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【音楽NFT】 Catalogって、ファンにとっては何が嬉しいのか

こんにちは、音楽DAOプロジェクトを追っている、無常 / MUJO です。

音楽NFTマーケットプレイスで有名なCatalogですが、アーティストにとってはとっても嬉しいサービス設計となっています。

# この記事ではCatalogのサービスや料金感の説明は割愛しますが、詳しく知りたい方は、下記のnoteをご覧ください。

しかし、ファンや購入者などのリスナー側にとっては、初見だと「SpotifyやApple musicなら数百円/月で聴き放題なのに、なんで十万円以上払ってNFTを買わなきゃいけないのさ」と思ってしまいがちなサービスだと思います。

そこで今回は、Catalogがリスナー側にとって、どのようなメリット / インセンティブがあるのかを考察していきたいと思います。

前提のお話し

実はCatalogのDeckやBlogなどでは、購入者やファン目線での課題点の言及はありません。

じゃあアーティストに寄りすぎて、実用性のないサービスなのか!というと、きっとそうではないと考えられます。

こちらをご覧ください。

2022年2月13日のキャプチャ

楽曲のトータルmint数(左側)874 個に対して、既に 576 個が売れており(右側)、約7割近くが実際に売れていることがわかります。

このように、決してアーティストのみを考えて設計されたものではなく、きっとリスナー側にとっても何かが嬉しいサービスである、といえるはずです。

そこで、彼らの発信内容を分析してみたり、Discordを観察していると、きっとリスナー側に、こんなインセンティブがあると考えているのだろう、ということが透けて見えてきます。

インセンティブ内容

私見ですが、大別すると、
①ファンの応援欲をくすぐる
②希少性を感じられる
③アーティストとの距離感を近づけることでより音楽への愛情を育みやすい状態にする
の3点があるように思えます。

①ファンの応援欲をくすぐる

昔のファンは、レコードを買う、コンサートに行く、といった行為が応援行為の中心でした。
もちろん今でもないことはないですが、ストリーミングサービスで音楽を聴けますし、YouTubeやTiktok, InstagramなどのSNS, Live配信サービスにより、コンサートにいかなくても身近に感じることを擬製することができます。

そんなところに、レコードの購入を通じてアーティストを応援する手段が生まれたら、ロイヤリティの高いユーザーほど魅力的に感じられるだろう、というのが設計のコンセプトになっているようです。

②希少性を感じられる

1 of 1の特性上当然ですが、この世に1枚しかオーナーがいないレコードですから、購入者は希少性が感じられます。

③アーティストとの距離感を近づけることで、より音楽への愛情を育みやすい状態にする

この項は、特定のアーティストのファンなのか否かによって議論をわけるとわかりやすい気がします。

a) まず特定のアーティストのファンでない場合、ストリーミングサービスのようにプレイリストもなければ、リコメンドを受けることもありませんから、サイトへの訪問者は本当に自分の気に入った曲と出会うまで、色々曲を探すことができます。
そうして見つけて、気に入って、買った曲であれば、当然ストリーミングサービスで聞き流す一曲よりも、愛情を持って聴くことができるはずです。

b) 次に特定のアーティストのファンの場合、1つのレコードに対してオーナーは1人ですので、購入したファンはアーティストとの距離を大変近く感じることができます。
また再販時にもフィーがアーティスト払われる設計ですので、手放す時にもまた、アーティストとのつながりを感じることができます。
すなわちファンは、②の希少性と相まって、今までよりもアーティストとの距離感を近く感じる、というインセンティブを受け取ることができます。

まとめ

確かに、一見するとストリーミングサービスで月1,000円弱で聞ける状態から、なぜCatalogで数十万円も支払うのが購入する側にとって嬉しいのかがわかりにくいです。

しかし、彼らの開発コンセプトでもある「アーティストとファンの距離を近づける」という観点を軸に、Catalogがしっかりとリスナーにとってもインセンティブがある構造なんだということがわかると思います。

気になった方は、ぜひCatalogで音楽を聴いてみてください。
(購入しなくても、聴くだけなら無料で楽しむことができます)

引き続き、音楽関連のNFTを中心にレポートしていきますので、良いと思った方はフォロー・いいねをいただけると、大変励みになります!

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