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療養費検討委員会における健保連の立ち回りからディベートを学ぼう①

いつも私たちに斬新かつ高度なユーモアを提供してくれている療養費検討委員会ですが、ようやく議事録が追い付いてきました。
その中で、柔道整復師編ではひたすら健保連の代表に柔整側がコテンパンにやられています。
なんなら味方とかいるのってレベルです。
これはかなりディベートとして見ものな部分が大量にあるので、今回はその中から興味深い部分を抜粋して学んで行きたいと思います。
なんかレスバをしたくなった時の参考にどうぞ。

ざっくりと歴史をなぞる

2012年10月19日(平成24年10月19日)から検討委員会はスタートしているようです。
最初は議長を選出したり、ノリノリで要求したりと、柔道整復師側がはっちゃけてた印象です。

正直序盤は失言を除いて大して面白くないので飛ばします。
流れが出来たのが第5回からです。

委員が変わり、いざ戦いのゴングです。
めちゃくちゃ飛ばしましたが、ここまでで4年くらいの歳月が流れています。
この4年間で流れを作れなかった柔道整復師側はうまくなかったと、結果的にはいえるでしょう。

まずワンパンチとして、審査会で見つかった不正は即刻受領委任中止というジャブを打ちます。
ここにい柔道整復師側が食いつき、個人申請や請求団体をこの際生贄にして、自分たちの権限強化をアピールしてきます。
おそらく、ジャブを打たれたことに気が付いていなかったのだと思います。
上手く歩調を合わせて、社団以外のやつらに痛い目見せてやる、みたいなそこ意地を感じなくもないです(妄想)。

ここですでにうまいと思ったのが、このやり口を今後上手い事利用していくんですよね。

詐取事件への対応について、22ページにもありますように、昨年11月に起きた事件で国民に非常に大きなインパクトを与えました。昨今柔整に対し不信感が高まっている中で、このような事件が起こるのは、誠実に従事されている柔整師の方々にとって、非常に遺憾であると思います。したがって社団では十分行われてると思いますが、団体みずから自浄機能が働くようにしていただきたいと思います。
 本件に関連して先日、大阪府柔道整復師会のパンフレットを見させていただいたのですが、この詐取事件に非常に危機感を募らせており、みずから適正化理念を掲げられました。具体的には内部に特別対策班を設置し、内部監査を行い不正請求に厳粛に対処する。不正な広告表示などもみずから警告するというような自浄作用が形成されております。業界としての信頼を回復させるためにも、団体の方々が内部での自浄作用が働くように、ぜひ、このような取り組みをしていただきたいと思います。
 それからもう一点、受領委任が不正の温床になっているということの一つに、申請書の白紙署名の問題があると思います。これには毎回の施術に対して患者から署名をもらうなど申請書の仕組みとする等の見直しをすることも検討していく必要があると思います。

健保連

第5回の途中の発言ですが、社団はちゃんとやってるよねっていうふうに社交辞令を述べた後、最後に白紙委任の件を持ち出していきます。

これを受けて、柔道整復師側の発言。

今のお話のとおりですけれども、確かに我々公益社団のほうは団体協定ということで、会員に対して周知徹底、これはもう毎回、毎月のようにやっていることですが、反面、いわゆる個人契約、きょうは連合の方々がお見えですけれども、連合に関して言えば、やはりその辺の強化は可能だと思います。しかしながら一般の個人契約の会員の方々は、いわゆる請求団体、簡単に言うと請求サービスの会社に所属されており、今は立てかえ払い等も行われている中で、なかなかその辺のところまで周知徹底ができない。いわゆる倫理観を持たせるようなことが、なかなか困難な中にあるのではないかという思いがあって、公益社団の役員として我々はしっかりやっているのに、ほかのところでという思いが実はあります。今回起こった事件も、起こるべくして起こったと我々は思っております。そのために、例えば先ほどの審査会の権限の強化もそうですし、あの内容からすると、いわゆる少額請求の中での部位転がしとなると、なかなか審査会にも上がってこない。ゆえにフィルターをかけられないという中で起こってしまった。
 今、開設者はどんな方でもなれる。これも一つの問題点があるだろうと。また、後ほど出てきますけれども、施術管理者についても、まだ何ら保険の内容も知らない中で開業してしまうというところにも何らかの足かせをつけるべきだろうと。卒業してから3年ぐらいはやはり必要ではないのかということを、今、この中で話し合っている中で、今、幸野委員がおっしゃるとおりの内容でございまして、やはり我々としても、施術者側としても同じような意見は持っているところでございます。

柔道整復師側

まだ気が付いていないようです。
そうだよね、こっちも一緒だよねって感じで話をしています。
非常に残念です。

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