12月は「社会学×むかで屋Books」と「ロック×むかで屋Books」
お久しぶりです。むかで屋Booksです。
7月に雨で流れて以来、いくつかイベントに参加させていただくほかは、あまり活動できなかったむかで屋Booksですが……
12月はちょっと頑張って、2回出店します。
しかも、12月7日の「社会学×むかで屋Books」(田原町)
12月8日の「ロック×むかで屋Books」(江古田)の2連投です。
12月7日は社会学×むかで屋Books
12月7日には、以前何度か参加させていただいた、Readin' Writin' BOOKSTORE様の「お座敷一箱古本市」に久しぶりに参加させていただきます。
いまや東京でも屈指のオシャレタウンでありながら、下町の気風も残した田原町界隈にある、Readin' Writin' さん。
こちらの記事でも紹介されているとおり、印象的な吹き抜けの上がなぜか畳敷きのお座敷になっているのですが、このお座敷で12月7日の12:00~18:00に一箱本屋さんをさせていただきます。
毎回、5組の店主さんが参加されるのですが、適度にばらけたバックグラウンドの方が集まるので、とても楽しいです。
もちろん、一階で販売されている新刊本(入り口入ってすぐのリトルプレスコーナーが素敵にマニアック。人文本の選書も硬派で良いのです)も素晴らしいですし、歩いていける範囲にH.A.Bookstore(出版、取次、書店店主を一人でこなしているという、大谷翔平みたいな本屋さん。店主さんは中日ファンですが……)もあるので、一日たっぷり本にひたれちゃいます。
さらに、お座敷市終了後、北樹出版刊行「ふれる社会学」刊行記念イベントも開催されます。
「ふれる社会学」は、多様なバックグラウンドの社会学者が執筆した入門書。特徴的なのは、編者のケイン・樹里安先生(89年生)、上原健太郎先生(85年生)はじめ、1980年代ー90年代生まれの執筆者が多いことです。
よく、1995年を境に社会の雰囲気が変わった(個人的には疑わしい気もするんですが……)とか、バブル崩壊後の失われた年代なんて言いますが、執筆者のほとんどが、その頃にはまだ子どもか生まれる前ではあるんですよね。第一章が「スマホにふれる」であることが象徴するように、読者、そして執筆者にとっての「身近な題材」に、世代が現れてるみたいで興味深いです。
余談ですが、ケイン先生、上原先生も筆者に加わっている「いろいろあるコミュニケーションの社会学」を読むと、学生さんに「インターネットの無い社会」「スマホの無い社会」を実感させるのにむちゃくちゃ紙幅をさいてて(私のおかんがよく「テレビなんて昔は無かった」みたいな話をしてたのとおんなじ感じ……)、「おお!デジタルネイティブ!」ってなります。
そんな「ふれる社会学」発売を記念して、全国各地で #ふれしゃかフェス と題した刊行イベントを開催中。
既に、代官山蔦屋書店&ジュンク堂書店池袋本店で開催されたイベントの熱気は、 #ふれしゃかフェス でTwitter検索していただければお分かりになるかと。
不肖私も#ふれしゃかフェスには通い詰めております。
編著者のお一人ケイン樹里安先生が、いわゆる「ヘイト本」に関する考えを表明された際、
特定の書店のボイコット宣言って、一時的にスカッとするのですが(だからこそ共感も呼びやすいのですが)、スカッとしている間に書店が潰れたら元も子もないといいますか。。
それならば、むしろ、積極的に素敵な本ばかりを買い続けるという地道な陣地戦をみんなですることで、「ヘイト本の面積が相対的に小さい売り場」を生み出し、それを買い支えていくのが、実はベターな対抗戦略なのかもしれません。
と提唱なさっていて、立場上どうしても「コスト」を考えた棚作りをせざるを得ない書店員の事をこんなに理解してくださる方がいるのかと、感銘をうけました。
もちろん、そもそも、そういった本を置くのやめなよって声をガッツリ挙げながら。
という一言もあるのですが、本当にこれ。
ヘイト本を喜んで展開している書店なんて、たぶん少数派なんです。
「こんな本を置きたくはない」という葛藤を多少なりとも抱えながら、「お客様が求めているから」「こういう本でも売ることが自分の仕事だから」と状況に流されて何となく展開してしまっているのが、現状。
