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7/16 内見とcat-callingの話

昨日はアパートメントの内見をした。smallなstudio apartmentだと言われたけれど、私がこれまで住んだ部屋のなかで一番広くて、天井も高く、窓も大きい部屋だった。すっかり気に入ったので、「ここに決めたい」と伝えた。ここから大家さんに書類を送って、返事を待つことになりそう。期待しすぎず、引き続き家を探さねば。

その後、駅に向かう途中、cat-callingに遭った。これまで運よく遭遇したことがなかったが、ニュースで見聞きしていたので、「おお、これが...」という気持ち。でもこっちは一人だったし、怖くて何も言い返せず悔しかった。

以前、とあるオランダ人女性が、声をかけてきた男性とのセルフィーを掲載するインスタグラムアカウントを作成し、話題になっていたのを思い出した。写真を撮るなんてとても勇気のある行動だと改めて思う。どの写真も、cat-callerの悪気のない笑顔が腹立たしい。

こうしたストリートでのハラスメントに対し、行政も動き始めている。アムステルダムではストリートハラスメントを禁じる条例があり、ロッテルダムでも同様の法律が定められ、実際に有罪判決を受けた例もあるそうだ。

ロッテルダムの調査によると18から45歳の女性のうち、94%が街中で何かしらの被害、ハラスメントを受けた経験がある。

私が女性でなければ、私が一人で歩いていなければ、アジア人でなければ、もっと強面の男だったら。

ついネガティブな思考の渦にぐるぐる入っていきそうになったが。ゆっくり深呼吸をして、先日飛行機で見た映画のフレーズを思い出した。黒人の父親が子供たちに語りかけた一言だけれど、落ち込んだときに思い出して、励まされている。

Now, just because we got to deal with this mess, don't you ever forget that being black is a honor because you come from greatness.

自分ではどうにもできない、生まれ持った属性のせいで、何かしらの課題に対処しなければいけない。だとしても、その属性を誇る気持ちは忘れないようにしたい。もちろん、自分だけでなく、相手の誇りも同じくらい大切に思えるようにしたい。

若干暗い気持ちで家に帰ったら、滞在しているAirBnBのホストが、ニコニコしながら庭の植物を見せてくれた。この街には、cat-callerごときで落ち込んでいられないくらい、最高な日常が流れていることを、忘れないようにしたい。


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MUKAI Haruka
最後まで読んでいただきありがとうござました!