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猫の嫁入り


今朝は憤怒の形相に満ちた美輪明宏さんが素手でフランス領事館を破壊すると言う超スペクタクルな夢を見て酷く疲弊した状態で目が覚めました。美輪さん強いよ…そして怖いよ…。
お陰で今日は一日ほぼ寝込む予定ですわよ。
美輪明宏恐るべしだわ。

某漫画のね、新シリーズを先日やっと購入し拝読したのですが、その漫画の中で主人公が婚約者の実家に結婚のご挨拶に訪れると言う展開があったのですけれども、配偶者と「父親と言うものはそんなにも娘を嫁に出すのが寂しいものなのか」と云う話になりましてね。

わたしも一応は女性ですので男親の気持ちは分からない。かと云って女親の気持ちが分かるのかと問われればそちらも全く分からないのですが。主人は男性ですがやはり人の子の親ではないので分からない。なのでその場は「まあそう云うものなのだろうね」みたいな曖昧な感じで話が終わったのですが、わたくし昼間一人で呆けっとしていた際に思い付いた。

例えば愛猫黒猫こだまっこが嫁に行くと云い出したらどうだろう。

嫌だわ。めっちゃ嫌だわ。
それはもう相当凄い勢いで相手の事を調べ尽くしてしまうわ。探偵を雇うわ。そして挨拶に来ようものならつぶさに観察して一挙手一投足をチェックしてしまうわ。嫌な姑になる事間違いなしだわ。

だって!こんなに!可愛い!女の子を!
手放すなんて考えられない!!

あ〜なるほど。こう言う気持ちなのかな世のお父様方は。よく分かった。手塩にかけて育てた可愛い可愛い愛娘を何処の馬の骨だか分からんような男にゃとてもじゃないけれどやれんわいね。

これは、我が父との結婚を反対され駆け落ちした母に対し母方祖父母はさぞ怒り心頭だったであろうし、また悲しく辛かったであろうなあ。わたしが祖母の立場でも亡父との結婚は全力で反対するぜ?筋肉ガードとクリスタルウォール同時発動じゃ!
やはり娘には幸せになってもらいたいものな…なのに子供と云うものはそう云う親心が分からんのだよ。特に若いうちはな!
でも親だって子供の心はちっとも分かっちゃいないんにゃ!
どっちもどっちにゃん!!


と、考えるだに、可愛い可愛い一人息子の嫁がこんなブレブレダメ人間で本当に申し訳ないと云う気持ちと、それでもこんなダメ嫁を可愛がって下さる義母の優しさと懐の深さにわたしは頭が上がりませんよ。もう義母に足を向けて寝られやしない、さぁ、義母はどっちだ!!明日もどっちだ!どの方向だ!!

と、云う話を主人にしましてね。
「もしもまっこが突然『お父ちゃん、あたち紹介ちたいオス猫がいんの』って結婚の挨拶に野良猫さんを連れて来てその猫と結婚して一緒に家を出て行くって云い出したらどうする?」と訊ねたら、

「いっかーん!」

と見事までに頑固おやじに即変化致しました。磯野波平かと思った。禿げてるし。
全く親馬鹿が過ぎるってもんだぜ。




ご結婚 選ぶ相手は 慎重に
時流にながされ 齢煽られて
決める結婚 それ失敗ネ。
(詠み人知らず)