【シティリーグ入賞】ゾロアークバレット構築紹介【投げ銭式】

こんにちは。チームライジングフィストのむっかです。今回はシティリーグ2024のS1でベスト8に入賞したゾロアークバレットの構築紹介です。
記事は最後まで無料で読んでいただけます。
投げ銭式にしていますので構築記事や1進化早見表について評価していただけた方は是非投げていただくと僕のやる気に繋がりますのでよろしくお願いします。

■ゾロアークバレットとは?

最初は伝説のポケモンだと思いますよね(映画的な意味で)

ゾロアークバレットとはゾロアークの特性「げんえいへんげ」により相手に有利な1進化ポケモンに成り変わり、弱点を突き続けることを得意としたデッキです。
様々なデッキに対して弱点による大ダメージを与えたり、相手の場に影響してダメージを出すポケモンを用途ごとに採用することであらゆる対面で有利に立ち回ることができます。
相手にサイドを先行させてダブルターボエネルギーやリバーサルエネルギーを使ってカウンターを狙う動きが基本となります。

■特性「げんえいへんげ」の特徴

①「げんえいへんげ」はゾロアークにかかっている状態やエネルギーを引き継がない。

サポート「ネジキ」はかかっている効果やついているエネルギーを受け継ぎますが「げんえいへんげ」は新しくその場にポケモンを出す特性です。そのためゾロアークに予めエネルギーを貼っておくことができないことに注意が必要です。

②「げんえいへんげ」で場に出た1進化ポケモンは、同ターンに2進化に進化させることはできない。

①にも書いてありますが「げんえいへんげ」で場に出たポケモンは新しく出た扱いになるため、同一ターンに2進化に進化させることはできません。
そのことを踏まえて2進化を採用する際は「げんえいへんげ」の仕様を理解しておきましょう。

■どんな1進化ポケモンを採用すれば良いの?

新しい拡張パックが発売されるごとに1進化ポケモンは増えていきます。どんなポケモンがいて何を採用すれば良いの?と思いますよね?
そんなあなたにこれ!ゾロアークバレットで活躍できる1進化をまとめたnoteがあります。(僕が書きました。)
レギュ落ちまで更新しますので是非いいねしていつでも見られるようにしてくださいね。

■今ゾロアークバレットがアツい理由

様々なポケモンに有利に立ち回れるゾロアークバレットですが唯一の弱点はロストデッキに入っているヤミラミです。カウンターが前提のデッキであるためワザ「ロストマイン」でサイド差をつけることなくダメカンをばら撒かれるとまず勝てません。ロストデッキのシェアはかなり上の方であるため予選で当たる確率を考えると握る選択肢から外れるデッキではありましたがレイジングサーフでジラーチが収録されたことで評価が変わることになります。

非ルールデッキの救世主

特性「ステラヴェール」でベンチにダメカンを乗せられなくなったのでロストデッキも順当にバトル場を倒す必要が出てきました。ジラーチはあらゆるデッキに採用される余地があるためロストデッキのシェアが全体的に縮小し、所謂ロストバレットのようなヤミラミ主軸のデッキはほとんど姿を見せなくなりました。
唯一の弱点がなくなった今ゾロアークバレットは握り得なデッキなのです。

■環境読み

ゾロアークバレットを使用するにあたり環境読みは必須の項目となります。環境デッキに役割を持たない1進化ポケモンを入れていても枠を圧迫するだけなので。
今回のライジングサーフ環境の主な使用率をまとめてくれているものがあるのでそれを見てみると…

