消化活動

私はその日会う人に、
なにか届けるべき言葉がある様な気のする事がある。
この為だったか、と背を凭せかけた時間の中、
どこかで思う時がある。

ピッタリと
その場で受け取り印を貰う日もあれば、
少しあとの、
私はすっかり忘れていた頃に到着の報せを受けることもあるが
その時は、

私は私を、誰かに自慢したくなる。
うちの子優秀でしょ〜と、撫でまわす。
そして無事、お届け出来たことに、ひっそりと、祝杯をあげる。

変な話?
そう、変な話。

だけど今日、私がいつもと違うスーパーに来たのは、とってもお得なミニトマトの特大パックを買う為で、
食べたいけれどお高いわと思っていたアボカドを、1つ99円で2つ購入する為で、

コレまた出来れば食べてみたかった旬のメロンが半額で、なんなら売れない時間に良く熟れていてとても美味しい為だった。


そんな様に、全て何かの為なのさと、
身体が無くなるまでの長い目でみれば

あの日のキャベツの買いそびれだって、胃袋には丁度良かったのだ。


そんな風には思えない事にも
起こった以上は意味があって

どの様にして消化するのかは、
私に選ぶ権利があるの

消化する為、今日も私は、選んで食べる。

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