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心がチクッと痛んだ話

リンパマッサージの体験を受けたのが2022年の年の瀬だっただろうか。
すごく良いのはわかるんだけど「一番お得な回数券・24回で48万円」という料金に正直ビビった。「ネットで見た時より料金上がってるな」vs.「先生の腕は確かだよな」のせめぎ合い。コロナ禍も終盤ではあったが「当初、1年で使い切っていただくことにしていたが今は無期限にしています」の言葉に「えい、ままよ!」でクレカ払い。(クレカを分割払いにしたから何してるこっちゃなんだけど)

施術に関しては申し分なくて信頼のおける先生だったので満足はしていたんだけど、とりあえず24回で終了にしようと決めていた。
23回目の時に「〇〇さんの場合は、浮腫みやすい体質なので今後も続けていただいた方が……。今は料金改定しているんですが、特別に12回・24万円で購入いただけますよ」と言われた。

「あ、あの続けたいのはやまやまなんですが、ちょっと旦那の都合で県外に引越しすることになって……」
「え、そうなんですねー。どちらへ?」
「あの、姫路の方へ」
「そうだったんですねー、いつお引越しなんですか?」
「実は旦那はもう向こうに行っていて、アタシは残って片付けをするんですけど、最後の1回は受けられますのでー」
「それはよかったです」

引越というのは真っ赤な嘘。
アタシはこういう根も葉もない嘘をサラッと言えるタチである。
こうも具体的な感じで嘘をつける輩、それがアタシという人間である。
(大切だから言い換えて2回言ってみた)

そして迎えた施術最終日。
「姫路ってどんなところなんでしょうね〜」
「姫路城のイメージしかないですね、今んとこ」
「そうですよね〜、姫路でも是非リンパマッサージ続けてくださいね」
「そうですね〜、探してみますね〜(やれやれ)」
てな感じで施術終了し、着替えてお部屋を出るとそこには花束を抱えた先生が。

「〇〇さーん、ご卒業おめでとうございまーす」

「えー!わー!すごーい!可愛い!😍😍😍(これは本音)」

「思ったとおり!〇〇さんにすごく似合ってる!」

「お世話になりました💖本当にありがとうございます😭」

まさか、花束をいただけるなんて……。

な、なんかスミマセン。変な嘘ついて。


可愛い花束を見つめながら、自分という人間のことをどう解釈すればいいか少しだけ悩んだ。少しだけね。


※ここまで書いてまたちょっとした嘘ついていることを告白。23回目の施術の際に「12回・24万円」と言われて一旦は「あ、そうですねー。続けたほうがいいですよねー」って断りきれなかった。情けない。上記の断り文句はLINEにて行なったもの。

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