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屁老人


わたしはけっこう主人の前でも屁を我慢しない人間なので、毎日朝の挨拶は元気よくおならで済ますのですが、たまに「腸内に小鳥でも棲息しているのかな?」と言う様な心地良さ気でメロディアスな音を発する事があるので、無臭老人に見込まれる日も近いかも知れません。

(無臭老人とは:水木しげる著「河童の三平」内の一話「屁道」に登場する、肛門を巧みに使い屁で人心を揺さぶる様なメロディを奏でる事が出来、人生の全てを屁道に捧げて来た老人。屁コトバを使える主人公の三平に屁道への大いなる可能性を見出しその道へと誘う師となる。「屁の道は きびしく つらく また むなしいものである」や「すべてのことは屁道に通じる」「だれもが大きなオナラを出し だれもが屁をたのしむ時代にしたい」など数々の名言を残す)

全人類の一日に置ける平均放屁回数は十四回なのだそうですが、わたしは多分二十数回は余裕で超えており、だからと言って放屁過多なのが悩みとかでもないのですが、主人がわたしの前で屁をこくとけっこう腹が立つのでそこは自分でも随分と身勝手なものよのう、と思っております。

自分のおならってつい嗅いじゃうよね。


※わたしは昔から水木しげる先生の信者であり、小学生時代のあだ名は「ねこ娘、ねこ婆、麻婆豆腐」であり、大先生のメジャー作品の中では「河童の三平>>>悪魔くん>墓場鬼太郎>鬼太郎夜話>>>>>ゲゲゲの鬼太郎」と言う立ち位置なのでアニメの鬼太郎も最近はとんと観ていないのですが、猫娘が時代にそったべっぴんさんになるのは大いに結構な事だと思っております。


※河童の三平はちくま文庫から文庫タイプが出ておりますので機会があればぜひ御一読下さい。

※もし一冊だけ本を無人島に持って行けるとしたら確実に選ぶ漫画です。

※棺桶にも入れてもらう。

※今の辞世、無事棺桶に入れてもらえるのならば。