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【2024年04月02日】山のように

昨日の夜、気づいたら、井戸を汲み上げるモーターがおかしい音を立てていた。
ウィンウィンウィンウィンウィン…
連続でオン・オフを繰り返して、止まらない。
なんだ!?と飛び出し、暗い中井戸にスマホの明かりを当てて見てみるが、何もわからない。
とりあえず、電源を抜いて、また挿してみる。
しかし、またもや止まらなくなる。
もう一回電源を抜いてから挿すと、一旦落ち着いた。
が、しばらくすると、ウィン、ウィンウィン、ウィーンと、何だか苦しそう。
うーん、これは再発の予感。
この時点で水は問題なく出ていたが、夜寝ている間にウィンウィンが止まらなくなっては困るので、電源を抜いておくことにした。

調べると、井戸のモーターが連続して止まらなくなった時の対処法が、ポンプ会社のYouTubeチャンネルで出てきたので、今日明るくなってから試してみようと思った…が、動画で紹介されている井戸のモーターとうちの井戸のモーターは種類が違うっぽく、そもそも試せもしなかった。
更に調べると、原因としてはパイプからの漏水など、自分ではどうしようもないことの可能性ばかり出てきたので、途方に暮れた。

島の家は幸い、水道と井戸水の両方が通っているし、基本的な生活用水は水道から供給している。
なので、日々暮らすにはほとんど影響はなかったのだが…
洗濯機の水は井戸水から供給していた。
縦型の洗濯機なので、もちろん水を運べば動かせなくはないのだが、他の水場から遠いので、それをする気にはなれなかった。
そこで、一人分の洗濯物だし、もう自力で洗っちゃえ!となった。
古い家だ。でかいたらいがあるから、それをお風呂場に持っていって、水を張り、足で踏んで洗濯することにした。
全部手洗いにするには量が多かったのだ。
何だか場面がトトロの洗濯シーンじみてきたが、あのシーンでの肝心の井戸水は今使えないのである。
更に残念なことに、自力で脱水するしかない今日に限って、すごく曇っていたから、洗濯物が乾きにくそうだった。

井戸のことを親に報告したら、父がいくつか試してみてほしいことを教えてくれたので、試してみる。
しかし、今度は水すら汲めず、ずっとすごいモーター音で鳴り続けるばかりになってしまった。
呼び水もしたのだけれど、ダメだった。
しないと思うけど、爆発しないか不安になるくらい…。
これは機械の方に負担がかかるなと思って、諦めて電源を抜いて、置いておくことにした。
わたしに機械の知識はないので、下手にいじくる方が危険だ。

古い家に住むってこういうリスクがあるんだよなぁ、と改めて認識する。
永遠に動く機械はないし、永遠に風化せず、瓦解しない家もない。
今あるライフラインのありがたさも改めて認識する。

もう、考えても仕方ない!と思ってミルクティーを淹れてまったりすることに決めたら、なんか知らないけど晴れてきた。

西日の光があったかい。
昔読んだ本でイギリスのおばあさんが、何か動揺することがあったら、それがどんなに危険な状況でも、(できるなら)まずは熱々のお茶を淹れて飲むのだと言っていた。
わたしは危険な状況ではなかったけど、その気持ちは少し分かる気がした。

今の心配事は、数日この家にいたことで、燕がこの家で子育てをしそうな気がすること。
というか、もう卵を産んだんじゃないかと、心配している。
燕は人のいるところにしか巣を作らない。
わたしはもうすぐまた島を去る。
燕たちが居着いて、せっかく卵を産んでも、人間が家からいなくなったらどうなってしまうのだろう。
それが心配だ。
まぁ、それはわたしが心配するべきことではないのかもしれないけど。

明日は大雨になる予報なので、実はそこも不安である。
一昨日の雷雨で、想像以上に自分が不安定になったから。
まぁ、それは明日になってみないとわからないし、今考えても仕方ない。
案外雨も弱いかもしれない。
適度に楽天的思考を持ちたい今日のわたしである。

むじゅん

(好き。ずっと好き)


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