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『看板』って知ってますか?

 前回の自己紹介でも自分の事より看板の事を紹介していた気がしますが、今回はもう少し踏み込んで看板の事を紹介できればと思います。とはいえ歴史も長く、広義・狭義・解釈色々とあり、自分もまだペーペーで正しく正確なことを述べるのは難しい…。なので、「むかいやま」としての見方・捉え方でつらつらと書いていこうと思います。むかいやまワールドの『看板』のお話しです。笑

『看板』は『サイン』

 世の中一般で使われている『看板』という言葉は『サイン』というのがより分かりやすいと捉えています。サインの意味するところは「相手に情報を伝えるモノ」といった感じでしょうか。『看板』のほうがまだ馴染みある言葉なので自分もよく使用しますが、正確なところを言えば自分たちは『看板屋』ではなく『サイン屋』というのがしっくりきます。

そんなサインは『看板』『広告』『誘導(ピクトグラム)』『装飾』と大きく分けて4要素がある感じです。下記に記しますが実は『看板』という考え方は『サイン』に内包されている(とむかいやまは考えている)のです。

『サイン』の4要素

それぞれの要素に関しては解釈こんな感じです。

▼『看板』
 これは自己名称を表示するサインのことです。昔は屋号を示すもので、人にとっては名札みたいなものですね。建物の名前だったり、お店の名前だったり。皆さんの家の表札もここに入るのかなあと、皆さんの家にも看板があるのです。

種別_看板(透過)

▼『広告』
 これは広告主が商品やサービスを人的媒体以外の方法で促進する手段…と難しくなりますが、要は宣伝する目的のサインですね。渋谷や新宿などのビル群の上を見てもらうとたくさんあるあの大きな看板たちや高速道路沿いにある看板たちが当てはまります。最近できた渋谷のスクランブルスクエアのLEDビジョン(下記画像左上)とかもそうですね、あの奇抜な形は目を引くし広告としてのレベルの高さが好きです笑

種別_広告(透過)

▼『誘導(ピクトグラム)』
  これは移動や各種手続きの支援や居住性向上のためのサインです。「この先~m右へ」や駐車場の意味を示す「P」、トイレのマーク等々施設やその空間の利用者を助けるためています。皆さんもこのサインがないと困るのではないでしょうか。
ピクトグラムとは上記にも書いたトイレマークとか皆さんが良く見る非常口のマークとかのように、誰が見ても意味が分かるような絵のことです。実は日本発祥…!とまで言うのはあれなのですが、1964年東京オリンピックで世界に広まった概念なのです。言葉の壁を超える表現方法として今も世界で広く使われてます。

種別_誘導(透過)

▼装飾
 こちらは文字でも記号でもなく模様や風景などで場の演出をするサインです。かなり間接的に情報を伝える手段で、見ている人の場の雰囲気を作り出す役割を担っています。伝えるというよりは、感じてもらうという形態に近いかもしれませんね。
これはサインに入るのか…?と考えたのですが、そういう仕事もしているなあ、ただ上の3つどれにも当てはまらないなあと思い要素として作りました笑

種別_空間(透過)

 上記の通り4つの要素があると考えてます。一つのサインがどれに分類されるというわけでなく、複数の要素を兼ね備えてるいることが多いです。

要素による違い

 複数の要素を兼ね備えていることが多いと述べたのですが、その中でもメインとなる要素があります。そのメイン要素=そのサインの主たる目的ということです。おもしろいのがそのメイン要素の違い、製作設置する目的が違うのでクライアント、発注者が変わります。

絶対ではないですが『看板』に関しては店舗や建物の顔となるので実際に運営されている会社さん担当者、もしくは経営陣なことが多かったり、誘導(ピクトグラム)はサインシステムという考え方がありそれの設計やデザインができる会社さんなことが多かったり、広告は広告代理店さんが多かったり。

クライアントの違いによって抑えるべきポイント、こだわる箇所、伝えなければいけないこと、商慣習も変わるので、よくよく気を付けています。サイン屋もたくさんあるのですが同じサインやでもどの要素が得意・不得意かでクライアントの性質が違って、お話を聞くととても興味深いです。


 今回は『看板』もとい『サイン』の分類に関してむかいやまの頭をひねり切って考えてみました。自分より詳しい方や、学術的に研究されている方もいるので参考程度でお願いしたいです…笑


 何気なく外にある看板ですがそれぞれが役割を果たし、想いを載せてみんなを楽しませてくれています。

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