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パスポートを無くした異国からの脱出

Twitter(X)をフォローしてる人はもう読んだって人もいるかもしれませんが
タイトルの通りの体験をしてきましたのでツラツラと体験談を書かせて頂きます。

2023年9月

夏休みの9連休を利用して海外旅行に行きました。

もちろん、短期旅行なので往復の飛行機を予約しての旅行です。

行先はトルコ

親日と名高い国で且つ、食事もおいしく風光明媚な場所が多いことでも知られています。

まずは初日、イスタンブールに到着して観光


ブルーモスク

噂通り、治安も良く

飯もうまい

物価はあまり安くない

というか観光地は高い

そんな感じで観光し、次の街に移動します。

次の街でも有名なエフェソス遺跡にいったり


コロシアム

また更に翌日はパムッカレに日帰りで行ったり

パムッカレ


すっかり満喫して、夜行バスで旅の大きなの目的の一つであるカッパドキアへ向かいました。


朝方になり、奇岩が見え始めてテンションも上がってきます。

こちらではいい宿を予約していたため、宿の滞在も楽しみの一つでした。


街並み

おしゃれな街並みを楽しみつつ、宿についた時、事件は起こります

宿の人「パスポートをお願いします。」

自分(あれ。。。ない?)「ちょ、ちょっと待ってね」

宿「ゆっくりでいいよ」

探すこと30分

全く見つかりません。。。

チェックインはパスポートの写真でなんとかなりましたが、
パスポートが無いと次の国内移動の飛行機に乗れないどころか、
当然、出国ができないので帰国が出来ません。

はい、困った。

どうしようどうしようどうしよう。。。。

やべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇやべぇ

とりあえず、宿の人に電話を借りてイスタンブールにある日本領事館に電話しました。

1.帰国のための臨時パスポートは領事館に必要書類をもって行けば即日発効可能
2.領事館は土日休み、夜は17時まで。

必要な書類
・戸籍謄本(写真可能 ※原本は後日郵送)
・トルコの警察が発行した遺失物証明書
・証明写真
・帰りの航空券があることを証明するもの(E-チケットのコピーなど)

頭の中のK藤さんが喋ります
「トルコを満喫していたらパスポートを擦られたことに気づいたあなた!予定通りに帰国便に乗るためには臨時パスポートを手に入れなければなりません!帰国のためには様々なトルコのルールを確認し、日本領事館が開いている間に書類を完全に用意し、領事館にたどり着き、無事に書類を手に入れることができるでしょうか?
トルコからのリアル脱出ゲーム。ゲームスタートです。」

まずはトルコでは確実に取得できないものから対処します。戸籍謄本をゲットするために親にLINEしました。
持つべきものは定年退職済みの親ですね。。。
翌日に役所に取得に行ってくれることになって一安心。今後は、まさかのことを考えたら戸籍謄本を持って旅行するのが正解かもしれません。

次に、遺失物証明書です。
宿の人に相談しました。
む「すみません、かくかくしかじかで警察に発行してもらいたいのですがトルコ語が出来ないので説明していただけますか?」
宿「もちろん!」
ー警察に電話してくれるー
宿「無くした県でしか発行できないみたいだ。君は昨日までいた街になるね。」
む「ちょ!ちょっとそれは厳しい!でも、一応昨日いたホテルにあれば郵送もしてもらえるので聞いてみます!」
宿「OK」

ここで、昨日までいた街の宿にメールで連絡します。
返事が来るまで何もできないのでランチに行きました。

ランチをゆっくり食べていると昨日の宿からメール
昨日の宿「なかったねー」

はい、絶望

だいたい、脱出ゲームの残り時間がラスト3分で大なぞにたどり着いて面倒な解き直しがあった時くらいの絶望でした。

と、言って凹んでいても仕方ないので宿に戻って交渉

む「パスポートが無くなったのに気づいたのはこの街だ、だからワンチャンこの町で無くしたことにして書類作れないか聞いてみてください!
お願い!一回だけ!一回だけでいいから!!!」

宿「OK,ちょっと待ってね」

ーー 警察に電話 ーー

宿「なんとか書いてくれるってさ。でも、今忙しいから1時間後に来てくれって。俺もその時は一緒に行ってあげるよ」

む「神!あんた神だよ!ありがとう!一時間、やることないから観光してきます!!!」

と、いうことで証明書はゲットできることになったから少し街を散歩


本当に素晴らしい街並みで心が洗われるんですよ。
テンションもダダ上がり

しません。全然低いまま観光してました。

さすがにそこまで神経図太くないわ

で、一時間後に戻って警察へ

道中、宿の兄ちゃんがゲーム好きでPS5を最近買ったという話を聞きました。自分は買ったけど箱から出してないって話をしたら「信じられない!なんなんだ!わけわからないよ!!???」と言われました。そりゃそうだ。

で、警察について事情聴取を受けていると、日本人ぽい人が入ってきました。

警察「おいおい、また日本人だよ!お前ら、気をつけろよ!wwwww」
む「もうしわけない・・・」

もう一人の日本人「あれ?お兄さんもなんか無くしたんすか?え?パスポート!???僕の無くしたiPhoneなんか軽いっすね!!!元気出ましたわ!!元気出してくださいね!!!」

