ハンティング part2

無期迷途の大陸版weiboに掲載されている竜と天空島(現在未実装)のディス秘話の翻訳です。
拙い翻訳と意訳なので話がなんとなく分かればいい人向けです。
主要キャラはリー・ウェイというA級コンビクトです。
SNSだとLevyと呼ばれていますが、多言語版実装時に名前が変更になる可能性があり現時点で名前は不明確です。
翻訳した時になんとなくこの名前がいいなと思ったので検索除けがてらリー・ウェイに名前を統一しています。

ハンティング part1




了承していただける方だけこの先へお進み下さい。





Flying 高いほど楽しい落下時のバタンという音。

Part2


リー・ウェイの登場で、かつて人気子役だったスターのラマー・ショーが再び大衆の前に現れた。
絶え間ない人力資源と人脈の供給でショーはすぐにニュータシティのトップに躍り出た。
花と拍手の中でショーは過去に失った名声、お金、地位、名誉をすべて手に入れた。
彼の一言言うだけでもファンが自分のために突撃するし、彼の悪い顔色はスタッフを当惑させた。
わずか1年足らずで、映画2本、広告4本で、彼はこの組織の頂点に立った。
今、彼の頭上には1人の「パートナー」リー・ウェイだけが残っている。

「彼が僕に親切であることを認めます…」
ショーはワイングラスを手に握った杯をぎゅっと握りしめた。
グラスの中の角氷がジャラジャラと音を立てる。
「でも、考えてみてくれ、僕は彼のためにいくら稼いだ?! どんなに親切でも、もう終わりだ!」
「お前は今、ニューシティ最高のスターだ」
濃い化粧をしたきれいな女性がくっついてショーに酒を注いだ。
「そうだ、僕は彼に何も借りていない…
それは ×××× 彼は僕に借りがあります!
あれこれは許可されていません。
稼いだお金を使うべきではないのですか?
ファンはどうした? パパラッチとは? なんてクズなんだ!?」
「では、ダークメディアラインを離れることを考えた事はありますか…?」
「へへ、ニューシティの舞台芸術会社はみんなムジナのようなものだよ。
暗黒の地下世界を怒らせて危険を冒してまで、僕を密猟しようとする奴がいるだろうか?」
「必ずしもそうであるとは限りません。
あなたは現在、ニューシティのトップスターであり、ダークラインメディアの金の成る木であることは誰もが知っています」
「金の成る木、ははは……その比喩、気に入ったよ」

「ええ、 報酬はすべて私が負担します。
私がお金を払った時に眉を顰めているリー・ウェイを見たのはいつでしたか?
ええ、それではまた時間がある時に集まって…」
これは、リー・ウェイが本日受け取った8回目の賠償の電話だった。
彼の隣で補佐官が眉を顰め、賠償対象と金額を全て記録した。
今年の広報部署の決算があまり良くないだろうと補佐官がそう思っていた所、彼女のメールボックスに別のメールが送られてきた。
「社長、ゴシップ誌記者の写真です… 」
それはバー、カジノ、ホテルで女性パートナーと一緒に出てくるショーの写真で、その度に女性パートナーが異なっていた。
「彼らは300万要求して来ています。
払わないならと、すぐに写真を公開すると。
他にもそれは通りすがりの人が録画した彼が酒場で酔って人を殴っている動画もあります……」
「金を支払え」
リー・ウェイは社長椅子に横になり、手に持っていたライターを持って絶えず遊んでいる。
「汚れていないルートからショーに何人かの弁護士と広報チームを紹介して、あいつが今、何をすべきかを教えてくれるように頼んだ」
「社長…お優しいですね」
リー・ウェイはそれ以上何も言わず、事務所を出るとそのまま自分のスポーツカーに乗り込んだ。
しかし、彼はエンジンをかけず、個人端末を取り出して番号をダイヤルした。
「ウェインか?俺だ。リー・ウェイだ。
「お前に話したいビジネスがある。
何、心配するな。お前にとって有益な話だ」

