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1学期の成果と課題【課題編】

1学期の課題は「余裕の無さ」「場当たり的な仕事」「周りの目」の3つ。

余裕の無さ

とにかく、余裕のない毎日だった。転勤初年度の学年主任。そんな肩書きは言い訳かもしれないけど、目まぐるしく一日が過ぎていった。

朝起きたら、その日の授業の準備や学級通信の作成。学校へ着いたら、子どもたちへの指導や先生方との打ち合わせで一日が終わり。放課後は、学年部の仕事や生徒指導事案で遅くまでかかることもある。

教室では、子どもを叱った。時には、大声で怒鳴った。どうして言ってもわからないんだろう、と何度も同じ口調で追い詰めることもあった。でも、4月はそれでいいと思っていた。いや、それがいいと思っていた。

子どもたちは、そんな担任を見ていて、どんな毎日だっただろう。このクラスで生活していて、幸せだったかな。「また明日も学校へ行こう!」って、思えたかな。不登校になる子がいなかったのは、奇跡かもしれない。本当に、そう思う。

場当たり的な仕事

火の車のような仕事をする毎日だった。今取り掛かっていることが終わらないままに、新しいことがどんどん舞い込んでくる。

毎朝、その日の授業について教材研究とまで言えないような流れの確認をする。「これからどうする?することあったっけ??」って、放課後に学年部で相談する。自分の校務分掌の仕事が把握しきれていない。子どもへの返却物や職員室の机の上に配られる紙が、どんどん溜まっていく。

そうして、これまでの経験を生かして、その場その場で思いついたことでやりくりしながら、どうにか毎日を生き抜いてきた。そんな毎日だった。足りなかったのは、見通しだ。

授業の単元構成、年・月・週・日の予定、宿題やテストの直しの仕方。それらを持っていなかったから、場当たり的な仕事になってしまった。さらに、評価。指導はするけど、評価をしない日々。それは、マズイ。

周りの目

子ども、保護者、同僚、管理職。日々、いろいろな目にさらされているのが担任だ。自分の軸を持って、子どもをかわいがること。それができれば、何も恐れるものはない。それなのに、いつも何かに恐れながら過ごした。

「ここで叱っておかないと後がどうなるかわからないから、叱っておこう。いや、怒鳴っておこう」
「保護者が満足するような指導をしないと、保護者が不安になる。そのために、そうしたらいいかな」
「あの人は、学年主任のくせに…」

聞こえもしない声に耳をそばだてて、じっと周りの目をうかがっていた。そうして、どんどん内に内にこもっていった。

いつしか僕は、自分を信じられなくなり、過去の自分も信じられなくなり、一週間だけ、自分が自分じゃないような日々を過ごした。でも、そんな毎日の中でも得られたこともある。これは、学びになった。

これから行動したいこと

すべての課題に共通するのは、自分に自信がないことだ。そして、起こり得るマイナスな状況を勝手に想像して、不安になって、自信を落とすような負のスパイラルに入り込んだことだ。

だから、この夏休みには、自分の中に軸をもつような仕事をしたい。

・授業の単元構成を確認して、2学期の教材研究をする
・年・月の行事予定を把握する
・自分の校務分掌の予定を把握する
・読書をする

取りかかれる仕事には、少しでも取りかかる。読書をして、指導力や人間力への自己投資をする。そうして、教師としての自分の幹を太くする。

1学期は枝葉で勝負していた。もう、根や幹は強風で揺らいでいた。なんとか花を咲かせて、小手先で凌いだ。

夏休み全体の見通しは、もう立てた。大小合わせて、やりたいことリストを作った。それらの実施日や締め切りも設けた。その都度増やしていきながら、取りこぼしのない、確実な仕事をしていく。

2学期は、どんな強風が吹いても、揺らがず、凛と立つ大樹となる。

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