うるせえよ!!w
お前もより不幸な人で元気出してないで油断してんじゃねーよ!反省しろよ!www

ということで30分ほどで遺失物証明書ゲット

トルコ語でいろいろ書いてました。読めないけど

とりあえず一旦できることは終わったので同行者に平謝りしつつ、翌日の観光はこなすことに

証明写真もとらなきゃと思いつつ夕食

名物のツボ付けケバブなど食べました。うまかった


翌日は5時起きで気球ツアーからスタート
朝5時にできることは当然ないので全力で楽しみます。

このころにはぶっちゃけどうにかなると思い始めてたのでテンションもあがってきてました。






素晴らしいでしょ?
行くだけでみられる景色なのでぜひ行ってみてください。



気球ツアーの後は・・・
引き続きのんきに遺跡や自然をめぐりました



で、夕方前に宿に戻って教えてもらった隣町の写真屋までバスで移動

この時、バス停までも原付2ケツで宿の兄ちゃんが送ってくれたよ。
トルコ人大好き(俺のパスポートを擦ったやつ以外)

バスに揺られること15分、写真屋に到着
用意しておいたGoogle翻訳を見せます。

「パスポート用の証明写真をお願い致します。
サイズは45*30以内で顔が納まるように。
あと、これは重要ですが、イケメンに加工しないでください」

冗談ではなく、トルコでは写真屋の好みに加工されてしまうらしく
普通に撮影後に加工されてしまうと日本のパスポートには使えないので、
わざわざ加工不要だと説明しなければならないのです・・・

そんな説明も理解いただき、無事に証明写真もゲット
(ただし、オデコはなぜか全開で撮らされた)

飛行機には乗れないため、宿の街に戻って、夜行バスのチケットを購入します。

バスチケットを購入後、宿でシャワーを浴びて飯を食って、バスの時間に行ったけど・・・

バスが来ない

店員のおっさんもやる気なくて待っとけとしか言わないし

バスが来ない。。。

そんなこんなで一時間以上待たされてようやくバスが来て乗り込みました。

後は無事にイスタンブールについて、領事館に行くだけ!
ここで、大事なことですが、領事館には訪問予定時刻を事前に連絡する必要があります。

原則、予約がないと受け付けてくれないとのことですので皆さんもパスポートを無くした時には注意しましょうね!!!
てか、なくさないように(略

寝たり起きたりしながら夜行バスにゆられること10時間

ちなみにトルコは海外には珍しく?日本的なドライブインもあったりして土産や食べ物が売っていたります。

朝8時頃、イスタンブール近くにはついたけどなかなかバスが止まらないし近くで色々寄り道しやがる・・・(現在地はGoogleMapで確認している)

むしろ明らかに遠回りしているようにすら見えるなか、ドギマギしながら添乗のおっちゃんに話しかけてみました。
む「すみません。」
添「(笑顔で)オーケーオーケー」
お茶をくれました。良い香りの紅茶で甘みもあってほっこり

するかーーーーー!!!
何時につくんだよ!!!
乗る前の到着予定時刻、1時間過ぎてんだよ!!!

と、言いたいが英語も微妙そうなので諦めてお茶を飲みました。

早くバス停についてくれーーーー
と思いながら更に揺られること90分
GoogleMAP的に領事館まで車で15分のところにあるバスセンターにバスが停車しました。

チャーーーンス!
ここで降りるとアピールして降ろしてもらい、タクシーを探そうとすると、バスに乗る前に会話していた日本人女性と付き合っているぽいトルコ人の人に話しかけられました。
ト「どこまでいくんだい?」
む「(地図を見せながら)ここまです」
ト「乗る前に15分で着く距離だから1500円だよね?と伝えたほうがいいよ!」
む「あざまーーす!ぼられずにすみます!!」

と、言うことでまたも親切なトルコ人に救われて11時頃、領事館に到着

受付でパスポート紛失のため、身分証が無いことを伝えて中に入れてもらいます。

ビル内の領事館のあるフロアで再度荷物チェック
携帯は持ち込まないので財布と書類以外のポケットの中の物を全て入口に置いていきます。

そんなこんなで領事館職員の方に書類を提出し、確認事項の問答を終え。待つこと三十分



簡易パスポート


帰国用パスポートゲットーーーー!!!

よかった。帰れる。帰れるよ。
いや、仕事なければ別に帰りたいわけじゃないけれど帰れるよ。

テンションが一気に高まりました

領事館の方々にお礼を言って宿へ向かいます。
パスポートは盗まれないようにしっかりと所持します。(当たり前)

その後、イスタンブールのバザールなどを観光し、翌日夜に空港に到着

無くしたのは初めてなので、本当に飛行機に乗れるのか?
出国審査はできるのか?

まだ少しドキドキしています。

まずはチェックインカウンター

む「パスポート無くしまして。。。」
職員「はいはいー。(カタカタカタカタ)これてOKです。」

拍子抜けするくらいあっさり手続きがおわりました。

次に出国審査

む(すっとパスポートを出す)

職員「OK、bye」

無事に出国完了です。

これにて、様々な謎や暗号は解き明かさず、必要情報を整理し、色々な人に助けられ、時間内に書類を用意することができました。トルコからの脱出成功です!!!

わーいわーい

不謹慎ですがアドレナリンもかなり出ました

あと、イスタンブールの空港ではビッグマックセットがなぜか3500円くらいします。なにそれ?高すぎん?

※本内容はノンフィクションですが、会話は英語での会話をニュアンスで訳して書いています。


備忘のためのまとめを兼ねて今年のアドベントカレンダーの日記とさせていただきました。

※追伸
このnoteは11/28日(火)
仕事の後にゲゲゲの謎を見に行って帰宅したタイミングで家の鍵を映画館で落としたことに気づき、映画館まで取りに戻ったのですが、鍵がまだ届けられておらず、自分の見た次の上映会の上映終了を待っている漫画喫茶内で書いております。

我ながら、荷物の管理がおろそかすぎない?全然反省してなくない?とか思いつつ、来年はどこの国に行こうかなぁ。。。

もうリアルすぎる脱出ゲームはやりたくないなぁ。アドレナリン出るけど。。。

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