ストリップ遠征記 岐阜まさご座編

まさご座に憧れている。岐阜県に憧れている。
ストリップに焦がれている。
ずっとずっと待ち望んでいた場所に、今回行けることになった。
なったというか、お仕事の繁忙期を乗り越えて、ご褒美に、遠征旅行に行くことにした。
関東の民なので、岐阜とは縁遠い。
だけれど、ストリップファンとしては、一度は訪れたい場所だった。
印象的な電飾看板、絨毯敷という珍しい劇場、洋館を思わせる重厚感がある。
土足厳禁という唯一無二なルール。
興味は、ぐんぐん膨らんでいた。
ストリップがご縁で繋がったSNSのお友達は、まさごがホームの方が多い。
会ってお話してみたいなー、一緒に観劇できたら、どんなに楽しいだろうと、夢見てきたことが、突然叶うことになった。
素敵なご縁に感謝しかない。

旅行計画というのに、ハプニングは、つきもので、体調を壊し予定してた日程は変更になった。
それでも推しがのる、3結にどうしても行きたい。
楽日にチェンジという選択。
今言える、決行してよかった!!!
そんな幸せな遠征旅行ちょっと聞いて。

まずはホテルと足の確保。
もう何度か、場所は違えど遠征はしているので、セット価格で通常よりは安く買えるプランを把握している。
今回は日本旅行さんにお世話になった。
35000円くらい。
発券もして、今か今かとその当日を待っていた。
ストリップにハマってあれこれ、日々を乗り越えていく内に、自分の立場も変わり、仕事に穴が空け辛くなった。
1番最初の遠征とはまた違うスケジュール感に、嬉しさと忙しなさを感じる。
金曜日の夜、仕事終わりに駆け込んで東京駅に出た。名古屋までは1時間半ほどでついてしまう。
遠いようで、近いんだな。

新幹線といえばお弁当でしょ。
今日はね、ボーナスも出たし、奮発して肉寿司にした。
低温調理されたローストビーフ。酢飯と甘めのお肉が合う。
わさびをのせて、食べたらがらりと印象がかわり、きりっとしまってうまい。
お茶を流し込む。
あー幸せとはこのことでは。喧騒から抜けて、1人ごちる。
つけあわせのナムルもこれまたうまい。
合間の卵焼きもいいよね。
そうこうしていたら、名古屋に着いた。

そこから、東海道本線に乗り換えで岐阜駅へ。
県跨ぎだけど、30分弱と近い。
特急列車の座席の並びで、旅行感が増す。
のんびり窓越しに、夜景を眺めていた。
都会とはまた違うでも少し、性の匂いを纏う夜の光が見え隠れする。
目を引くような名前があったり、こういう一つ一つがなんだか愛しい。
探すように追っていたら、あっという間に到着。
岐阜上陸!えー今踏みしてめるこの足がすでに嬉しい。

4回目間に合うかの瀬戸際だったので、滑り込むようにタクシーに乗り込んだ。
タクシーの運転手さんは説明しなくとも、バビュンと連れて行ってくれた。
劇場のドアを開けて、お会計。
1人は対面しないカウンターで、お金を受け取り、チケットを出してくれる。
もう1人は、芸妓遊びの番頭さんみたいに靴を受け取ってくれる。
舞子はーんで見たやつや。
靴の底見られたりせんかなとか緊張しつつ、番号札を受け取る。
靴と番号を引き換えね。うん、銭湯の趣もあるね。
木の板はめ込むやつ。
今黒井さんだよ!と言われて、ドアを開ける。
ひとみさんがステージの上に立っていた。
さみしいけど孤独じゃないの。
そのワンフレーズが入ってきて、ほんとそうだよな。
劇場にくるといつもそう思う。
大きな盆からステージに戻って、慈しみの笑顔。
ありがとうと心の中で唱える。
もう感情が掻き回され、感極まる。
なんて素敵な方、素敵な演目、素敵な劇場。
ふっと電気が消えて、電気がついた。
そこでようやく劇場をゆっくり眺める。
右側には大きな鏡。
ピンクと乳白色の綺麗な盆。
天井には、ギリシャ神話の造形のようなレリーフ四方を飾った鏡。
えんじの緞帳。
濃紺の壁。
赤い絨毯!!!!
紙芝居の木枠のような、コケティッシュな世界観。
なんでかわいい劇場なの!!!
ひとしきり感動しているとひとみさんが出てきた。
ポラタイム!
駆け込みポラって聞いたことあるけど、今の私まさにそんな感じね。楽しい!
ひとみさんの髪が伸びててかわいい。
いつもかわいいけどますます、可愛い。
目をまん丸して、早かったね!きてくれたの!と声をかけてくれた。
ひとみさんの優しさで、心がほこほこしながら、大好きな体育座りと立ちで撮った。
体育座りしてレンズを覗き込んでくれるのが好きなの。
目がきゅるんとなって大好き。
踊り子ポーズの立ちは、ポラ着がベッド着だったので、格別に嬉しい。
また明日来ますとお声がけして、幸せの絶頂でした。
ひとみさんと会うと背筋が伸びる気持ち。
仕事の疲れが物理で吹っ飛んだ。

