもなんと言われても、僕はあなたが大好きです。