世論危機が去ってから数日後、ショーはリー・ウェイと前代未聞の約束をした。
リー・ウェイがドアの前に近づくと、スーツに革靴を履いた弁護士らしき男が出てきた。
「リー・ウェイ、そんなに早く来たの?
早く座って、座って」
リー・ウェイが事務所に入ってきた。
半年前だったら、ショーは立ち上がって挨拶しただろう。
しかし今、昇進したばかりのトップスターの中年男は満面の笑みでソファに座っている。
リー・ウェイはソファーに座った後、率先して次のように尋ねた。
「全くこれは大変なことだ、大スター。
お前はまだパートナーの俺を覚えていたんだな?」
「冗談でしょ?何を言っても君は僕の伯楽だよ。
どうして君を忘れることが出来るんだ?
君が最近ダークラインの側にいなかっただけだよ。
忙しくてお互い会う暇がないじゃないか」
リー・ウェイは手を振った。
「そんな説明はやめろ、何か言いたい事があるなら急早く言え。
またトラブルを起こしたのか?尻拭いてやろうか?」
「どこにお前と話したい事があるんだ?」
ショーの顔に次第に傲慢な表情が浮かび上がった。
「僕はダークラインを辞めてメイヴェルエンターテイメントに移籍するよ」
「何!?」
リー・ウェイの表情は非常にショックを受けていた。
「くそっ、お前は俺を裏切る気か!?」
「人は高い所に行き、水は低い所に流れる。
メイヴェルエンターテイメントは僕に自分の映画チームを作ると約束してくれた。
僕はただもっと発展したいだけだよ」
「監督になりたい?
ダークラインメディアはもうお前を持ち上げるられないと思ってるのか?
忘れたのか、お前が無価値だった時、誰がお前を引っ張り上げたと思っているんだ!?」
「 君は僕を深い淵から引きずり上げた人だという事は勿論、一生忘れないさ。この恩は忘れない。
ちなみに、約定損害金は全額支払うから心配はいらないよ…
なんと言ってもメイヴェルエンターテイメントの待遇は業界の誰もが知っている事だけど。
君が僕を逃がす事は一銭の無駄にはならないよ」
「テメェ……****……覚えてろよ!」
リー・ウェイは激怒してソファーから立ち上がると肩を怒らせて部屋から出て行った。
ショーはリー・ウェイの怒号を無視した。
そうは言っても彼は二世祖だ。
でも、二世祖だから何だというのだろう?
ニューシティは法律に支配された社会だ。
彼はショーに報復するために敢えて刑務所に行くリスクを冒す事をするだろうか?
ショーはそうは思わなかった。

オフィスビルを出ると、先程のリー・ウェイの怒りの表情は一掃された。
同時に軽薄な笑顔が彼の顔に再び現れた。
この時、タイミングよく彼の個人端末が鳴った。
「ウェイン?おめでとう。ダークラインの稼ぎ頭は正式にお前のものだ」
「ははは、君が諦めてくれた事に感謝しないとね。
価格は適正であり、株主は非常に満足しているよ」
「でも、彼に自分の映画チームを作らせると約束したのは本当なのかい?」
「あぁ、本当だ。何だ、相応しくないと思うか?」
「いやいや、完璧だよ。
ショーは私が今まで見た中で最も才能のある監督で、もしかしたらデレンよりも優れているかもしれない。彼をうまく利用するべきだ。
だけど…どうしてかな?落ち着かないと感じるのは」
「何言ってんだよ、あいつを撮影に巻き込んで、お前と一緒に大金を稼ごうと思ってるんだ」


※伯楽
秦の伯楽がウマの優劣を見分ける能力に優れていたことから、人材の発見と抜擢に長じている人。
伯楽.名伯楽

引用
https://kotobank.jp/zhjaword/伯乐

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