その背後には、出版不況やネット書店の隆盛で「良いと思った本をじっくりと売っていく」余裕を書店が失っていること、書店員の待遇が(敢えてきつい言葉を使いますが)劣悪でヘイト本の問題点を認識出来たり、良書を判別して売っていけるような「職能」を期待できない状況なことも、あるんですよね。
もちろん、そんなの言い訳に過ぎないです。
文末で唐突に現れる書店員さん(楽天ファン。戸村健次が戦力外になっていらい喪失感を抱えているとのこと)の言葉にあるとおり、ああいった書籍で踏みつけにされる立場の人は、書店員の中にもいる、そしてお客様の中にはもっといるわけで。
そんなこんなでこの文章を拝読して以来、一方的に「がんばれ、同志」と思っております。
同志とじゃれあってる時の私。
と言うわけで、12月7日は蔵前散歩(H.A.Bookstoreさんにも立ち寄りつつ)をした後、お座敷一箱古本市のむかで屋Booksを覗き(出来ればたくさん購入し)、Readin' Writin' BOOKSTOREさんの素敵な棚を眺め(出来ればたくさん購入し)て、18:30からは #ふれしゃかフェス に参加!みたいなコースを推奨です。
12月8日は「ロック×むかで屋Books」
2連戦の2日目12月8日は、江古田オイルライフ様となり、いつもの「あの空き地」でむかで屋Booksやります!
時間は13:00~16:00の3時間!前日のお座敷一箱古本市とは品揃えを変えて挑む予定(こっちの方がサブカルとか実用書寄りになるかと)なので、買いに来る方も2連戦大いに推奨です!
実は陳列に自信があったりするので、そちらもお楽しみに!
そして、8日19:00(開場18:30)からは、江古田フライングティーポット様にて、むかで屋新井所属のバンド突然段ボールがライブします!
我らが突然段ボールは、1978年結成。むかで屋新井が生まれる一年前からずっと活動している超老舗バンドです。
ちなみに、突段の無口担当こと新井は-1歳の時からバンドやってるわけではなくて、最近加入したメンバーですのでご安心ください。
今年8月には、かのFUJI ROCK FESTIVALにも登場。
まさかの銀杏BOYZ裏かぶりで「みんな峯田さんを聴きに行っちゃうよー」と心配していたところ、当の峯田和伸さんが
「ただ残念なのは、一番観たかった突然ダンボールっていうバンドが、ちょうど俺たちの裏でやってるから観れないことなんですよね。でも、仕方ない。やるか、自分たちの曲を」
と発言してくれて、かえって美味しかったりしました。
峯田さん効果か、FUJI ROCK FESTIVAL効果かはわかりませんが、おかげさまでライブ予定もたくさん入っているのですが、12月8日にはついに江古田に登場です。
対バン相手は、吉本裕美子さん、成真妃呂子さん
あーーーんど、ランニングと言えばこの方!宮崎あおいさんと一緒に蒼井優さん宅に放火していた(注:「害虫」という映画の中でのことなので、山ちゃんはご安心を)事もある平成の妖精さん、石川浩司さん(元たま)です!
石川さんの公式ページ、阿部寛ホームページみたいな懐かしい作りですが、むっちゃ更新されてます。
突然段ボールとはバンドブームを巻き起こした「いかすバンド天国」にともに出場していた仲。
(ちなみに突然段ボールはこの10年前から活動してたので、名前をいただいたのは突撃ダンスホールさんの方です)
なお、石川さんはいまもキレッキレでパーカッションを叩きまくるし、ちゃんとランニング姿(これが「ちゃんと」なのはこの方くらいな気もする……)です!
峯田さんも見損ねたことでおなじみの突然段ボールこの機会に初体験しちゃってください!
ちなみに、江古田のお隣桜台にあるpoolというライブハウスでは、TOKYO ZINESTER GATHARINGと題したZINE(個人や小規模のサークルで製作した書籍やフリーペーパーのこと)のお祭りがやっております。
むかで屋Books終了後、開場まで少し時間があるので、こちらを覗いてからフライングティーポットに向かうのもありなのではないでしょうか?
私も見に行きたかったんですが……峯田さんの気持ちがわかる……
と、言うわけで、12月7日は社会学×むかで屋Books、12月8日はロック×むかで屋Books
みなさま、ぜひぜひお運びください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?