5香盤でトリの星乃結子さんの4回目も、観劇できました!
中華演目で、まず赤いポンポンのお団子がとっても可愛い。
カンフーの技とダンスのいいとこ取りで、足蹴り上げて布が舞うのが美しい。
角度が布の落ち方まで行き届いてる。素敵過ぎる。ひらひらと軽やかに舞う姿は正に選ばれしカンフーの達人。
投光さんとのナイスタッグで、気まで操れているような使い手。
気を固めると放てるもんなんですよ。
そんな巧みなダンス。
盆ではしっとり、三代美女の気品。
これは王様も籠絡するやつ、天下とれるやつ。肩をじっくりと出すベッド着の所作に拍手でした。
ベッド着前の黒いレースの中華みある下着が本当にお似合いでした。
大変満足し、本日は終演です。

番号を渡して、靴を出してもらいます。
送り出してもらえるの、貴族みがあって心躍る。
劇場を出て、撮れなかった看板をぱしゃ。
電飾が消えてるのが寂しいけど、これはこれで中々収められませんから、ありがたい。
そうこうしているうちにチェックインの時間が近い。歩みを急ぎ進めます。
周りは風俗街もありつつ、抜けると完全なるアーケード。下町商店街。
おつまみ屋さんがあったり、そこの自販機に釣られつつ、とりあえずホテルへ。
さくっとインして、部屋に荷物を置いて、もう一度夜の街に繰り出します。
なんでかって美味しい夜食が食べたいから。
遠征のもう一つの楽しみ。それはご飯。
ご飯大事、絶対。
来た道を戻っていくので、15分かける2でなんだかんだ、10,000歩到達。
食前運動でよかったと思う。
さて目的は愛知、岐阜で食べられているベトコンラーメンです。
まさごホームの大尊敬しているス友達におすすめしてもらった、でぶまるさんというお店で出しているというので、どうしても行きたくて。
ちょうどカウンター1人空いているというナイスタイミング。
ちなみにベトコンラーメンはベストコンディションラーメンなんですって。
ひき肉とにらとニンニクと一味。確かに元気になりそうなスタミナラーメンです。
絶対美味しいやつ。
そしてこちらでは生卵が何個でも無料。
すご!しかも聞いてた通り26時までやってる!劇場帰りの締めに最適解じゃないですか。
ふわっといい匂いが漂って、待ちに待ったラーメン。
もやしシャキシャキ!にらの薬味感、一味のピリリ、ニンニクが食欲沸き立たせる。少し縮れていて、かつ黄色い麺は、わしわしして美味しい。
え?すごい、美味しい!!!
今回は醤油ベトコンにしたけど、味噌もあるらしいので次は味噌にも挑戦したい。
ふー
ご馳走様とさっと会計して、出る。
ポカポカになった体、遠くの方には月。駅前の方は明るい。
閉じたアーケードを、ゆっくりゆっくり興奮した体を冷ますように、現地を味わうように散歩する。
今私のこの歩み、地の文で表現されたーいって思いながら、1人を満喫する。
同じ地繋ぎなんだけど、全く知らない街並み。でもどこか懐かしさを思わせる空気。
街灯も少なくて、自販機だけがやけに明るくて、どうでもないことがこんなにも刺さった。
身を清めて、布団に潜り込む。
ビジネスホテルのパリッとしたシーツがひんやり気持ちいい。
適度な疲労感でぱたっと寝た。

2日目。
なんと本日は、まさごホームのス友達とモーニングアンドカフェ!!!
えーずっと憧れてたやつ。感涙。
ホテルを出ると爆美女お二人が待っていてくれました。
きゃー!!!SNSで何度もお話しした方が目の前にいる奇跡。
ストリップを通じてこんなご縁が。
なんともまあ嬉しい。
感動屋なので、ここでもじーん。
素敵なお二人が考えてくれたプランで、まずはモーニング。
ベリンゲイカフェさんへ。
ゴリラと北欧のミックス!のオシャレ空間。
木目とソファの青みとゴリラ。
うん、ゴリラかわいいね。
美味しいトースト、ヨーグルト、サラダ、ラベンダーミルクティーに舌鼓をうつ。
美味しくて楽しくてあっという間。
そのまま今度はカフェビータさんへ。
推しが食べているケーキ屋さんにいく。
聖地巡礼楽しい。
ケーキは甘さ控えめで、でも濃厚で美味しい。
アーモンドプードルのタルト地と濃厚なカスタードのバランス、イチゴのジュレ、甘酸っぱい大ぶりのいちご。
繊細な甘味は心を潤す。
その間の会話が、心地よい。
一語一語がね、かっこよくて、お友達の言葉に憧れた。
お腹と心どちらも満ち足りて、小腹おさめもその後買い込んで、いざ劇場へ。
劇場ホームを案内してもらえる贅沢。
なんて貴重な時間を。大感謝。
ありがとうしかない。
昨日は足早にきて足早に去ったから、全体像を把握できなかったけど、今日はゆっくりと堪能します。
棚田のような、絨毯敷の座席やっぱりしみじみ良い。