ポケカブック様より引用

このリストでほぼ全てのデッキに共通する点があります。それは「Vポケモンを採用している」ことです。exポケモンが主体でありながらもサポートや詰めの1手にVポケモンを使用していることが今の環境デッキの特徴です。
サイドを4枚取った後は「たそがれのひらめき」で勝利できるため1度でもVポケモンを倒すことができれば結構有利になると考えました。
Vポケモンをバトル場に呼び出すなら「セレナ」が使えます。他のデッキであれば「セレナ」を複数枚採用することはこの環境中々ないですが、ゾロアークバレットであれば「テールナー」を採用できるので無理なく4枚積むことができます。
これで安定した打点とVポケモンを倒せるプランの両方を確保できるためこれをベースにデッキを構築していきました。

■使用デッキ

シティリーグ当日に使用したデッキリストがこちらになります。

シティリーグS1 ベスト8

ゾロアーク-ゾロア(4-4)

デッキの核。ゾロアークは特性を使う前提なのでゾロアーク自体が攻撃することは極めて少ないですがダブルターボエネルギーで50ダメージは与えられることは覚えておいて損は無いです。

エルレイド(1)

サポートサーチ及び超タイプアタッカー。採用していない構築もありますがキャンセルコロン+げっこうしゅりけんでキルリアが2体飛ばされると復帰が絶望的なため後3、先4あたりで進化させて最低限の損害で済ませるために採用しています。
リバーサルエネルギーorルミナスエネルギー+ダブルターボエネルギーで攻撃できますが、れんげきウーラオスVmaxはワンパン出来ないため重く見るのであれば別の超タイプアタッカーを検討しても構わないと思います。

キルリア(3)

1進化ポケモンをトラッシュする一番手っ取り早い方法。場に4体並べることはまず無いため3枚の採用。

ラルトス(2-1)

「サイコショット」の方を2枚採用している理由はイラストアドが高いためです。「テレポートブレイク」を使うことはほぼ無いのでどちらを採用しても構わないと思います。テンション上がるなら前者ですね。
ルミナスエネルギーを採用しているため「メモリースキップ」のラルトスを1枚挿してます。
ゾロアークバレットでこの技を使う機会はほぼありませんが中打点が基本のデッキですのでヌメルゴンVSTARの「アイアンローリング」を止めてあげると2回の攻撃で倒すことができます。

ハッサム(1)

世はまさに大特性時代。どのデッキも特性が並ぶためハッサムの打点も高水準です。同じようなワザを持つアップリューがいますがこちらを採用している理由として以下が挙げられます。

・HPが意外と高く「おとぼけスピット」や「ロストマイン」を耐えられる。
・対パオジアンでは特性持ちが2体並ぶだけでパオジアンを倒すことができる。
(アップリューだと5体並べられないと倒せない)
・素点10が偉く最大値310ダメージを出すことができるためサーナイトexもワンパンできる可能性がある。

枠に余裕があれば2枚の採用を検討したいカードです。

バサギリ(1)

ダブルターボエネルギーで上ワザ、リバーサルエネルギーで下ワザを使い分けられる器用さやストライクから進化できることも考慮して他の闘タイプではなくバサギリを採用しました。
基本的に闘タイプはアルセウスVSTARやミライドンexが仮想敵であるため下ワザの150ダメージで充分に事足ります。

ストライク(1)

ゾロアークの「げんえいへんげ」の回数節約のためハッサムバサギリ共通の進化元であるストライクを採用しました。
地味に逃げエネが0のためエネルギーを切らずに逃げられ後1ヒスイバスラオの「むれをあつめる」に繋げられる点も◎。

テールナー(1)

今回のデッキコンセプト。トラッシュした「セレナ」の数で打点が上がるため相手の場に左右されず220〜240ダメージを安定して出すことができます。「勇気のおまもり」を貼られていなければミライドンexやパオジアンexも倒せるため今回のデッキの1番の「げんえいへんげ」先です。

スコヴィラン(1)

対リザードンex(悪)を弱点でワンパンできる唯一の1進化ポケモン。地味に上ワザも優秀で次のアタッカーの繋ぎの攻撃もできます。

グラエナ(1)

