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clubhouseで「capoeirax何とか」という実験④:capoeira x お魚 / capoeira x fish その2

clubhouseでカポエイラと、カポエイラとは全く関係ない何かを無理やりかけ合わせたら、カポエイラの何か興味深い一面に光があたったり、思わぬ共通点を楽しめるひとときになったり、ステキな出会いにつながったりするのではないかというTOSHIさんのアイデア💡より始まったcapoeira x 何かroom、第四弾は「capoeira x お魚」。TOSHIさんと、「心にあたるアクアリウムをコーディネート」の株式会社a.a.c.(atal aqua coordination)代表取締役の浦田恭資さん a.k.a. きょうちゃんのガチ対談でした。まずは「お魚」担当きょうちゃんからアクアリウムについて聞いたことを「その1」でご紹介したわけですが、見事なくらいカポエイラ要素が入っておらず、失礼しました…💦

さて、前述のアクアリウム&お魚とカポエイラ、話が進むにつれ、見えてきた共通点があります。それは、「小宇宙で繰り広げられるlife」ということ。
「小宇宙」なんて、なんか大げさな言葉にも思えますが、小宇宙=microcosmミクロコズム(ミクロコスモス)って、もともと大きな宇宙=macrocosmマクロコズム(マクロコスモス)のなかに存在する、ミニチュア版の宇宙のことで、「大宇宙の中に小宇宙が入れ子状態に存在している」っていう古代ギリシャから発展してきた考え方・隠喩に由来します。宇宙というとらえどころがないくらい大きな体系のなかに、小さな体系=小宇宙がある、という。で、小宇宙と大宇宙は対応するものと考えられていたから、小宇宙について知ることは、大きな宇宙の理(ことわり)を知ることにつながる、とされていたのですね。端的には「人体」が小宇宙だと捉えられていたので、人体について知ることは宇宙の知識につながるもの、反対に、天体の情報は人の身体についての情報の手がかりと考えられおり、ゆえに医学と天文学は関係が深かったそうです。
そんな「小宇宙」。アクアリウムってまさに、水中世界のミニチュア版、「小宇宙」だと思うのです。自然のルールがミニミニ版でちゃんと成り立っていて、循環系ができあがってたりしてて。調べてみると、閉鎖生態系のことを「ミクロコズム」というのですね、まんまだな。持続可能なアクアリウムを「小宇宙」と捉えるのは、もう全然、王道なんじゃないかと思ってしまいます。

そして、カポエイラにおけるroda(人びとが輪っかになって場を作り、楽器を持ったbateriaが音楽を奏で、みんなが歌を歌うなかで、2人の人がjogo=対話的にカポエイラの技を使って舞い闘う)も、私たちを取り巻く世界を表象する「小さな世界」だと言われています(確かメストレ・アコルディオンの本かなにかで昔読んだ気がします)。rodaがまーるい世界を表していて、そのなかで起きるあれやこれやは、世の中の縮図、というわけですね。rodaは一つの小宇宙。人の輪がその境界線。
実際、延々と続くrodaって、持続的なアクアリウムみたいです。人の輪のなかで、そこでの闘いのモードをつかさどる音楽に合わせ、つながりや協調やあざむきなどといった色々な関わりかた・交わりかたを体現しながら舞い続けるカポエリスタたちが、あでやかに、したたかに、どこまでも生々しくも優雅に泳ぐ魚たちと重なります。

そんな小世界で繰り広げられるあれこれって、一言でいうと「life」なんじゃないかと思います。「その1」では、アクアリウムで繰り広げられるお魚たちの営みについて書きましたが、それってリアルなlife=生命/生活/人生(というかお魚の一生)です。まったり泳ぐ日常があれば、パートナーと育む愛があり、壮絶な産卵から子育てまでのピリピリ感が周囲を圧倒することがあったり、常にどこかに潜んでいる弱肉強食な厳しさが突然顔を出したり…… 
同様に、カポエイラのrodaも、子どもや初心者に手を差し伸ばし、輪に迎え入れることもあれば、華麗な技を見せあい競い合ったり、ときには荒れたjogoになったり、騙しおとしいれるようなトラップが発動されたりもする。そして、それはそれはため息がでるほど厳かなjogoもあったりします。そんな、いろんな人びとの日常や、生きざまや、人生のいろんな局面がたち現れるようなlifeな部分が、カポエイラのrodaには詰まっていると思うのです。

この、「小宇宙で繰り広げられるlife」って、外側から見ている私たちに豊かな気づきをもたらしてくれます。渦中にいると、もう、目一杯すぎて気づかないような大きな流れを、俯瞰することで可視化して、気づいて、意味づけて、自分なりに対応できるようになる、とか。もう一段大きなレベルでものを見る、つまり、目の前の課題を相対化することを体験できる、そんな格好の機会である気がします。

それを、「お勉強」として深刻な顔してやらなくていいのがステキですよね。アクアリウムもカポエイラも、基本的にはエンターテイメントじゃないですか。娯楽として楽しむ。楽しむなかにlifeがあり、そこで得られる経験や知恵が、したたかに楽しく生きる術(すべ)につながる…… なーんて、そんなこと断言できるような、かっこいい偉い生きかたを私はしていないので、口だけなんですが、でも、なんか「より良きlife」の糸口がそこにあるような気がしてなりません。

アクアリウムで世界の疑似体験、
カポエイラで世界の疑似体験、
一緒に試してみませんか。楽しみながら考えてみませんか。
一緒に語ってみませんか。

clubhouseの「capoeira x 何とか」room、TOSHIさん(@capoeiratoshi)、Hirokoさん(@piyosawa)と共にコロナ禍で不定期開催しました。その記録です。今回のゲスト、きょうちゃん(@urakyo)および株式会社a.a.c.(atal aqua coordination)もどうぞよろしくおねがいします!



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