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私の万葉的食卓

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山中での私の暮らしを気の趣くままに書いたものである。季節の移ろうままに、空を行く雲の照り翳り、日の光りとあるいは風に揺れる樹々との気紛れな会話。太古からの物語を記憶する月光の歌声…
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雪のなかの雛かざり

まだ、雪のちらつく寒い三月。思いだしたようにどかっと重い雪が降って、これでもかとばかりに…

大嶽洋子
4か月前
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若菜の色のお皿を

 雪の色が変わってくる。 雪をのせて固まった大地を吹き抜ける風の柔らかさ、大地から力強く…

大嶽洋子
6か月前
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私の万葉的食卓

七年前の夏、思うことがあって、比良山系の庵で、一人暮らしを始めた。 当初、親族、友人、知…

大嶽洋子
11か月前
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時雨汁

全山、黄金に輝かせた勇者の勢いも、初冬の風が吹きすぎるごとに色あせてくる。澄みきった空が…

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大嶽洋子
10か月前
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