悪タイプの1進化は160ダメージを出せるポケモンが多いですが現環境はミュウVmaxがそこそこいるためエネルギー無しで技を使えるグラエナを優先しました。

サンダース(1)

レイジングサーフでサンダースよりも打点が出るランターンが収録されましたがルミナスエネルギーを採用しているため上ワザでベンチにもダメージを与えられる点、逃げエネが0の点が勝りサンダースを採用しました。

ヤドラン(1)

ゾロアークバレットが強い理由がこのポケモンがいるからです。「たそがれのひらめき」でフィニッシュするのは当然ですが、試合途中のサイド差がつきすぎて普通に戦うだけではひっくり返せない場合は「ぐるぐるタックル」で眠りにさせて最悪運ゲーに持ち込むこともできます。
この戦法をするのであれば相手にダメージを与えるのはNGなのでダブルターボエネルギーでやるのをお勧めします。

マナフィ(1)

「げっこうしゅりけん」「キョダイレンゲキ」でサイドを容易に取られるため必須枠。
枠に余裕があるならキャンセルコロン対策としてもう1枚採用したいですが今回は1枚の採用。

ヒスイバスラオ(1)

序盤の展開力がそのままゲームの勝敗に繋がるゾロアークバレットではベンチに並べることを確約できるヒスイバスラオがでの展開が1番安定します。

ジラーチ(1)

非ルールデッキの救世主。憎き「ロストマイン」からポケモンを守れるだけで偉い。これからの必須枠になりますが2枚入れるカードでは無いのでサイド落ち考慮するのであればシャクヤの採用もアリでしょう。

クチート(1)

このデッキは1枚だけ自由枠があり今回はその枠にクチートを採用しました。この環境で1番多いのはサーナイトだと踏んでいたため純粋に攻撃する以外の勝ち筋を1つあった方が良いと考え採用に至りました。
自由枠に他にどのカードを採用すれば良いかは後述します。

ネストボール-レベルボール-ハイパーボール(1-4-4)

ボール配分は上記の通りです。よく見る配分はバトルVIPパスを4投してたりネストの枠をボウルタウンにしてたりですが、バトルVIPパスは初手に来ないと腐りますしボウルタウン多投はシンオウ神殿や頂への雪道には強くなりますが同時に引いた際、ボールであった方が展開力が高いためネストボール1枚を採用しています。

ともだちてちょう(1)

「セレナ」を多投しているため「ボスの司令」か1枚だけの採用となっています。主に「ボスの司令」を山札に戻すために使用します。
ハイパーボールで切るカードの優先度がポケモン>サポート>グッズ>エネルギーって感じでサポートは割とトラッシュするため母数を増やすよりサルベージ手段があった方が柔軟に動けると考えてます。

すごいつりざお(2)

ゾロアークラインやキルリアラインを再利用するために使います。1枚+ミモザが使えれば展開が間に合うので1枚はトラッシュしても構いません。

セレナ(4)

当初「博士の研究」を採用していましたがエネルギーやゾロアークラインをトラッシュせざるを得なくなってしまうため、状況に応じてドロー及びベンチのVポケモンを呼べるセレナが安定した構築の手助けになっています。キルリアが複数体ベンチに並べられたらセレナは「リファイン」で積極的にトラッシュしてテールナーの打点を上げましょう。

ナンジャモ(3)

デッキの潤滑油。エネルギーをトラッシュに巻き込まないため4投しても良いカード。しかし、終盤にかけて「セレナ」や「ボスの司令」の方を重点的に使いたいため3枚の採用に落ち着きました。

シロナの覇気(1)

毎ターン気絶し手札をトラッシュする前提のゾロアークバレットでは手札を大幅に獲得するサポートが1枚ないし2枚あれば安心します。
「グルーシャ」の採用もありですがエネルギー貼って最大限ドローできた方が個人的に好きなのでこちらを採用。

ミモザ(1)

