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エデルソンはどのようにシティへ?遠回りして掴んだベンフィカへの道。それを支援した1人の指揮官。

本名エデルソン・サンタナ・デ・モラエス。

サンパウロ→ベンフィカ→リベイロン→リオ・アヴェ→ベンフィカ

 超人的なフィジカル、相手の度肝を抜くキック力でGK界の中でも異種な存在になっている世界で一番超人的なGK。17歳でブラジルの名門サンパウロからポルトガルの名門ベンフィカの下部組織へ。しかしここでは即トップ昇格とはならず、ポルトガルのリベイロンというチームを経て、12/13シーズンにリオ・アヴェに移籍した。

 ここでエデルソンは出場機会を得る。13/14シーズンに後に復帰することとなるベンフィカ戦から出場機会を得ると、そこからレギュラーに定着。この時エデルソンにチャンスを与えたのが現ウォルバーハンプトン監督のヌーノだった。

 もしもヌーノがチャンスを与えて上げなかったらエデルソンという名の怪物は隠されていたままなのかもしれない。(リーグ戦で挨拶しているところとか見つけたらそういうことだ) 

 その時のリオ・アヴェはペルー代表のアルベルト・ロドリゲス(ウニベルシダリオ)。ウォルバーハンプトンでプレーしていたロデリック・ミランダ(現オリンピアコス)。エデルソンと同い年でセレソンで同僚のファビーニョ(現リバプール)。ムバラクワカソの兄であるアルハッサン・ワカソ(現ギマラエス)。ウィングにはウクラ(現サンタクララ)。エースはエジプト代表アーメド・ハッサン(現オリンピアコス)だ。そして監督はヌーノ。やはりこの時から優秀だ。リオ・アヴェをカップ戦準優勝に導き、EL出場権を獲得している。(優勝はベンフィカだったのだがこの時ベンフィカの守護神はオブラク、リオ・アヴェはエデルソン。今ではCLの決勝で実現しそうな対決だ。) 少し脱線したので話を戻そう。

https://www.youtube.com/watch?v=l8slkWRKyxA
↑ リオ・アヴェ時代のエデルソンのFK(練習中) この時からキックの自信と実力は健在。

 14/15シーズンリオ・アヴェはELに出場するチームになった。しかしエデルソンは新加入のカッシオ(現アル・ターウン)という選手との守護神争いが熾烈となった。グループリーグ敗退となったELも2試合の出場に終わり、絶対的なレギュラーとはならなかった。前半戦の出場機会は限られたものも、年明けからは再びポジションを掴む。そして2年間でのリオ・アヴェでの活躍を経て、再びベンフィカでプレーする機会を得た。

 ベンフィカに復帰したエデルソンだが、当時ベンフィカにはブラジル代表の大先輩であるジュリオ・セザールという大きな壁があった。経験豊富な元セレソンがリーグの前半戦からゴールを守るが、シーズン途中で怪我の影響で離脱。これを機にエデルソンにチャンスが訪れる。リーグ戦の大一番アウェイでのスポルティング・リスボン戦で起用されると、見事チームの完封勝利に貢献。そしてこのままベンフィカはリーグチャンピオンとなった。
 

 そしてこのままCLにもエデルソンは出場。そこでペップ・グアルディオラにその存在を示すことになる。15/16シーズンCLの準々決勝で当時ペップが率いていたバイエルンと対戦。その時にエデルソンのキックがペップにとって衝撃的だったようだ。そしてその後ペップがマンチェスター・シティに移り、2年目のシーズンにエデルソンを呼び込むことになる。

↑ コリーさんに詳しい記事が。

ベンフィカでの最終シーズンにはレギュラーに定着し、チームのリーグ連覇にも導く。第33節のギマラエス戦ではラウール・ヒメネス(現ウォルバーハンプトン)のゴールをアシストするなど攻撃的GKとしての能力を存分に発揮していた。

 ジュリオ・セーザルも「エデルソンには世界最高のGKに必要な要素が全てある」とべた褒めしていた。そして4000万ユーロでマンチェスター・シティに移籍。正直20年近くサッカーを観てきたが、こんなGKはいない。今年はあと4アシストくらいするかな(笑) 


今ビッグクラブや中小クラブで活躍している選手も、すぐさまスーパースターになるのではなく、やはり下積み時代が必要。高い壁があり挫折をし、ローン生活も繰り返す。そういった過去の経歴をピックアップしていきたいなと思います。あいつあの時ここにいたのか!とか ここであいつとチームメイトなのか!という驚きがあるのでは?そういった情報をまとめていけたらよいなと思います。定期的にできたらよいかな。



就活生です。サッカーばかりでしかもコアなところを攻めています。少しでも驚き、笑いがあった方はサポートお願いします。