開演。
翔田真央さんの登場。
お引きずりのお着物を優雅に絡めて、舞う姿。
足と手が同方向に伸ばされる、長い四肢の美しいLは、バンビのような軽やかさと、一角獣の気高さ。素敵。
桜吹雪と春に観たい演目。
春って芽吹くから、私的には元旦より、新しい一年って感じがして好き。
翔田さんの演目は春の知らせで、和らぎと輝かしい息吹で美しかったです。

2番
京はるなさん
ドラクエの可愛いモンスター、ドラキーみたい。イタズラっぽい可愛さにドキドキ。
キレッキレのダンスにプリチーなお顔。
てへって笑うところが、可愛すぎる。
と思ったらベッド着纏った途端、妖艶な美女へ。ほどき三つ編みをかきあげるうなじ、横顔に息を呑みました。綺麗だ。

3番
MINAMIさん
なんて可愛いの。
このバイキン、よしよししたい。
守ってあげたくバイキン。邪険にしたくない、そのままこの場所にいてもいいよって言ってあげたいくらい可愛い。虫歯はやだけど。
え??え??え??と思ってる間に
なんてゆーえっちさですか!?
グラビアとかでたまに歯磨きシーン写真あるなとは思ってたんですよ。
健康的で可愛いとは思ったことありますけど、あんなえっちなことってあります?フロスってえろかったっけ?と
心をわちゃわちゃにされて、ただただ、その色気にのぼせてしまいました。
これ、被りで見たら多分鼻血出る。

4番目
黒井ひとみさんの登場です!
推し!
ブギという演目。まさごの雰囲気と相待って、正にここは戦時の劇場。
歌い踊る彼女は溌剌として、眩しい。
人は本気で目指して、なりたいものになって、自分も元気を出そうと誰かを元気づけようと、芸術のパワー源が動きだして、体も止まんないみたいなダンスに心躍る。
好きだと言われた相手を自分も好きで、かけがえのないひと時を過ごすあの幸せの表情、愛しいにだけ向ける笑顔。
ひとみさんのこのお顔が私は大好きなのよ。
腰に手を回されて、体をもたれたり、肩に首を乗せて、好きよって囁きながら踊るの。
相手が浮かぶの。あーこの時間永遠にこの2人に与えてあげてって思う。
でも現実は難しい。
抗っても抗えきれない事がおそうこともある。
それでも彼女は、自分の身を燃やすように、自分の身がいつかまた灯るように、踊る。
それが自分のように傷ついた人の心に、ほんの少し光を灯すことを願って。
争いがあっても、芸術の力は心を失わせない。心まで奪われてなるものか、苦しくて悲しくても笑う。
ひとみさんのその泣き笑いの笑顔で、マスクがびしゃびしゃになるまで泣いた。
ひとみさんの演目、ひとみさんの所作、表情。全部が心の糧になる。
きてよかった。本当にきてよかった。
幸せ。

5番目
星乃結子さん
ふわっふわのコットンキャンディ。ぐるぐるポップな棒キャンディ。ポップな包みな飴玉。
親指と人差し指を口にあてがう可愛い仕草、真っ赤なヒール。
ばっちんと音がするウインク。
全部が可愛い。
昨日見た演目の妖艶さとかっこよさとはまた違って、全面可愛いでこちらもいけるの!?
ダンスの間の取り方も、繋がりが柔らかでとても好き。

大満足な観劇体験でした。

そのまま2回目まで楽しみました。
2回目のひとみさんの演目は名器という演目で、心を露わにされ、覗きたい!観たいみたいな気持ちまで受け止められ、可愛くてえっちな乙姫様にハマり、大変充実とした遠征と相成りました。
ステージ写真はひとみさんのを全て買い、劇場グッズも買い、にっこり。
ひとみさんの、オープンをまさごでも見渡したけど、皆本当に破顔なの。
私も同じ顔して笑ってた。
みんなが同じ方向見て、同じ表情している、この幸せな時間は多分劇場の中でしか味わえない。
老若男女みんなが、恵比寿顔のこの時間、絶対また味わいたい。
次はどこ行こうかなと考えつつ、スペシャルな遠征に感謝!
人生って辛くて、難解で、努力も勉強も、必要、誰かに騙される時も、どうしようもなく大きな力でねじ伏せられることもある。
でもね、それでもやっぱり今ここにいる私は生きてて幸せよ。なんて面白い人生!

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