すごいつりざおと同じくゾロアークラインを山札に返すサポート札。「バディキャッチ」でサーチできる点が優秀なためすごいつりざおとは差別化されているカードです。

ボウルタウン(2)

展開を補助するスタジアムです。1枚目は自分が展開するために序盤に使い、2枚目はこちらを妨害する「シンオウ神殿」や特性を無くしてハッサムの打点を自分から下げる「頂への雪道」を貼り返すために使います。
そのため、それらが入っているデッキ(ミライドンexやアルセウスVSTAR)には安易にスタジアムをトラッシュしないよう上手く立ち回る必要があります。

リバーサルエネルギー-ルミナスエネルギー-ダブルターボエネルギー(4-3-2)

エネルギー配分は正直なところ好みになると思います。テールナーで攻撃することを重視するならダブルターボエネルギーが増えますし、ハッサムでガンガンいくならルミナスエネルギーが増えます。
個人的にはこの配分がベストだと思っているので一度試していただき、調整してもらえればと思います。

◼︎採用候補カード(ポケモン)

こちらでは採用が検討されたがデッキを構築するにつれて抜けたカードを紹介します。

ハルクジラ

リバーサルエネルギーで220ダメージを瞬時に出すことができるため発表された当初はよく使われていたイメージですが、ワザを使った後置き物になることが多いという点で抜けていったカードです。
採用するのであれば「ジェットエネルギー」や「ヒスイオオニューラ」なども一緒に入れて置き物にしない構築が必要になります。

アップリュー

ハッサムと同じワザを持ちレベルボールでもサーチできる点が優秀なカードですが「おとぼけスピット」や「ロストマイン」を耐えないため採用を見送りました。

エレキブル

全体攻撃ワザを持ち、主にロストデッキに強く出られるポケモンですが「エレキブルがゾロアークバレットには入っている」という知識がある程度広まってしまっているため相手がサイドを進める前にマナフィを予めベンチに置くことが増えました。
それ以外のデッキに役割を持つことは難しく、弱点をつける白ルギアに対してもミュウexのワザ「ゲノムハック」でワザをコピーされてこちらが逆に押されるなんて展開も考えられるため採用を見送りました。

ヒスイオオニューラ

最後の1枚の自由枠にこのカードを入れるかクチートを入れるかずっと悩んだ結果、クチートを取りました。キルリアやエルレイドを縛られるとダブルターボエネルギーをわざわざ貼って逃げるしか無いため、「キャリークライム」で逃げエネを0にすればその必要はなくなります。
本来は「ロストマイン」や「ムーンライトリバース」をキルリアやエルレイドをバトル場に呼び出された状態で使われて裏のエネルギーが付いたポケモンを倒された場合、エネルギーを貼って逃げたとしてもそのターンは攻撃できないため「キャリークライム」で1ターンで逃げると攻撃どちらもできるように採用していましたが、ジラーチの収録でその必要性がなくなったため不採用に至りました。
しかし、終盤エネルギーが少なくなった状態で逃げエネ2のポケモンをバトル場に縛られるのは結構キツいので全然採用しても良いカードです。

■最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ゾロアークが収録されてから様々な形で使ってきましたがあと数ヶ月でレギュ落ちでスタンダードの世界から姿を消してしまいます。
それまで使い続けてあげるつもりですがそれには1つ大きな壁が存在します。

デカすぎんだろ…(デカい画像しかなかった)

ご想像の通り「テツノカイナex」の存在です。
このカードの登場で最後の詰めを「たそがれのひらめき」で誤魔化してきたゾロアークバレットですが「ごっつあんプリファイ」により最後の2枚を取られ「たそがれのひらめき」自体打てない状況になり得ます。
このポケモンを超えることができればゾロアークバレットはレギュ落ちまで最強格として環境上位に位置し続けることができます。
僕も色んなカードを研究中ですので、もし良い案があればこっそり教えてくださいね。

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やっぱりゾロアークバレット最強!!

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