償還払いが不正防止と言い張る人が口にしない不都合な真実
皆気軽に言うけれども
こんにちは、償還払いを一か月やった経験者です。
去年諸事情で一か月償還払いをしてみました。
その体験から得た結果、償還払いは微妙だなって結論になりました。
なぜかというところをお伝えしていきたいと思います。
患者さんの負担がでかい
って書くと、「本来10割の価格はそういうものだ!そうじゃないから患者さんが割引券と保険証の区別がつかないんだ!」って言う人いますけど、それじゃないです。
書類が面倒です。
きょうび申請を手書きでやってる人はあまりいないと思いますけれども、私たちはレセコンシステムの恩恵があったので、そこまで書類関係は手間ではありません(毎月悪いことしてる人は知りません)。
しかし、患者さんはフル手書きです。
さらに、自分たちは日夜やってる話なので、記載なども苦ではありませんが、患者さんは畑違いの自分のけがについて書類にいろいろ書かないといけません。
そもそも、健保組合側の準備が出来てない
これはとある保険組合のサイトなのですが、同じような攻勢を複数の組合サイトで確認しています。
このページは立替払い(患者さんの償還払い)の部分なのですが、ご覧いただいてわかるように、
整骨院の欄がない
のであります。
つまり想定していない組合が一定割合いるということです、嫌がらせでない限りは。
健保連も長年償還払いって言ってる割にはこの準備のなさは・・・もしかして・・・
おっと、誰か来たようです。
償還払いは不正の温床になる可能性
償還払いは不正を抑制するどころか、悪質な不正の温床になる危険をはらんでいます。
償還払いの性質上、施術所が申請自体には関与しないため、患者さんが傷病原因から何から自分で記載して出します。
ということは、内容について照会しようがありません。
現状、患者さん向けに来ている照会の内容をほとんど網羅しているからです。
また、書類に不備があれば当然支給されないので、患者さんとしては、万全を期したいですよね。
万全を期すってことは、整骨院に確認するケースが考えられます。
あたりまえですよね、万全を期すんですから。
そうなると、悪いことしているところは当然口裏合わせをしやすいです。
去年東京新聞の記事で、申請された件数のおよそ、0,22%が不正なものだったというデータがありますが、あれを上回る数字で不正が行われる可能性が高いです。
よくわかんない書類を相談しながら書いたら七割貰えるんですから。
そしてそれを調べる手段に乏しいですし、書類の不備を施術者に確認すること自体は違法でも何でもありません。
また、償還払いの場合は指導監査ができないので、うわべの不正率は減るかもしれませんが、実際の状況はむしろ悪化する可能性をはらんでいます。
少なくとも、何の準備もしていないサイトを見る限り、実は償還払いをされたら困る健康保険組合も一定数いるのかもしれません。
整骨院が不正ダガーのかたも、それだと寂しいと思います。
また、実際にこの時ではないですが、個別に償還払い希望の患者さんに対応した際、てんぱった保険組合から電話をもらった事例があるのでここで紹介します。
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