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リストカット少女が幸せを取り戻すまで 〜高校生時代 ③〜

(父はどう思うだろう)
(いつもいい子のふりをしていたのに、これがバレたら私はまたいらないと思われる)
(消えたい。怖い。切らなきゃ。)
とパニックでした。

仕事を早めに切り上げた父が学校に来て
担任から話を聞いていました。

『ご迷惑をおかけしました。』
と父は謝罪して、2人で車にのりました。

『ちょっとドライブしようか。』
と言った父は景色が綺麗な
山の上まで連れて行ってくれました。
今でも私はそこが大好きです😊

駐車場に車を止めた父は
『ほんまにごめんな』
と声を震わせていいました。

小さい時の父のイメージは
怒る時はとても怖かったし、
でも楽しい時や遊ぶ時は
とっても面白い
メリハリのある父でした。

ただ1つ。
母とどれだけ喧嘩をしても、
私達子供の前で泣くことは
1度もありませんでした。

『辛かったなぁ。すまんなぁ。』
といって涙を流す父に
「ごめんなさい。」と。

普通なら
二度と父を泣かせることはしない
と心に決めるはずなのですが
この時の私は
父を泣かせた自分を傷つけて罰しないと。
この申し訳なく自分を許せない気持ちを
どうにか無くしたくて
切りたくて切りたくて仕方がなかったです。

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