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#12 学会もプラットフォームの一つに過ぎない

多くの学者は、それぞれ学会に属しています。カッコ良くいうと専門家集団ってやつです(笑)そこでは年に数回、大会も開かれます。今回はそんなお話。

大会中は、発表をしてウケたりスベったり、夜深くまで飲みながら研究談義をしたり…とまぁフェスみたいな感じです。新しい知見だけでなく、先輩学者や後輩たちと親交を深める場でもあるし、そこから何かお仕事へと繋がっていくこともある。私も随分と、分厚い時間を過ごしてきました。

それが今やオンライン開催となり、オーディエンスとのやり取りは事前録音と資料添付による説明、メールでの質疑応答になりました。正直、ちょっと寂しくもあって。「あのライブ感や緊張感が伴わないのなら…」と感じてしまう節もあります。

一方で、オンラインになったことで「ある種、YouTubeやオンラインサロンと同じかも」という視点で付き合えるようになりました。つまり、各々が好きな分野ごとに集まってワイワイやっとるという点では、大差ないと。

学術や学会って、ちょっと敷居が高いというか、高尚なイメージを持たれがちです。(残念ながら)権威的なところもあるし。国の政策に対して提言をできるような方もいる。そういうのが少し身近に、可愛らしく感じられるようになりました(笑)

また、学会での研究活動って業界的に必須と受けとめていたものが、オプションの一つになったというか。自分の表現をするプラットフォームの一つと認識するようになりました。

これまで好奇心に任せてやってきたことが、見渡すと、何やら社会的地位の高い世界観に生きる人ってなっちゃってた。そのギャップに対する一つの解として、「あぁ単に表現の場の一つか」っていう距離感を得たのは大きい収穫でした。

学問をまえに、上も下もない。誰にとっても優しく懐の深いものであって欲しいし、それには協力したいと想う今日この頃です。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございます。ではでは。

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